剱岳 早月 シシ頭で撤退

2020.12.27(日) 3 DAYS

活動データ

タイム

41:52

距離

22.3km

上り

2915m

下り

2573m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
17 時間 26
休憩時間
9 時間 17
距離
11.9 km
上り / 下り
1483 / 213 m
3
33
5
DAY 2
合計時間
7 時間 16
休憩時間
4 時間 50
距離
1.7 km
上り / 下り
554 / 13 m
DAY 3
合計時間
17 時間 10
休憩時間
4 時間 23
距離
8.5 km
上り / 下り
876 / 2320 m
9 6
6 36

活動詳細

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1日目 伊折〜1700m 2日目 1700〜早月小屋 3日目 早月小屋〜シシ頭〜早月小屋〜馬場島 4日目 馬場島〜伊折 最初からトレースがあり、良いのか悪いのかラッセルの苦労は免れた。先行パーティーに感謝。 早月小屋では、奥多摩、名古屋、魚津、北海道、我々、5パーティーが幕営。 全パーティーが悪天の隙間を狙ってアタック。 ほぼ名古屋チームが先頭ラッセルで、途中、我々と奥多摩が交代した。 出発する時は、風もなく穏やかだったが、シシ頭付近から風が強まり、地吹雪になってきた。 右のチムニーから頭に上がった時、僕らの前に北海道と名古屋が懸垂待ちだった。 どんどん天候が悪化していく。もともと天候悪化予測だったので、10時をリミットにしていたが、懸垂待ちの時点で9時40分。このまま待っていても撤退時間になる。相方は懸垂する気まんまんだったが、引き返そうと声をかける。不満な様子だったが、しぶしぶ撤退に応じてくれた。  爆風の中、2600付近の小ピークあたりまで下ってきた時、ルートがわからなくなり、立ち止まった。 ぼくは立ち止まったことで、気が緩み、油断していた。視界の端っこで相方が下降点を探っているのが見えた。  次の瞬間、相方が雪の塊ごと落ちた。雪庇ごと滑落したのだ。アンザイレンしていたので、当然引き込まれる。 油断していたので、反応する間もなく崖下に引っ張り込まれた。引っ張られた!と思ったら一瞬で目の前が真っ暗だ。雪崩を誘発したのか、雪に飲まれ滑落していく感覚がある。これは死んだな、と思った。流されながら、いつ岩にぶつかって手足がもげるんだろうと考えていた。せめて手足をバタつかせて少しでも抵抗しようともがく。バタバタしていると、フワッと体が浮き上がる感覚があって、雪の上に出れた!奇跡か!後から相方が呼ぶ声が聞こえる。二人共雪上に出れたようだ! 今いるさらに10m先は切れ落ちている。あれより先に行ってたら死んでただろう。 手袋や装備がぶっ飛んでいってない。アックス、アイゼンは無事だ。どんどん天候が悪化するので、早く下山しないといけない。すぐに登り返し始める。 動き出すと脇腹に痛みが走る。肋をやられてる。 相方も肋を押さえて苦しそうだ。  100mほど登り返していると、奥多摩チームが気づいて、ロープを下ろしてくれた。感謝してもしきれない。 なんとか尾根に這い上がると、風がより強くなっていて、時折まともに立ってはいれないほどだ。  早月小屋まで戻ると、急いで撤収し、さっさと下山だ。名古屋のおねーさんにできるだけ高度をさげろ!と言われ、馬場島まで一気に行こうと決める。 馬場島に着いた時は生き残れたという気持ちでいっぱいだった。 完全に実力不足だ。もっと力をつけなくてはならない。

メンバー

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