冬の竜ヶ岳~毛無山!ダイヤモンド富士と逆8の字ループ!!

2020.12.27(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
11 時間 15
休憩時間
2 時間 49
距離
25.1 km
のぼり / くだり
2098 / 2098 m
7
28
17
48
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22
52
1 43
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活動詳細

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歳の瀬か…。年末は強い寒気が入り込むようので、今週末に山に行っておきたい。ここ何回かの山行では甲府盆地の向こうに鎮座する富士山の風景に魅せられた。今回はもっと近くで富士山を観てみたい。富士山周辺にもいろいろ山はあるが、今回はダイヤモンド富士が見られるという竜ヶ岳がいいかもしれない。本栖湖キャンプ場駐車場発で。竜ヶ岳だけでは物足りないだろうから毛無山まで行って東側に下り、ゆっくり富士山を眺めながら歩いて駐車場に戻ってこよう。日の出は6:44くらいなのでそれに間に合うように朝2時起き現地4時半入りで5時前に出発すれば日の出までには竜ヶ岳山頂に着けるだろう。太陽が富士山の頂上まで登ってくるまでの時間もあるからゆっくりめに登って大丈夫。ご来光が今回のご馳走なのでデジカメ持っていこう。前日は9時頃就寝だったが良く眠れずに2時15分起床。山行を辞めようかとも思ったがこれが今年最後になるだろう、と思って頑張って起きた。 竜ヶ岳山頂手前から夜明け前の富士の黒い威容が見えており、見晴らし台から山頂にかけては朝焼けを楽しめた。頂上では早朝の富士の風景の変化を楽しみ8時前にご来光を迎えた。ご来光はちょっと右だった。その後富士山に見守られながら雨ヶ岳~タカデッキ~大見岳~毛無山と稜線を快適に歩き、不動の滝のある尾根を下った。そして雄大な富士を眺めながら東海自然歩道と国道139号富士パノラマラインを歩き、根原からは端下峠経由で本栖湖に戻った。逆8の字ループ完成。晴天の中での快適な山行となった。 今年は3月までインドネシアに滞在し前半はインドネシアの山々、3月下旬に帰国してからは新型コロナの影響で日本滞在を余儀なくされ、そのまま日本へ帰任となった。しばらく山も行かずにいたが、梅雨の時期に再開。梅雨の時期から夏場にかけては高尾の山域~奥多摩日原のあたりまで、とにかく東京の山を汗だくで歩きまくった。秋になりさすがに東京から出たいと思い、北アルプスへと足を延ばすようになった。晩秋となり北アも雪が降ってからは山梨の山々を中心に活動、そこで富士山に魅せられ、そしておそらく今年最後であろう本山行へと至った。今年は予期せぬことがいろいろあったが、山行は充実していた。山があったからコロナ禍でもやっていけたと思う。来年つらいことがきっとあるだろう。でも山があればなんとかやっていけるんじゃないか…。そんな気がしている。 いつも僕の日記をフォローしてくださる皆さん、コメント・スタンプを下さる皆さん、イイネしてくださる皆さん、また素晴らしい活動日記によって僕の山へのモチベーションを刺激してくださったヤマッパーの皆さん、今年もありがとうございました!インドネシアでご一緒したグヌン会の皆さん、また、インドネシア滞在時には山行予定先の地図を必ず山行前にアップして海外での活動を支えてくださったヤマップの皆さん、どうもありがとうございました! 今年も一年おつかれ山! 【詳細】 2時40分頃自宅発。途中コンビニによって久しぶりにリポビタンでチャージ、コレが良く効いた。中央道を河口湖で降り、よく整備された道を走る。さすが世界遺産のお膝元。本栖湖キャンプ場には4時20分頃着。外は寒い。冬用アウターの下にフリースを着て、パンツの上にも冬用アウターを履いた。まだ暗い中ヘッドランプを灯けて5時前に出発。キャンプ場の中を通って登山口から黙々と登る。途中10名くらいパーティに追い付き先に進ませてもらう。見晴らし台に着いたのは6時頃。楽し気なファミリーの声がした。僅かに明るくなりつつある東の空に末広がりの黒い巨大な塊が浮かび上がる。うわ~デカい…。竜ヶ岳山頂を目指しながら黎明の中刻々と変化する富嶽風景をを楽しんだ。 6時半前に山頂到着。円形に広い素晴らしい山頂だった。まだ人はまばらだったが子供を連れたファミリーもあって楽しげな雰囲気。富士山の輪郭は南側へ傾斜を緩めながら高度を下げ駿河湾の海面と同化する。東側の空と雲が赤く染まり始め、その中心に富士山を据えた素晴らしい朝焼けを楽しむ。富士と反対側には雪を冠した南アルプスの淡く美しいモルゲンロート。それにしてもご来光はまだなのか。日本一高い山の山頂からの御来光なのだ。それは日本一遅い御来光を待っているといっても過言ではないだろう。待っている間寒さが身に染みてきた。その間に続々と山頂に登山者が姿をあらわす。山頂の子供たちが走り回って遊んでいる声がにぎやかだ。そわそわしながら待つこと1時間、午前8時前ついにご来光…!アレ、少し右にズレてる…?しかし初めて見る感動的なダイヤモンド富士。日が出てくると日差しで少し暖かくなった。 山頂でのご来光に気分を良くし、笹で覆われた竜ヶ岳の道を雨ヶ岳を目指す。大きく端足峠まで下り、そこから雨が岳まで一気に500m高度を上げる。フクラハギが辛いなかなかの急登であった。9時頃雨ヶ岳(1772M)に到着。この山頂からも富士山がバッチリ良く見えていた。急登でかいた汗を拭き次を目指し快適な稜線の道を歩く。間もなくタカデッキ(1921M)に到着。眺望は無かったが、ここから少し進んだ笹原では富士山から駿河湾にかけての眺望が素晴らしかった。大見岳向かう道の途中、西側が開け南アルプスが良く見えるポイントあり。ヤマップの大見岳山頂に到るがこの位置には何の標識もなし。ここでパンを補給し少し歩いて毛無山・大見岳の金属の山頂標識ポイント(1964M)に至る。ここは大見岳なのか毛無山なのか…?特に眺望もないぞ、と思い少し進むと樹木のない枯れた草原っぽい道となり、富士山方面の眺望が開けた。なるほど、毛無か。そのまま歩き続けると一等三角点のある毛無山(1945M)へ。久々にお団子山頂標をみた。ここからも富士山~駿河湾にかけてが見渡せる。その少し先に下ったところに「北アルプス展望台」と案内のある岩があった。北アが見えるのか…?と期待して登ってみると実は南ア展望台であることに気が付く。北側は乗鞍までしか見えなかった。山岳県にあってこの大胆不敵な間違い、アッパレである。この展望台のすぐそばが下山路への分岐点。11時着。 予想より大分早くついてしまい、もう少し南下して稜線を楽しみたかったが今日はここから下ってあとは富士山を眺めながらゆっくり帰ろう、とまったりモードとなり、下山開始。急な坂を下っていると下から多くの登山者とすれ違った。この山結構人気あるんだ。不動の滝を見て12時20分に登山口着、そこから本栖湖目指して富士宮市の東海自然歩道を北東に向かって歩き出す。すぐに右側に広いすそ野を伴った富士山がその秀麗な姿を現す。ああ、この土地に住む人々はいつもこの風景を観ながら生きているのか。富士に見守られて生きてきた人達ってどんな人間に育つのだろう。富士山はきっとその人格形成に少なからむ影響を与えているんだろうなぁ。誰もいない草原をみつけ座り込んでお昼休憩を取った。雄大な富士山に見守られながら、なんて自分はちっぽけな存在なんだろうかと…。世は無常だ。来年はどんなことが待ち受けているだろう。すごくつらいことかもしれないなぁ。でも少なくとも僕が生きている間は山は常なる存在であってほしい。つらいことがあってもいつでも「お帰り」と言ってくれるような。 山行ルート軌跡には結構拘っている。状況にもよるが出来るだけ美しい軌跡を描きたい。このことによって一日がかりの大人の遊びが美しく完結するのである。東海自然歩道からいったん国道139号に出てしばし富士パノラマラインを歩いて富士山の眺めを楽しんだ後、根原集落からまた山へ入って端足峠まで登り、そのまま本栖湖方面へ下った。根原から本栖湖側の登山口までは快調に歩き、一時間ちょっとで着いた。ここから本栖湖畔を歩いて午後4時にキャンプ場駐車場着。できた軌跡は美しい逆8の字ループ。 帰りは宝刀を食べてこの時期渋滞のない中央道を帰って午後7時半前帰宅。今日もおつかれ山でした~。

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