活動データ
タイム
05:47
距離
12.5km
のぼり
838m
くだり
837m
活動詳細
すべて見る念願の雪山を期待して、泊りがけで九重で登り納めにすることにした。今年はこれで34回目の山行。よく登ったものだ。我ながら呆れる。 泊るので時間に余裕がある。いつもは5時に出るのだが、この日は7時に出立。するといつもの「通勤路」の交通量が多く、1時間ほど余分に時間がかかって10時過ぎに牧の戸に到着した。しかし、すでに雪山の期待は露と消えそうになっていた。気温が高い(零度)、しかも晴れ渡っているからだ。 登り口の急坂には…やはり雪はない。数日前の記録ではあったのに…下りてくる人に霧氷のことを尋ねると、「少しだけ」という。沓掛に着いて扇ヶ鼻を見ると全くダメ。 ぼやきながら登る。空を見上げると、紺碧。今年はこれで7回目の九重になるが、これだけ空が澄んでいるのは記憶にない。山の神がせっかく贈り物してくれたのだから、今日は景色を楽しもうと過去2回ガスで眺望が楽しめなかった白口に行くことにした。途中で躓いて、足の親指をつき指してしまった。ソールの厚い靴を買おうか。歩けるが、親指に重心かけると痛みが走る。 途中の御池(みいけ)は期待通り、天然のスケートリンク状になっている。靴が滑るのでアイゼン履いて横断。いい思い出になった。 1時に白口に到着。山飯。この山は、形はそんなに良くはないが、南側から連山を見渡せる、おそらく連山の中で唯一の場所ではないだろうか。大船、北大船、大戸越(うとんこし)の切れ込み、そして平治(ひじ)岳。坊がツル、三俣(みまた)山、眼前には中岳、天狗ヶ城(じょう)、星生(ほっしょう)、そして主峰の久住まで。遠くには由布岳の双耳峰が、目を南に転じると、祖母、傾の峰々、そして阿蘇五岳…霧氷は見られなかったが、これだけの眺望を得られたのは、最高の登り納めになった。 帰りに天狗ヶ城に登る。ここからの眺望もいい。つき指の痛みを庇いながら沓掛に戻ってきた。すると、最後にまたご褒美。鹿の親子(?)が夕陽に照らされてこちらを見ている。九重で鹿を見るのは初めて。 無事に下山。相棒の出身大学が運営する山の宿で熱い温泉で生き返る。夜は納会。 雪山は年越しになったが、今年を締めくくるに相応しい山行になった。来年も山の神に感謝しながら、楽しくも厳しい山行ができるだろう。
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