風と戯れて...🍂🌀🍁🌀🍂 崇台山

風が少し強いなぁ〜...🌳🍂 つくしとの早朝散歩...🐕🐾❤ 冷たい空気に身の引き締まる冬の朝 私はそんな朝が好き 今日は鳴神山にしようか、崇台山にしようか... 散々迷って... 私は決めた❗ 崇台山へと車を走らせた 崇台山は地元の人に愛されている里山 とても優しげな装いで出迎えてくれた 風が爽爽と吹き渡り 木々が優しく語りかける その風に乗って ひとひら そしてまたひとひらと... 舞い落ちる葉 時折 風はいたずらするかのように 私の帽子に手を伸ばす 山に遮られ 風がそよそよと 優しく私の顔を撫でていく 山頂へと歩みを進める道々で 柔らかな日差しが 暖かなベールで 私を包み込む 優しかった風が 次第に強く 少しだけ激しく そして 私を山の頂きへと押し上げる 山の頂きでは 遮るものは なにひとつなく 私の目に映る山並みは 美しい ただひとり佇んで ひと巡り また ひと巡り...と 眺めているうちに 私を取り囲む山並みに 心弾む そんな遠くの山々に 想いを馳せながら ひとり呟く 「いつか登らせていただきますね☺️ その時が訪れるまで待っていてね」 山の頂きでは さらに 風が強く吹き渡り 私は風と仲良くなりたくて 風に身を委ね 風と戯れる 空には白い雲 風に流され 私の想いを乗せ 遥か彼方 足を踏み入れたことのない山々に 私を誘う 時が流れ 少しだけ 寒さが身に染みて 私は別れを惜しみながら 山の頂きを後にする 山の頂きへは 明るい 丘のような柔らかな山肌 私はその山肌とは異なる道を辿る 枝葉が私の歩む道を覆い尽くし まるでトンネルに入り込んだよう 薄暗がりの道 ところどころ 木々の隙間から 差し込む 木漏れ日 道しるべとなり 優しく私を導く どこからともなく 聞こえてくる 小鳥たちの囀り 足元から伝わる 柔らかな落ち葉の感触 カサカサという踏み音 耳に心地よく その感触と音色を楽しみながら 私はひとあし、また ひとあしと 歩みを進める ほどなくして 開けた道 目の前がぱっと明るくなる その先には まるで雪を被ったような 白く、立派な鐘楼 崇台山の麓に ひっそりと佇む 長学寺 厳かな雰囲気を醸し出す 崇台山の懐に 抱かれるように建つ 七日市藩主 前田家の墓碑 いにしえを偲ぶ 腕には 産声をあげたばかりの赤子 母の乳に もみじのような手 愛おしく向ける 優しき眼差し 子安観音 日が山の向こうに落ち始め 名残惜しさを感じつつ てくてく てくてく 参道に伸びる 長い影法師 お地蔵さまに見送られ 「幸せ」という言の葉で 今日という日を 締めくくる