活動データ
タイム
06:50
距離
11.7km
のぼり
1158m
くだり
1169m
活動詳細
すべて見る死ぬかと思った一日でした。 今回の活動日記は反省文です。 この日は午前7時45分に北谷登山口到着。 登山口ではチラホラ雪が舞ってはいたものの、積雪までには至らず。 道中の道路設置の気温計ではー4℃と表示されていたのですが、有名な山だから何人かは登ってるだろうなぁと、駐車場を見渡したところ、まさかの駐車車両0。 「あれ?平日だからかな?まぁ、いいや。途中で誰かに会うでしょ」 と思ったものの、ふと黒岳(かな?)の頂上を見ると、かかっている雲が厚い。そして山肌が少し白く見える。 「ちょっと待てよ、雪積もってるやんか、俺、雪山装備何もねー…」 危険を感じたらすぐ下山しようと決め、登山開始しましたが、登山前に不安を感じたのは今回が初めてでした。 ルートは、登山口から反時計回りに、黒岳→親父岳→障子岳→烏帽子岩→祖母山→国観峠→北谷登山口の順で、3日前から決めていました。 初めての祖母山だし、次はいつになるか分からないので出来るだけ長い距離を歩きたい!あるあるですよね。 黒岳を目指して午前8時に出発したのですが、最初の川沿いが結構な難所でした。 きつくはないんですが、とにかく滑る! 川は凍っているし、川に転がっている岩も積もった雪のせいで滑る、滑る! 積雪のせいで水面と地面の見分けも付きづらく、足場をゆっくり確認しながらじゃないと危ない。 濡れるわけにもいかんし。 そうやって地面に気を取られていると、いつの間にか雪と風が強くなっていました。 そして、黒岳まで後半分くらいの所で気付いたんです。 ここで引き返したとしても、ツルツルの岩を降りていくのは危険じゃないか?と。 進むしかないんじゃないか?ちょっと怖いけどと。 正解はここで下山すべきだったんでしょうけど。 やっとの思いで黒岳頂上付近までたどり着くと、吹雪いているし、周囲は白くて先がよく見えない…。 頂上まであと10メートルって所まで来たけど、怖くて足が動かず。山頂はパスしました。 だって震えるんですよ、身体が。 早く次に行って早く帰ろう! そうつぶやきながら次の親父岳を目指して進んでいくとっ!! …、これは樹氷?霧氷?ってやつですか! すげぇ!…けど、あまり感動出来ません。 だって立ち止まるのが怖いんですよ、吹雪く音と視界の悪さが恐怖心を煽るんです。 しかも、真新しい足跡が全く無い…。 少しは写真撮らねばと思ってスマホを見ると、何故かバッテリー残量1%…?!あれ?出発時は95%だったよ? 「死ぬかもしれん…、俺、今日死ぬかもしれん!」と軽くパニックになりました。 体力的には問題なかったんですが、警察に救助要請しようか本気で悩みました。 ここから先はとにかく早歩きで歩きました。 何度も雪で滑って転びながらも。 撮影スポットは沢山あったんですよ? 樹氷だったり、天狗岩だったり… でも、通常では自然の神秘さ雄大さを感じる物がが、この時の自分には震える程の恐怖に感じたのです。 よく分からないんですけど。 目指す目的地は、祖母山頂上というより、九号目避難小屋。 祖母山頂上のすぐ下にあるハシゴ、これも怖かったです。高所恐怖症やし…。落ちたら絶対死ぬやんって場所にハシゴかけてあるし…。雪の日に登る所じゃないってことだけは良くわかりました。 祖母山登頂は11:50。 約4時間で登頂しましたが、眺望は望めないし、風は強いし、人は居ないし、切羽詰まった状況には変わりなく、避難小屋に急ぎました。 そして、12:20避難小屋到着。 思わず「やったぁ!」と叫んでしまいましたよ。 小屋の中には、誰もいない…、でも、有難い、ほんとに有難い。 こんな立派な小屋、こんな環境に作っていただいて感謝します。 食事を済ませ、少し元気になったところで下山開始。 その数分後のことです。 「うそだろ?人がいる!」 若い男女が祖母山頂上方向から降りて来られたのです。 そのお二人から声をかけて頂き、挨拶を交わしたのですが、上手く表現できないけど、これ、本当に嬉しかったなぁ…。 緊張がようやく緩み、安心できました。 このお二人がこの日この時間に登山されてて感謝です。 これから先は北谷登山口まで、道も緩やかで、危険な箇所も無かったです。 相変わらず眺望は無かったけど、周りを見渡しながら14:40下山出来ました。 何より、人に会えたことで不安が払拭できたんでしょうね、心に余裕が出来たんです。 今回、ケガもなく無事に下山出来たのは、運が良かっただけです。 天候、ルート、装備など、検討すべきことが沢山あったはずなのに、慢心による準備不足でした。 この前、仕事で部下に「事前準備をしっかりしなさい」と叱責していた自分がほんと恥ずかしい。 スマホに頼りすぎるのも怖いですね。 スマホは寒さに弱いっていうのも経験しないと分からないですが、実際に道中でスマホの電源が切れそうになった時の絶望感は思い出したくありません。 「馬鹿なやつだな」と思われると思いますが、皆さんが他山の石として参考にしていただければ幸いです。
活動の装備
- ドイター(deuter)ファーストエイドキット
- ファイントラック(finetrack)エバーブレスフォトンジャケット
- ファイントラック(finetrack)エバーブレスフォトンパンツ
- その他(Other)ユニクロウルトラライトダウンシームレスパーカ
- 無印良品(MUJI)帽子 サファリハット
- その他(Other)ユニクロ ブロックテックパーカー
- ソト(SOTO)レギュレーターストーブ
- モンベル(mont-bell)アルパインケトル 0.9L
- メレル(MERRELL)アウトライト エッジ ミッド ウォータープルーフ
- グレゴリー(GREGORY)スタウト45
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