活動データ
タイム
11:04
距離
28.3km
のぼり
2059m
くだり
2060m
活動詳細
すべて見るこの白い雲に包まれた今朝は、まるで薄布団を被ったかのように優しくてほんのり暖かい。 自然の呼吸に身を合わせながら、どこまでも続く林道を歩いていく。 自然の優しさが自分を包み、昨日までの喧騒で疲れた身体を癒してくれる。 何を求めて、何を焦り、何を争っていたのだろうか。 自然の中に身を委ねていると、いつしかその思考も忘却の彼方… 林道を上がって茨倉山、大畑山、赤倉山へピストンし、再び林道へ舞い戻る。 どこまでも続くと思われた林道も、やがては終焉を迎える。 すると、そこには先週登った大平山~社山の稜線の素晴らしい雄姿。 ああ、あんな険しくも美しいところを登ったのだね… 食事をとりながら1人ほくそ笑んでいると、曇り空から晴れ間が顔を出して一緒に笑ってくれる。 ここから半月山に向かう途中で、天気もやがて曇り空に戻ってしまう。 満腹の身にはちょっときつい斜面を登ると、誰もいない半月山展望台に到着。 どこか寂しそうな男体山と中禅寺湖を眺めながら、ついついまったりとしてしまう。 そう、そう、もう時間がないのだよ。 時計を見ると午後2時を回っており、日没まではあと2時間しかありません。 ここから下山予定の細尾峠まではコースタイムで3時間半💦 しかも、細尾峠からは1時間ほどの車道歩きが待っている。 せめて、暗くなる前までには細尾峠に下りたいが、結構ヤバいです。 半月山と狸山の2つの頂を越え、茶ノ木平への登り道に残った体力を使い切る。 この時点で、日没までは1時間、細尾峠までのコースタイムは2時間。 しかし、この先は下り基調。 かつてのゲレンデスキーで磨いた技が活きるとき。 スキーヤーよろしくダブルストックで駆け下ります。 その様はモーグラーのようで、ときには鹿のよう←それ、本当ですか? でも、本当なんです。 日没時刻とほぼ同時刻に細尾峠へ滑り込む。 辺りは少しずつ暗くなってくるが、このあとは車も通らない車道歩き。 九十九折りの車道を歩いて、徐々に高度を下げていく。 顔を上げると、夕暮れの中から浮かび上がった半月山が遠くに見える。 すると突然、山一面に響き渡る車のクラクション。 眼下に見える国道で、車が何かに怒りをぶつけている。 また、下界に戻ってきてしまいましたね。 こうして自然の中に身を置くと、人の争いごとの多くは大した意味のないことのように思えてくる。 でも、あの中で人は暮らしていかなければならぬのです。 自然の優しさに負けないように、明日からも強く生きるのみです。
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