活動データ
タイム
07:40
距離
13.8km
のぼり
1029m
くだり
1025m
活動詳細
すべて見る茨川廃村8:06―蛇谷出合8:30―8:55三筋の滝9:01―10:05滝の上部まで高巻きー12:11白瀬峠分岐(奥ヶ谷出合)― 12:22真の谷出合―12:41カタクリ峠分岐―13:11幻ノ池―13:14御池岳・鈴北岳分岐―13:38御池岳―13:52幸助の池―14:09土倉岳・下降点14:17―14:28土倉岳―15:14ノタノ坂―15:40茨川廃村 先週に君ヶ畑から茨川に行き、茶屋川を遡行して三筋の滝を越えて御池岳テーブルランドに登った。その際に、カメラを落としたので、捜索と回収に向かった。今回のミッションは4つ。 ①茨川林道から茨川に入って道路状況を確認する。 ②三筋の滝の左側のロープを使わずに高巻き出来るか調べる ③無名滝付近から西側斜面を登ってカメラの捜索 ④真の谷を最後まで遡行して御池岳山頂に登る。 今日は軽トラックで茨川林道に入った。舗装がなくなったところにあった大きな水たまりは修繕されなくなっていた。かなり整備されたのかなっと期待したが、その後は、相変わらずの起伏と水たまりの連続。片側は落石が起きそうな壁、反対側は河原。時々、落石と思われる石が、道の中央に転がっている。時速10-15kmで、鋭角な石を踏まないように注意しながら進む。一応スペアタイヤはあるが、空気圧を確認し忘れた! ここでパンクなどしたらJAFは来てくれるのだろうか。山に登る前にかなりのアドベンチャーな気分。軽トラックはまともに振動を受けるので、体もガタガタして骨格のネジが緩んでしまいそうである。 千と千尋の神隠しの冒頭に出てくるような風情のある折戸トンネルを通る。以前にこのトンネル付近から登って、この上を通って登山されるレポを見たことがあるが、上に登れる地点は、東南側しかないが、不安定な斜面に見えて谷に落ちそう。かなり危険な感じがする。トンネルを越えると太尾から竜ヶ岳へ登る登山口のある林業用の広場。今日は日曜でお休みなのでガランとしている。この先もガタガタ道が続く。崖路から樹林帯の路になると幾分マシになってところどころで時速20kmくらいで走行できるが、延々と林道は続く。茨川には50分ほど要した。あー疲れた。やっぱり、君ヶ畑先の小又谷駐車場から進む方が安心感がある。 荷台に乗せていたザックを担いで、早々にヘルメットを装着して出発。前回よりは早い出発なのでカメラ捜索に時間をかけよう。林業用のデコボコ道が途中まで延びており、前半は渡渉なしで進む。その先は渡渉を繰り返すが、一週間前に通った道なので順調に進む。蛇谷をこえても、砂地に足跡がある。ただ、サインはないので、登りやすいところを探しながら進む。ルート探しに注意が向いて、足元の確認がいい加減になり、積もった枯葉に隠れた窪地に足を取られてコケて膝を強く打った。あー痛い。ズボン、登山用タイツは無傷だが、家に帰ってみたら、膝が切れていました。そんなこともあり、少しスピードを落として、慎重に進むことにした。暫くして三筋の滝に到着。滝の左の10mくらいの土壁に、いつまで持つかわからないロープが設置されている。ここでは、より安全に高巻き出来ないか調べることにした。左側(西側)はかなり斜度のある壁が続いているので、右側の木の生えている急斜面の高巻きを行うことにした。斜面を見ると、途中まで登ってトラバースできるかもしれないが、地盤の土が柔らかく、危険な気がして徐々に高度を上げて様子を見る。途中、アセビの藪に突っ込むが、落ちるよりはましだ。結局、今回も結構な高さまで斜面を登ってしまった。滝の上部に出る尾根を越せるところまできたが、木がまばらに生えているので、持参した補助ロープを出して、これを木にかけて、安全に下降した。ロープを使った下降には、かなりの時間を要したので、やはり滝の左壁のロープを頼りに登った方が良さそうだ。登りが怖かったり、ロープに不安があれば、滝から引き返した方が良いだろう。 滝の上に降り立ち、川を遡り、先週に登るのをあきらめた無名滝の近くまで来た。先週は少し手前に戻り、左側の御池岳テーブルランドへの急登を始め、途中でカメラをロストした。このカメラを捜索して回収するのが今回の最大のミッション。GPSの軌跡を見つつ、自分の登りそうなルートを通ってウロウロ、キョロキョロしてみるもののカメラは見つからず、先週にロストに気が付いた場所に達してしまった。枯葉の積もったルートなど、再び下降して調べてみるが見つからない。時間ばかり過ぎてしまい、とうとうあきらめることにした。下の無名滝の上部を目指して下降を始めた。小谷があり、そこから無名滝の上部に降りられそうだが、そこまで広い谷筋の急斜面を下降する必要がある。最初は補助ロープをもって下降したが、斜度が急になったので懸垂下降して降りた。この方が確実で早かった。無事に小谷から茶屋川に降り立った。カメラは残念だが、できるだけのことはした。気持ちを切り替えて、残ったミッションである御池岳山頂までの遡行を完遂しよう。 暫くは水の流れのある谷を登る。ちょっと登り難い滝が現れた。前回は高巻きしたのを覚えている。今回は滝登りにチャレンジ。水流でぬれているので嫌らしいが、小さな足場に足を置き、手で持てる場所を探す。足元が滑りやすかったが、なんとか無事に登れた。高巻きばかりしていたので、ひとつでも登れると嬉しい。そのうちに、水流は伏流となり、涸れ沢となった。石灰岩の滝は乾いており、足場も多数あり登りやすい。いくつも小滝を登っていくと苔むした岩や倒木が出てくる。真の谷の雰囲気を満喫。右岸には獣道らしき踏み跡があり、そちらの方が楽かと思って歩いてみると、結構滑りやすいし、鹿のマーブルが多数ある。そこの緩い土の斜面を踏み抜いてしまったので、再び谷底に戻る。途中から水流が出てきており、谷底の側面を歩くが、枯葉を踏むと時々水たまりになっている。気になるのは時刻。御池岳からの下降や茨川林道の運転を考えると、御池岳山頂には14時には着きたい。途中から黙々と沢を詰めて歩く。結構、登ってくると、左俣への分岐が気になる。それらしきところがいくつもあり、1つ目はスルー、2つ目は、左俣がいい雰囲気だったので少し登ってみたが、狭すぎるし、ゴロゴロした岩も少ない。ここも違う。3つ目の俣にきて地図で確認すると、ここが正解。左俣を登ると、苔むした石灰岩がゴロゴロしているきれいな谷。苔のない岩は上部から転がってきた不安定な岩であることが多く、うっかり乗ってしまうと動いてヒヤリとした。それ以降、苔のない岩には乗らないようにした。急斜面となり高度をガンガン上げると、さすがに息が切れてきたが、いい雰囲気の谷だ。リスが出てきてくれると嬉しいが、もう寒いから無理かなあ。 谷が右に曲がってくると、石がなくなり、土と枯葉の谷になり、ここを詰めると8合目の看板が見えてきた。バリエーションルートは終了。ここからは登山道だ。安心すると同時に、ちょっと名残惜しいなあ。積雪が先週金曜日にあったらしく、御池岳東面の登山道はドロドロ。気を遣う。ここをストックの力も借りながら登り、最後の分岐を右に行くと標柱のある山頂についた。13時38分。これで遅くならないうちに帰れそうだ。今日も良いお天気で、上部に雪を被った穂高連峰、乗鞍、御嶽など大好きな3000m峰も見える。 ここから踏み跡を忠実にたどって、御池岳の山頂、天狗の鼻、ボタンブチを経由して土倉岳下降点に到着。もう14時を過ぎたが、ここで初めて腰を下ろして昼食。目の前に天狗堂が立派に聳える。食事を簡単に済ませたら、土倉岳へ下降。右膝が少々痛いのでスピードは出さずに堅実に下る。下降点から標識が多数あり安心。高圧電線の鉄塔を2つ越えていくが、2つ目の鉄塔は左へトラバース気味に進む。そこから少し下降すると茨川への分岐となる。ここからいきなり、枯葉の積もったトラバース道。枯葉で道が見えず、かつ細いし、右は深い谷で、枯葉に乗って落ちるとどこまで落ちるかわからず、相当危険だ。本来はロープを張って通行すべき場所だと思う。スピードを上げずにバランスを崩さないように慎重に渡るが結構怖かった。トラバースが何度か続くが、8分間くらいで終わり、その後は細い尾根の通行になり、落下の危険はなくなった。最後に茨川に降りるには、ピンクテープに従って、右へ行く(前回は左に行って強引に下降)と、比較的緩やかに降りることができた。軽トラックは目の前。クルマに乗って、行きよりは少々スピードを上げたのだが、それでも水たまりが連続するガタガタ道に45分かかって国道に達した。 4つのミッションのうち、一番重要なカメラ回収はできなかったが、これは仕方ない。無事に御池岳山頂まで遡行で来たので、良しとしよう。
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