北から初雪の便り届く中、讃岐國も朝の冷え込みに冬の訪れを実感する。コロナ再襲にて人氣の無い処へ。先月の鉄塔巡回は時間切れにて未完。心残りを晴らすため、可及的早急に補習が必要と考えた。 凩止んだ晴天に多和神社すぐ近くの標示杭より出発、麓の畑には柑橘が撓に実る。暦の上では「小雪」末候「橘始黄」にて当を得た趣。保線路は落ち葉深く足にも優しい適度な傾斜で、登る毎に日当たりが増し身体も温まる。約15分で63番鉄塔に到達。いつもより100m以上高い視野から矢筈山系の尾根の連なりが美しい。今後は遍路道より此方を常用とすべきか。 64番へは分枝道を往復す。65番の後、道は鉄塔奥へ伸びるが、途中から細り不審な印象を受く。少し行きつ戻りつ道を探る。下は見えているので、地形図を見つつ離脱し、急斜面の植林帯の縁を幹に縋り付き乍ら「四国のみち」へ下り立つ。下の標示杭から見返すと本来の路は倒竹で埋まり荒れている様に見えた。最低限の任務は完了。 前回山行でこの先は踏破済みであり、最も簡単に66番へ到達、同じ事を繰返すのも芸が無いなあ、と心変り。「鉄塔一筆書」の実行は来春のお楽しみに取って置く。地図を見直し、石田女体方向へ尾根を直登出来るのではと思い付く。細尾根は通常の登山道でない為、急峻かつ両側が崖の所も多く、更に藪化も加わり注意が必要。東女体(北ルート)に似て激しい運動量を要求する。約50分で舗装林道へ到達す。 紅葉消えた石田女体の誰もいない山頂から△761m「北ケ原」を取りに行き、奥の休憩卓で落ち着いた昼食とす。 前回見た「長尾谷杖立線」のヘアピンから約70m上の「杖立峠」へ登ろう。取付きを探すが、古道は役目を終えたかの如く消滅す。目と鼻の先なのに、初回アタックは何と目的の方向へ進めず退却。次に左の谷沿いを強引に峠へ辿り着くも、こんな崖道の筈は無い。お大師様も登られた主要交易路なのだ。注意深く下り返すと、段々と道が判別できる様になる。執着い奴よと自らに苦笑しつつ、最適化したルートで峠に向け再登し足跡を刻んだ。石仏前に跪いて合掌。 今回は東女体には向かわず、矢筈太郎兵衛線を戻る。すっかり人の消えた長尾女体山頂からお気に入り岩場を駆け降り、時間に余裕がある為、好みでは無いが「昼寝山」を追加して帰着。 (車は野鳥撮影とアマチュア無線各1台のみ、登山者には一人も逢いませんでした。)
多和神社付近より鉄塔を見る。これは62番であり、今回は登らない。
電柱の左に保線路標示杭あり。此処より63番に向け出発す。
麓の畑には柑橘が撓に実る。暦の上では「小雪」末候「橘始黄」にて当を得た趣と思ゆ。
蜜柑の木下にも標示杭
保線路は落ち葉深く足に優しい適度な傾斜で、登る毎に日当たりが増し身体が温まる。
約15分で63番鉄塔に到達。
63番鉄塔を仰ぐ。
64番鉄塔への標示あり、保線路の分枝道を往復。
64番鉄塔に到達。
いつもの遍路道より100m以上高い視野から矢筈女体山系の尾根の連なりが美しい。今後は遍路道(アスファルト)より此方を常用とすべきか。
65番鉄塔に到達。
65番鉄塔より、66番から先の鉄塔の連なりを仰ぐ。
65番鉄塔の後、本来の道は鉄塔奥へ伸びるが、途中から細り不審な印象を受く。
下の道迄は程近いので、地形図を見つつ離脱し、尾根からの急斜面下りを選択。植林帯の縁を幹に縋り付き乍ら進み、、
四国のみちへ下り立つ。
65番へ誘導する標示杭。下から見返すと本来の保線路は倒竹で埋まり荒れている。
道端に隠れた標示杭(前回山行にて既知)から進入。
民家右横の猪除け越えの進入口(既知)
既知の保線路
最も簡単に66番へ到達、、
同じことを繰り返すのも芸が無い。此処での「鉄塔一筆書」の実行は来春にでも取って置こう。
地形図を見直し、石田女体方向へ続く尾根を直登出来るのではと思い付く。
地籍境界か?長尾井戸の刻字あり
細い尾根道は通常の登山道でない為、急峻かつ両側が崖の所も多い。更に藪化も加わり注意が必要。
東女体(北ルート)に似て激しい運動量を要求し、小生の好みのwildさを呈する。
地図上の点線に近づくと道らしくなる。
約50分で林道矢筈太郎兵衛線へ到達す。
すっかり紅葉の消えた石田女体鳥居前には白い車が停車(運転席窓から野鳥撮影の様)
誰もいない山頂の祠から、、
△761.71m「北ケ原」を取りに行き、奥の休憩卓で落ち着いた昼食とす。
前回見た「長尾谷杖立線」のヘアピン部から、約70m先の「杖立峠」へ登ろう。上の隙間に見える光が峠である。目と鼻の先なのに、、、
取付きを探すが、残念な事に古道は役目を終えたかの如く、自然に帰り消滅す。初回アタックは目的の方向へ進めず退却。
次に左の谷沿いを強引に登り切ると
下から見える峠
もう少し、
峠へ辿り着くも、こんな崖道の筈は無いだろう。お大師様も登られた主要交易路なのだ。
注意深く、下り返すと、段々と道が判別できる様になった。
段々と道が判別できる様になった。
もう少し、
下まで降りてきた。 執着い奴よと自らに苦笑しつつ、峠に向け最適化したルートで再登し足跡を刻んだ。峠の石仏前に跪いて合掌。
林道を戻り、すっかり人氣の無い長尾女体山頂。高松、三木が見渡せる。
お気に入り岩場を駆け降り、、
時間に余裕がある為、好みでは無いが「昼寝山」を追加、、
帰着