【番外編】私の好きな場所。

2020.11.30(月) 日帰り
あじ
あじ

活動データ

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活動詳細

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※ ちかっぱ山以外です。  ご興味ある方のみ、どうぞ✨ “書き出し小説”という文学形式をご存知でしょうか。 書き出し小説とは、文字通り、書き出しのみによって成立した、もっともミニマルな文学形式です。 作者は自分の考えたオリジナル小説の冒頭だけを書き記す。当然ながら考えるのは冒頭だけなので、全体の構成に悩むことはなく、挫折感とも無縁。 読者は冒頭だけを読み、自分なりの続きを想像するも良し、しなくとも良し。冒頭以外読む必要がないので、時間も大いに節約できます。 今日は日ごろから“書き出しを大切にしたい”と思っているあじが、いくつかの“書き出し小説”をご紹介します。 “書き出し小説”に添えてある写真は、京都のとあるゲストハウスと、そのゲストハウス訪問の際に立ち寄ったいくつかのお店の写真です。大好きなゲストハウスだったのですが、先日営業を終了してしまい、もう二度とこの場所を訪れることができなくなってしまいました。 ゲストハウスの女将さん、スタッフのみなさま、大変お世話になりました。心地好い空間で、心地好い時間を過ごさせていただいたこと、忘れません。心より感謝いたします。 あじ

京都一周トレイル 「朝顔は咲かなかったし、君は来なかった。」
「朝顔は咲かなかったし、君は来なかった。」
京都一周トレイル 「泥酔男の頭脂が車窓に無限マークを描いた。」
「泥酔男の頭脂が車窓に無限マークを描いた。」
京都一周トレイル 「レーズンパンのレーズンだけを取り除いていたら、何やら地図のようなものが浮かび上がった。」
「レーズンパンのレーズンだけを取り除いていたら、何やら地図のようなものが浮かび上がった。」
京都一周トレイル 「『あ、箸いらないっす』そう言って大統領は微笑んだ。」
「『あ、箸いらないっす』そう言って大統領は微笑んだ。」
京都一周トレイル 「メールではじまった恋は最高裁で幕をとじた。」
「メールではじまった恋は最高裁で幕をとじた。」
京都一周トレイル 「その音楽家の作品はどれもゲームの宿屋のBGMにしか聴こえなかった。」
「その音楽家の作品はどれもゲームの宿屋のBGMにしか聴こえなかった。」
京都一周トレイル 「彼女の白い人差し指が、僕の指の間の水掻きをなぞった。」
「彼女の白い人差し指が、僕の指の間の水掻きをなぞった。」
京都一周トレイル 「彼女なら、きっと本体よりもポケットの方を欲しがるだろう。そんな人間だ。」
「彼女なら、きっと本体よりもポケットの方を欲しがるだろう。そんな人間だ。」
京都一周トレイル 「目の前の石段を、艶やかな尻尾がするすると登っていく。尻尾だけが。」
「目の前の石段を、艶やかな尻尾がするすると登っていく。尻尾だけが。」
京都一周トレイル 「その村では卑猥な形の野菜しか実らないという。」
「その村では卑猥な形の野菜しか実らないという。」
京都一周トレイル 「虹の付け根が、吉田の家に刺さっている。」
「虹の付け根が、吉田の家に刺さっている。」
京都一周トレイル 「表面積を求めていたら奥行が発生していた。もうダメだ。」
「表面積を求めていたら奥行が発生していた。もうダメだ。」
京都一周トレイル 「その日、少女はエイプリルフールの日だと知らずに告白した。その日、少年はエイプリルフールの日だと思って承諾した。その日、二人の物語は動き出した。」
「その日、少女はエイプリルフールの日だと知らずに告白した。その日、少年はエイプリルフールの日だと思って承諾した。その日、二人の物語は動き出した。」
京都一周トレイル 「美大のヌードモデルとして、父はネクタイを外した」
「美大のヌードモデルとして、父はネクタイを外した」
京都一周トレイル 「目を覚ましたとき僕は病院のベッドにいた。助かったのか。腕についている輸血チューブの先を目で辿ると、優しい笑顔のチンパンジーの腕に繋がっていた。」
「目を覚ましたとき僕は病院のベッドにいた。助かったのか。腕についている輸血チューブの先を目で辿ると、優しい笑顔のチンパンジーの腕に繋がっていた。」
京都一周トレイル 「席をつめたがカップルは座ろうとせず、私はただ横の老婆にすり寄っただけの人間になってしまった。」
「席をつめたがカップルは座ろうとせず、私はただ横の老婆にすり寄っただけの人間になってしまった。」
京都一周トレイル 「並走する電車に乗った女が、にらめっこをしかけてきた。」
「並走する電車に乗った女が、にらめっこをしかけてきた。」
京都一周トレイル 「あと三秒しか無い。時報が鳴り、一気に含んだバウムクーヘンが口の中で賞味期限切れになった。」
「あと三秒しか無い。時報が鳴り、一気に含んだバウムクーヘンが口の中で賞味期限切れになった。」
京都一周トレイル 「『カッパドキアって世界遺産があるんだってさ。トルコに。一度でいいから行ってみたいんだよね』彼女は頭の皿をキラキラ輝かせながらそう言った。」
「『カッパドキアって世界遺産があるんだってさ。トルコに。一度でいいから行ってみたいんだよね』彼女は頭の皿をキラキラ輝かせながらそう言った。」
京都一周トレイル 「あの娘が一日署長になるという記事は、僕に自首を決意させた。」
「あの娘が一日署長になるという記事は、僕に自首を決意させた。」
京都一周トレイル 「あれはトムですか?いいえ、トムはその隣の星です。」
「あれはトムですか?いいえ、トムはその隣の星です。」
京都一周トレイル 「彼女がつくった料理は奇跡的な確率の結果、地球上にまだ存在しない新しい物質になった。もちろん、毒性がある。」
「彼女がつくった料理は奇跡的な確率の結果、地球上にまだ存在しない新しい物質になった。もちろん、毒性がある。」
京都一周トレイル 「『お台所にロールケーキがあるからお友達にもだしてね』上の娘にそう告げると、静香は自宅スタジオのドラムセットに戻った。」
「『お台所にロールケーキがあるからお友達にもだしてね』上の娘にそう告げると、静香は自宅スタジオのドラムセットに戻った。」
京都一周トレイル 「課長の嫌味は或る時、美しい結晶となった。」
「課長の嫌味は或る時、美しい結晶となった。」
京都一周トレイル 「久しぶりに嗅ぎに行こうかと寄ったそば屋の排気ダクト下には既に先客がいた。」
「久しぶりに嗅ぎに行こうかと寄ったそば屋の排気ダクト下には既に先客がいた。」
京都一周トレイル 「猫が、なあ、と食事をねだるので、男は十字懸垂を中断した。」
「猫が、なあ、と食事をねだるので、男は十字懸垂を中断した。」
京都一周トレイル 「2時24分、星のないプラネタリウムだった。残った12人で盗賊団をはじめた。」
「2時24分、星のないプラネタリウムだった。残った12人で盗賊団をはじめた。」
京都一周トレイル 「彼女の匂いをどうにかめんつゆに例えることができた。」
「彼女の匂いをどうにかめんつゆに例えることができた。」
京都一周トレイル 「あの娘が温めてくれた弁当と、あの娘が取り出してくれた唐揚げ。これはもうあの娘の手料理という事でいいんじゃないか。」
「あの娘が温めてくれた弁当と、あの娘が取り出してくれた唐揚げ。これはもうあの娘の手料理という事でいいんじゃないか。」
京都一周トレイル 「撫で肩のせいで親権を剥奪された話だったね。」
「撫で肩のせいで親権を剥奪された話だったね。」
京都一周トレイル 「妻の作る料理はいつも、おかわりがない。」
「妻の作る料理はいつも、おかわりがない。」
京都一周トレイル 「気化熱について熱く語るあいつは、だいたい場の空気が冷えていくのに気付かない。」
「気化熱について熱く語るあいつは、だいたい場の空気が冷えていくのに気付かない。」
京都一周トレイル 「闇属性の俺と光属性のあいつが、親友になれるなんて思っていなかった。」
「闇属性の俺と光属性のあいつが、親友になれるなんて思っていなかった。」
京都一周トレイル 「『トマホーク、早くお風呂に入りなさい!』『トマホーク、初任給は自分のために使って良いのよ』『トマホーク、お嫁さんをしっかり守ってね』母は亡くなるまで結局一度も洋介とは呼んでくれなかった。」
「『トマホーク、早くお風呂に入りなさい!』『トマホーク、初任給は自分のために使って良いのよ』『トマホーク、お嫁さんをしっかり守ってね』母は亡くなるまで結局一度も洋介とは呼んでくれなかった。」
京都一周トレイル 「猿がむやみに振り回す懐中電灯に照らされ、豚は人の様に眩しい目つきになった。」
「猿がむやみに振り回す懐中電灯に照らされ、豚は人の様に眩しい目つきになった。」
京都一周トレイル 「失くしたとは言えなかったアレを、かがり火に照らされた鵜が吐き出した。」
「失くしたとは言えなかったアレを、かがり火に照らされた鵜が吐き出した。」
京都一周トレイル 「通天閣地下に広がる牢獄。幽閉された外阪人が亡者の如き呻きを上げる。これがニ度漬けの禁を破った者の末路であり、串カツと同じく二度目の空は無かった。」
「通天閣地下に広がる牢獄。幽閉された外阪人が亡者の如き呻きを上げる。これがニ度漬けの禁を破った者の末路であり、串カツと同じく二度目の空は無かった。」
京都一周トレイル 「『この中に、お医者様はいませんか!』無職が起こす、奇跡のドラマを今はまだ、誰も知らない。」
「『この中に、お医者様はいませんか!』無職が起こす、奇跡のドラマを今はまだ、誰も知らない。」
京都一周トレイル 「彼女は花の様に微笑むと、男の原付から、ネジを1つだけ外した。」
「彼女は花の様に微笑むと、男の原付から、ネジを1つだけ外した。」
京都一周トレイル 「『それじゃ私が一番可哀想じゃない!』隣の席の女は電話を乱暴に折りたたむと、机に伏した。」
「『それじゃ私が一番可哀想じゃない!』隣の席の女は電話を乱暴に折りたたむと、机に伏した。」
京都一周トレイル 「っっっっっっっっk・・・・・・ふと気を許した瞬間、画面の文字が踊った。もはやこの時間帯の恒例行事といってよかった。」
「っっっっっっっっk・・・・・・ふと気を許した瞬間、画面の文字が踊った。もはやこの時間帯の恒例行事といってよかった。」
京都一周トレイル 「秒針の音がやけに大きく聞こえる。檻の向こうの猿がそれに合わせて正確に舌を打っている。」
「秒針の音がやけに大きく聞こえる。檻の向こうの猿がそれに合わせて正確に舌を打っている。」
京都一周トレイル 「僕の履歴書を見た瞬間、面接官は『ひっ』と小さく叫んだ。」
「僕の履歴書を見た瞬間、面接官は『ひっ』と小さく叫んだ。」
京都一周トレイル 「恩田さんは身体を前のめりにして『そのバーは照明が薄暗いのかい?』と訊いてきた。三十五にして初デート。応援してあげたい。」
「恩田さんは身体を前のめりにして『そのバーは照明が薄暗いのかい?』と訊いてきた。三十五にして初デート。応援してあげたい。」
京都一周トレイル 「蛇腹のストローがグラスの縁に沿って逃げる。彼女の間抜けに緩んだ朱の楕円が追いかける。」
「蛇腹のストローがグラスの縁に沿って逃げる。彼女の間抜けに緩んだ朱の楕円が追いかける。」
京都一周トレイル 「辞書そっくりの角煮をほぐすと、父はどんどん言葉を失っていき 代わりに近所の猫が喋れるようになった。」
「辞書そっくりの角煮をほぐすと、父はどんどん言葉を失っていき 代わりに近所の猫が喋れるようになった。」
京都一周トレイル 「冗談で出したヤリイカがクリーニングされて戻ってきた。」
「冗談で出したヤリイカがクリーニングされて戻ってきた。」
京都一周トレイル 「『皮が肉を包んでいるという点では、人間も餃子も同じようなものよね』モトコはそう言いながら一口頬張った。」
「『皮が肉を包んでいるという点では、人間も餃子も同じようなものよね』モトコはそう言いながら一口頬張った。」
京都一周トレイル 「読経のさなか、坊主は口角に流れ落ちてきた汗を舐め、昨日届いた地ビールに思いを馳せた。」
「読経のさなか、坊主は口角に流れ落ちてきた汗を舐め、昨日届いた地ビールに思いを馳せた。」
京都一周トレイル 「まだ謎は解けていなかったが、酔った勢いでリビングに全員を集めた。」
「まだ謎は解けていなかったが、酔った勢いでリビングに全員を集めた。」
京都一周トレイル 「揚げ物担当のトクさんは地獄好きだ。」
「揚げ物担当のトクさんは地獄好きだ。」
京都一周トレイル 「朝刊を抜くと油揚げが床に落ちた。」
「朝刊を抜くと油揚げが床に落ちた。」
京都一周トレイル 「美しい女の実家の焼き飯を想像するのが好きだ。」
「美しい女の実家の焼き飯を想像するのが好きだ。」
京都一周トレイル 「一品だけ、過剰なほどに消されているメニューがあった。」
「一品だけ、過剰なほどに消されているメニューがあった。」
京都一周トレイル 「結局、何の唐揚げかは教えてもらえなかった。」
「結局、何の唐揚げかは教えてもらえなかった。」
京都一周トレイル 「目玉焼きを作ってみたのよ」「もう見えないよ」
「目玉焼きを作ってみたのよ」「もう見えないよ」
京都一周トレイル 「もう行けない場所に行きたいときは、どうしたら良いのだろう。」
「もう行けない場所に行きたいときは、どうしたら良いのだろう。」

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