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秋の終わりの夕暮れ 大山を行く。の写真

2020.11.29(日) 11:55

この写真を含む活動日記

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7.4 km

993 m

秋の終わりの夕暮れ 大山を行く。

大山 (神奈川)

2020.11.29(日) 日帰り

休みの朝はゆったりが好きだ。 好きな紅茶を淹れ、恒例のたまごサンドを 今日は家で頂く。 家なのでいつもより具は多め。 チーズを追加した。 豊かさが広がり幸せな気持ちになる。 今日は大山へ行く。車で2時間は かからない場所だ。 お昼近くに大山には到着した。 すごい人出だ。 あとでわかったがライトアップの イベントが行われているらしい。 空いている駐車場を探し、少し登山道から 離れたところに停める。 大山は春、三椏の咲くころに来ている。 ところどころで当時の思い出が蘇る。 団子屋の前を通り過ぎる。 うまそうな団子が並んでいる。 みたらし、よもぎあんあたりが候補だ。 ぜひ帰りのご褒美としたい。 開いていることを祈るばかりだ。 女坂を歩き、大山寺に着く。 参道の階段の空が赤い。 階段の童子の前掛けの赤さと よく馴染む。 寺からは法螺貝が鳴り響く。 時代を超えた修験の響きだ。 さらに道を進む。 歩きやすいがほどほどに斜度がある。 身体が火照りだす。 思わず上着を脱ぎ、腕捲りをする。 冷たい空気に触れて、身体から 湯気が立つ。 しだいに腕が赤くなりはじめてくる。 この皮膚の色で冬が来たことを感じる。 道中、外国の方の一行と出会う。 英語でずっと話をしている。 なかなかのペースで登る。 喋りながらもその速さで 登れることに感心もしたが、頭が ずっとリスニングモードになってしまう。 少し間を空けることにする。 山頂に到着したので、お昼とする。 山頂の気温はかなり冷え込む。 手早く食べることを要する。 今日はレトルトのカレーにする。 ごはんはあらかじめ炊いてきた米だ。 米は黒米を少し混ぜて炊く。 こうすることで粒に膜が張ったように 艶やかになる気がする。 あとは茹でた野菜を少しいれる。 ルーをかけて生卵を落とす。 気付かなかったが、寒さで指がまともに 動かせない。 こんな時にスプーンで食べるもので 良かったと思える。 冷えた身体にカレーを流し込む。 温かい食べ物は心を解してくれる。 しかし、今日は寒い。 カレーが瞬く間に冷めていく。 再度バーナーに点火し、温めながら 食べることにした。 そして食べている時にはレトルトを 温めていた湯を火にかける。 この湯は悴んだ手を温めるお風呂にする。 このお風呂は夢見心地だ。 最後に紅茶を温めて飲み、身体は 整った。下山である。 日が傾きはじめて、空が橙に 変わりはじめる。 大山からは半島が見渡せる。 橙に照らされる海。 海岸線の湾曲に日本地図の形を思う。 帰りは男坂を歩いて戻る。 時間帯のせいか歩く人は少ない。 遠くから沢の音が聞こえる。 静かでいい。 遠くで鹿の鳴き声がしている。 そして大山寺から鐘の音。 あと今年も残すところ1ヶ月だ。