久慈平岳:雪山へ再始動

2020.11.29(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
2 時間 25
休憩時間
9
距離
6.9 km
のぼり / くだり
547 / 548 m
14
1
34
14

活動詳細

すべて見る

今年の8月に青森県へ越してきてからというもの、気が付くとあっという間に3か月余りの時が過ぎつつあった。先日、筆者の暮らす街並みも雪に覆われ、北東北の冬の訪れの早さに驚かされたものである。これから師走の更にその先には、未だかつて想像の及ばなかった雪国の現実が、筆者を待ち受けていることは間違いなさそうだ。だが一方で、登山趣味者としては数多の雪山にチャレンジできる絶好のチャンスでもあり、青森への転勤が決まった時より期待に胸を膨らませていたのも事実である。   かくして、ここ青森県にもいよいよ雪山登山の適期が到来しつつあるが、筆者はここへ越してくる以前、雪山とは縁遠い千葉県で暮らしており、前回のシーズンも残雪期の谷川岳(たにがわだけ。群馬県と新潟県の県境に位置する、日本百名山の一座。残雪期登山としては初心者向け)へ一度足を運んだ程度で、実質的に雪山登山はペーパードライバー状態にあった。しかるに、これから再び近辺の雪山を目指すにあたっては、ひとまず里山でリハビリを行うことが先決であると判断。あれこれ調べていく中で、目に留まったのがこの『久慈平岳(くじひらだけ)』である。岩手県北東部、三陸海岸沿いにそびえ立つ標高706mの本峰は、夏山のコースタイムが往復2時間20分程度とお手軽な里山だ。折しも2日前の晩に降雪に見舞われ、前日に登った方の登山記録によれば、足元もしっかり雪に覆われている模様。さらに青森県との県境に近く、筆者の居住地からも車で1時間半弱とアクセス良好とあっては、見逃す手は無いというものである。   そんな訳で、今回はこの『久慈平岳』を目指すことに決定。久方振りのスノーハイキングに緊張感と期待を高めつつ、車のハンドルをとる筆者であった。

久慈平岳 今回のスタート地点は『アグリパークおおさわ』。『久慈平岳』の北側に広がる『大沢地区』の農業振興や地域活性化を目的とした、交流施設である。
駐車場に車を停め、支度を整えたらいざ出発だ。
今回のスタート地点は『アグリパークおおさわ』。『久慈平岳』の北側に広がる『大沢地区』の農業振興や地域活性化を目的とした、交流施設である。 駐車場に車を停め、支度を整えたらいざ出発だ。
久慈平岳 『アグリパークおおさわ』から登山口までは、20分ほどの車道歩きとなる。
長閑な田畑の風景の先に、これから目指す『久慈平岳』の姿を望みつつ、登山口を目指す。
『アグリパークおおさわ』から登山口までは、20分ほどの車道歩きとなる。 長閑な田畑の風景の先に、これから目指す『久慈平岳』の姿を望みつつ、登山口を目指す。
久慈平岳 そののち、車道の行き止まりが登山道への入り口となる。
なお、写真周辺にも2~3台が駐車可能とみられるスペースが存在するため、ここまで車で乗り付けるのも良さそうだ。
そののち、車道の行き止まりが登山道への入り口となる。 なお、写真周辺にも2~3台が駐車可能とみられるスペースが存在するため、ここまで車で乗り付けるのも良さそうだ。
久慈平岳 登山口からはしばし、作業道然とした緩やかな道が続いている。
登山口からはしばし、作業道然とした緩やかな道が続いている。
久慈平岳 この日の本峰は、登山口周辺から足元に積雪が目立ち、それらは登るにつれ、徐々に深さを増していった。
この日の本峰は、登山口周辺から足元に積雪が目立ち、それらは登るにつれ、徐々に深さを増していった。
久慈平岳 ぼちぼち準備運動も終わったかな、というタイミングで、登山道は一旦林道を横切る形となる。
ぼちぼち準備運動も終わったかな、というタイミングで、登山道は一旦林道を横切る形となる。
久慈平岳 先程の林道を渡ると、より登山道らしいエリアへ突入だ。まずは『思案坂』と呼ばれる、若干の急坂を進む。
先程の林道を渡ると、より登山道らしいエリアへ突入だ。まずは『思案坂』と呼ばれる、若干の急坂を進む。
久慈平岳 『思案坂』の突き当りを右側へ折れると、今度はしばし、緩やかなトラバースへ。
既に木の葉を散らした木々の狭間から、北隣にそびえる『階上岳(はしかみだけ)』の姿が垣間見える。
『思案坂』の突き当りを右側へ折れると、今度はしばし、緩やかなトラバースへ。 既に木の葉を散らした木々の狭間から、北隣にそびえる『階上岳(はしかみだけ)』の姿が垣間見える。
久慈平岳 拓けた箇所で登山道が鋭角に折り返すと、山頂に向けて再び斜度を増してゆく。
道中、ロープの張られた箇所も点在するが、今回の条件下でもそちらを活用すれば、アイゼン無しでも問題なく突破可能であった。
拓けた箇所で登山道が鋭角に折り返すと、山頂に向けて再び斜度を増してゆく。 道中、ロープの張られた箇所も点在するが、今回の条件下でもそちらを活用すれば、アイゼン無しでも問題なく突破可能であった。
久慈平岳 道中の『望洋平』からは、木立の隙間から、太平洋の海原を望むことが出来る。
道中の『望洋平』からは、木立の隙間から、太平洋の海原を望むことが出来る。
久慈平岳 『望洋平』を過ぎると、山頂へ向け最後の急坂に差し掛かる。引き続き足元に気を配りつつ、最後まで慎重に足を進めてゆく。
『望洋平』を過ぎると、山頂へ向け最後の急坂に差し掛かる。引き続き足元に気を配りつつ、最後まで慎重に足を進めてゆく。
久慈平岳 しかる後にそちらを登り切れば、無事山頂へ到着だ。
しかる後にそちらを登り切れば、無事山頂へ到着だ。
久慈平岳 山頂からは、東北東方面の眺めが素晴らしく、太平洋への見晴らしも、先程の『望洋平』より更に良好だ。
山頂からは、東北東方面の眺めが素晴らしく、太平洋への見晴らしも、先程の『望洋平』より更に良好だ。
久慈平岳 小さな広場状の山頂には、ベンチや東屋も設置されており、景色を眺めながら、のんびりお昼のひと時を過ごすのも楽しそうだ。
なお、今回登った登山道の反対側には、山頂まで徒歩10分程度の場所まで林道が伸びているそうな。
小さな広場状の山頂には、ベンチや東屋も設置されており、景色を眺めながら、のんびりお昼のひと時を過ごすのも楽しそうだ。 なお、今回登った登山道の反対側には、山頂まで徒歩10分程度の場所まで林道が伸びているそうな。
久慈平岳 そののち、名残惜しいが下山の途に。帰途にあたっては、往路で辿った道をそのまま引き返す。
先述の通り、山頂周辺では急斜面も少なくないが、難しい箇所は特にない。
そののち、名残惜しいが下山の途に。帰途にあたっては、往路で辿った道をそのまま引き返す。 先述の通り、山頂周辺では急斜面も少なくないが、難しい箇所は特にない。
久慈平岳 順調に下り続け、再び林道を渡れば下山口まであとわずかな道程だ。
この日は朝から昼時にかけて晴れ間が広がり、木々の狭間から差し込む日差しも温かさを増していたが、足元の雪にさしたる変化は見られなかった。
順調に下り続け、再び林道を渡れば下山口まであとわずかな道程だ。 この日は朝から昼時にかけて晴れ間が広がり、木々の狭間から差し込む日差しも温かさを増していたが、足元の雪にさしたる変化は見られなかった。
久慈平岳 登山道を抜けて車道へ出たら、あとは今回の山行の余韻に浸りつつ、のんびりゴールを目指すだけである。
写真奥の稜線は、青森県と岩手県の県境を隔てる、『階上岳(はしかみだけ)』の姿。
登山道を抜けて車道へ出たら、あとは今回の山行の余韻に浸りつつ、のんびりゴールを目指すだけである。 写真奥の稜線は、青森県と岩手県の県境を隔てる、『階上岳(はしかみだけ)』の姿。
久慈平岳 しかるのちに、無事『アグリパークおおさわ』へ帰還。
今回は利用しなかったが、同施設にはレストランや日帰り温泉も併設されており、下山後の楽しみとして立ち寄るのも良さそうである。
しかるのちに、無事『アグリパークおおさわ』へ帰還。 今回は利用しなかったが、同施設にはレストランや日帰り温泉も併設されており、下山後の楽しみとして立ち寄るのも良さそうである。

活動の装備

  • ニコン(Nikon)
    標準ズームレンズAF-SDXNIKKOR16-85mmf/3.5-5.6GEDVRニコンDXフォーマット専用
  • ニコン(Nikon)
    デジタル一眼レフカメラD7100ボディーD7100

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。