地蔵ヶ岳(地蔵岳)・赤抜沢ノ頭・観音岳・薬師岳

2020.11.23(月) 日帰り

初の南アルプス、遅めのスタートだったこともあり、厳しかったら引き返せば良い、と軽い気持ちで登り始めた。余りの急登に引き返すタイミングを考え始めると、その時に限って丁度うまい具合に、心地よい滝が現れたり、河原が開けたり、と。 こういった苦闘と感激を幾度繰り返したであろうか、遂に地蔵岳の砂漠地帯に到着。夢中で登坂し、かのオベリスクを眼前に捉える。 達成感に浸り心地よく過ごすも、道中まだ終わらず。先の長さに気が遠くなる思い。そこに聳え立つ観音岳は、このところの寒さで岩と雪の協奏曲とも言うべき難路。アイゼン無しで、思わず怯んだ最大の難関であった。 なお、観音岳登坂の際「再開」を失念し、記録が消滅していた。これも「登りたくない」という、恐るべき信念の為せる技か。 何故か観音岳の登坂中から、体が軽くなり、以後道中は、まるで「登山機械」に変身したかの様に、疲れも無く淡々と縦走し、何とか暗くなる前に下山できた。 しかし、この果てしない行動時間と、獲得標高。気軽に来る山ではない。もし次回があらば、日帰りではなく、じっくりと堪能したいものである。

この活動日記で通ったコース

【周回】鳳凰山(青木鉱泉)<地蔵岳・中道>

  • 13:08
  • 15.5 km
  • 2157 m
  • コース定数 51

登山口の青木鉱泉へはマイカーもしくは韮崎駅からのバスでもアクセス可能。 鳳凰小屋までに至る登山道は沢沿いの涼しげな道で、五色の滝、白糸の滝、鳳凰の滝、南精進の滝などの名瀑がある。鳳凰小屋から地蔵に登るルートは砂地になっており足が取られかなりの体力を消耗する。また三山縦走した後の中道下山はかなり長い下りなので、鳳凰小屋に荷物をデポしてピストンしても良いかもしれない。一般的に積雪のない7月上旬から10月上旬が登山適期。