活動データ
タイム
10:23
距離
11.3km
のぼり
1433m
くだり
1428m
活動詳細
すべて見るてんくら、登山天気等全て風速30m/s、一日中25m/s以上という予報の中、風の予報下振れを信じて突撃して参りました。 正直言って若干無謀だったと反省しています。 予報通りに一日暴風の中戦う事になりました。 今季の内に南八ヶ岳縦走が出来ればとずっと狙っていたのですが、小屋も終了、テントも寒くて厳しそう、という事で日帰りで横岳〜赤岳〜阿弥陀岳をアクセスしやすい杣添尾根でというプランで、雪も降っていない為実施する事に。 杣添尾根登山口は、トイレも無く、別荘地の中なので車中泊禁止です。 当日6時前に到着。前着の車は4台でした。(キャパ8台) 杣添尾根、相当気に入ってしまいました。 それなりの急登はありますが、危険箇所は皆無。 しかも3時間程で横岳(三叉峰)に到着出来るので、かなり気軽に八ヶ岳の主稜線に立てます。 絶対にまた利用したいと思います。 オススメ致します。 この日の前日は雨でした。 お陰で森林限界を超えたあたりから素晴らしい景色が。 木々が凍り、一面霧氷状態に。 雪景色とはまた違う貴重な景色に、 アナ雪の世界だともしみさんは感動しておりました。 そして横岳に到着。 期待も虚しく爆風が吹き荒れています。 既に下りて来る方数名にお話しを聞くも、全員風により撤退との様です。 とりあえず危険を感じない所までは、と進むと立ちすくむ1人の男性が。 そこまでは路面状態こそ問題無かったのですが、石尊峰を赤岳側に下る鎖場の斜面が一面真っ白な状態に。 そこに居た男性もやがて撤退して行きました。 どうしても諦めきれない私は、チェーンスパイクを履いて1人で偵察しに行く事に。 路面は真っ白なものの、チェーンスパイクを履いていてればそこまで危険は無いと判断しました。 ただ、この真っ白の世界を風が吹き荒れる中ずっと、もしみさんと進めるのか?と思うと撤退せざるを得ないのかと考え初めました。 結果1時間弱その場で風を凌ぎながら悩んだでしょうか。 その時赤岳側から1人の男性が。 赤岳から回って来たという方で、危険なのはその一角のみだから、行けると思うよ、との提言が。 同時に、ガスっていて見えなかった赤岳のガスが晴れ姿を表します。 2人共、赤岳が「来てもいいよ」と告げてくれたと理解してしまい、熟考の上進む事に。 思っていたより真っ白な岩場地帯は長かったのですが、教えて頂いた男性の言う通り、やがてドライ状態に。 それ以降の横岳直下の岩場、鎖場は難易度もそこまで高く無く、何より風を防ぐ形だった為、難なく進みます。 (地蔵尾根経由での赤岳までよりは、岩場の難易度は上がります。) そして、稜線上、風が吹き抜ける箇所を通る時は命懸けです。風に飛ばされて滑落しない様に、風が止む一瞬を見計らって、手を繋いで一気に渡ります。 正直、身の危険を何度も感じました。 それは赤岳山頂まで続きます。 立っていられない瞬間も多々ありました。 屈んだり、岩場に倒れ込んだりして風をやり過ごしながら慎重にゆっくり進みました。 赤岳直下に近付くと、また氷の世界が現れます。 怖いけれど美しい世界です。 赤岳は白色とのツートンになっています。 初めて見た間近の南八ヶ岳は過酷さも相まって相当に美しかったです。 今までで見た山の景色の中でも一番の景色でした。 なんとか赤岳に登頂。 もちろん赤岳で精一杯なので、阿弥陀岳はお預けです。 風を防げる所でゆっくり昼休憩し、 帰り道、風が収まる時間帯が少しだけあったので、景色を存分に楽しみながらまた横岳に向かいました。 奥の院まで行こうかなと考えていたのですが、 また横岳は爆風に吹き荒れていたので、やめときな、と理解して次回の楽しみにしておきます。 そして油断していたのが杣添尾根の爆風でした。 行きは無風だったので警戒していなかったのですが、樹林帯に入るまで、また爆風と戦いながら下山しました。 得られた景色が本当に素晴らしく、結果としてただただ良い思い出だけが残る山行となりました。 ですが同時に風の恐ろしさも充分に知れました。 もうこんな風の日の登山はやめておきます。
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