大根沢山・大無間山(赤石温泉白樺荘より反時計回り周回)

2020.11.17(火) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
10 時間 9
休憩時間
1 時間 36
距離
12.2 km
のぼり / くだり
1771 / 735 m
2
4 1
1 30
DAY 2
合計時間
8 時間 58
休憩時間
40
距離
13.9 km
のぼり / くだり
1006 / 2041 m
11
40
56
7
1 14
2 35

活動詳細

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川根本町の日本二百名山&静岡の百山「大無間山(だいむげんやま)」は何年も前から登ってみたかった憧れの山でした。まず名前がカッコいい(笑)。山容もカッコいい(浜松市からも見えます)。そしてどのルートでも難易度が高い。しかもヤマビルと積雪を避けると5月か11月しか好適期がないという強敵です。 ところが11月に入って急に暖かくなって、しかも晴れが続く予報じゃないですか。「今でしょ!」と林先生の声が頭の中で鳴り響きました(妄想です)。 ということで、17~18日の2日間、やはり静岡の百山の大根沢山(おおねさわやま)と大無間山を周回してきました。単独行としては自分史上最大のチャレンジです! 今回はなるべく体力の消耗を減らしたかったので、YouTubeにあった「秋のULテント泊登山 装備一式を徹底紹介!」という動画を参考にして、荷物を軽量化!いつものダブルウォールテントではなくツェルト泊に。食料はフリーズドライのリゾットと固形燃料のストーブで。ザックはパーゴワークスのRush30にギリギリまで詰め込むことで、カメラ+2Lの水を含めても8.5kgほどに抑えることができました。 初めてのツェルト泊、しかも11月ということで、夜の防寒がちょっと心配でしたが、エアーマット+ダウンシュラフ(ダウンハガー800 #3)+ゴアテックスシュラフカバー+ダウンジャケット・ダウンパンツで快適に過ごせました。 で、無事2日間の登山をほぼ計画通りの時間で終えることはできましたが、やはり難しいルートでしたね。反省点も多くいまいちスッキリしてない状態です。 一番まずかったのは、水場についての事前調査が足りなかった点ですね。「この辺を探せばすぐ見つかるだろう」と思っていた水場がなかなか見つからず、偶然すれ違った単独行のお兄さんが探しだしてくれたおかげで水にありつけたのは、結果的にはラッキーでしたが非常に危ない状況でした。名前も聞けませんでしたが、あのお兄さんには本当に感謝しています(ありがとうございました)。 他にも「大きな道間違いこそしなかったが間違いかけた回数は多数」「食料を軽量化しすぎて明らかにカロリー不足(実際1日目はシャリバテだった)」「ストックがないと自立できないツェルトを使うのにストックを壊した(先端だけだったのでツェルトは張れました)」などなど…。登山を初めて7年目。今回で189回目の山行でしたが、まだまだ初心者から抜けきれてないなと猛反省中です。 今後登りたいルートの中にはもっと難易度の高そうなものもありますから、余裕のある安全な登山が楽しめるように精進していきたいと思います。

大無間山 白樺荘第2駐車場に駐車。「帽子を玄関に忘れる」「バックドアを閉めるときに立てかけていたストックを吹っ飛ばす」など、早くもいろいろやらかしてます。
白樺荘第2駐車場に駐車。「帽子を玄関に忘れる」「バックドアを閉めるときに立てかけていたストックを吹っ飛ばす」など、早くもいろいろやらかしてます。
大無間山 6:15、いよいよ出発!もう明るいのでヘッドライトは不要です。
6:15、いよいよ出発!もう明るいのでヘッドライトは不要です。
大無間山 過去の記録を見ると、ここからショートカットして直登する人と林道沿いに歩いてる人の両方がいて悩みました。結局、直登を選択。
過去の記録を見ると、ここからショートカットして直登する人と林道沿いに歩いてる人の両方がいて悩みました。結局、直登を選択。
大無間山 落ち葉が積もりすぎてどこ歩いていいのやらさっぱり…。雪山でもないのにラッセル状態に。
落ち葉が積もりすぎてどこ歩いていいのやらさっぱり…。雪山でもないのにラッセル状態に。
大無間山 頑張って林道と合流するまで這い上がりましたが、たぶん普通に林道歩いたほうが早かったです。ハシゴから取り付きます。
頑張って林道と合流するまで這い上がりましたが、たぶん普通に林道歩いたほうが早かったです。ハシゴから取り付きます。
大無間山 鉄塔の下を通過。
鉄塔の下を通過。
大無間山 意外とリボンたくさんあって道は明瞭でした。
意外とリボンたくさんあって道は明瞭でした。
大無間山 7:49、三等三角点「下ノ島」(標高1398.1m)を通過。
7:49、三等三角点「下ノ島」(標高1398.1m)を通過。
大無間山 再び林道に合流。放置されたブルドーザー。
再び林道に合流。放置されたブルドーザー。
大無間山 再び林道から取り付くと祠がありました。
再び林道から取り付くと祠がありました。
大無間山 しばらくゆるやかな登りでしたが、ここから鬼のような急傾斜(約1kmで標高差約400m)が始まります!
しばらくゆるやかな登りでしたが、ここから鬼のような急傾斜(約1kmで標高差約400m)が始まります!
大無間山 急登に喘ぎながら振り返ると富士山…。
急登に喘ぎながら振り返ると富士山…。
大無間山 すでにバテバテで何度も立ち止まりながら、ふと見上げるとサルノコシカケ。
すでにバテバテで何度も立ち止まりながら、ふと見上げるとサルノコシカケ。
大無間山 急登に1時間以上かかってしまいましたが、10:28ようやく田代沢の頭(標高2112.5m)に到着。三等三角点「折立沢」。眺望はありません。
急登に1時間以上かかってしまいましたが、10:28ようやく田代沢の頭(標高2112.5m)に到着。三等三角点「折立沢」。眺望はありません。
大無間山 木に囲まれた尾根歩きですが、時々視界が開けます。西の正面には信濃俣や光岳。左奥には浜松市最高峰の中ノ尾根山が見えました。
木に囲まれた尾根歩きですが、時々視界が開けます。西の正面には信濃俣や光岳。左奥には浜松市最高峰の中ノ尾根山が見えました。
大無間山 信濃俣方面との分岐。
信濃俣方面との分岐。
大無間山 12:15、大根沢山(標高2239m)に到着!「だいこんたくさん」ではなく「おおねさわやま」です(笑)。70座目の静岡の百山です。
12:15、大根沢山(標高2239m)に到着!「だいこんたくさん」ではなく「おおねさわやま」です(笑)。70座目の静岡の百山です。
大無間山 三等三角点「大根沢山」。
三等三角点「大根沢山」。
大無間山 大根沢山を過ぎたあたりからテープが少なくなりました。基本的に尾根の一番高いところを行けばいいんですが、痩せ尾根なので緊張します。正面奥には大無間山と三方嶺。
大根沢山を過ぎたあたりからテープが少なくなりました。基本的に尾根の一番高いところを行けばいいんですが、痩せ尾根なので緊張します。正面奥には大無間山と三方嶺。
大無間山 倒木を避けて尾根を巻く踏み跡をたどると、そのまま間違った方向へ下ってしまうような箇所が多数あって油断できません。間違いに気付いて、滑落しそうな岩場をよじ登ってるとき、片方のストックの先端が取れて落ちてしまいました。駐車場で与えた衝撃でヒビが入っていたみたいです。
倒木を避けて尾根を巻く踏み跡をたどると、そのまま間違った方向へ下ってしまうような箇所が多数あって油断できません。間違いに気付いて、滑落しそうな岩場をよじ登ってるとき、片方のストックの先端が取れて落ちてしまいました。駐車場で与えた衝撃でヒビが入っていたみたいです。
大無間山 低い笹に囲まれた深南部っぽい感じに。いい雰囲気!
低い笹に囲まれた深南部っぽい感じに。いい雰囲気!
大無間山 水場があるアザミ沢ノコル付近に到着。笹の急斜面を下りあちこち探すものの水場が見つからない!とりあえずもうヘトヘトだったので、まず尾根鞍部から60mほど登った幕営適地にツェルトを張りました。
水場があるアザミ沢ノコル付近に到着。笹の急斜面を下りあちこち探すものの水場が見つからない!とりあえずもうヘトヘトだったので、まず尾根鞍部から60mほど登った幕営適地にツェルトを張りました。
大無間山 空身で水場を探してさまよいましたが見つからない。ネットで情報を調べようにも田代沢の頭以降はずっとdocomo圏外。そのとき偶然上から単独行のお兄さんが下りてきたので水場についての情報を尋ねると一緒に探してくれて、自分が思っていたよりもずっと下の場所で発見!助かった…。
空身で水場を探してさまよいましたが見つからない。ネットで情報を調べようにも田代沢の頭以降はずっとdocomo圏外。そのとき偶然上から単独行のお兄さんが下りてきたので水場についての情報を尋ねると一緒に探してくれて、自分が思っていたよりもずっと下の場所で発見!助かった…。
大無間山 単独行のお兄さんと別れた時にはもう夕方。2時間以上水を求めて右往左往していた訳で、事前調査の甘さを深く反省しました。もし水を汲めなかったら残り1L強の水で明日下山するまで凌がないといけないところでした。
単独行のお兄さんと別れた時にはもう夕方。2時間以上水を求めて右往左往していた訳で、事前調査の甘さを深く反省しました。もし水を汲めなかったら残り1L強の水で明日下山するまで凌がないといけないところでした。
大無間山 今回は小さい30Lザックなので食事も重量重視です。お湯で戻すカレーリゾット+ゆで卵+サラダチキンを食べ、17:30には寝ました。
今回は小さい30Lザックなので食事も重量重視です。お湯で戻すカレーリゾット+ゆで卵+サラダチキンを食べ、17:30には寝ました。
大無間山 2日間晴れ予報だったのに、0時すぎから小雨が降り出しました…。5時を過ぎても止まないので、とりあえず朝食の五目リゾットを作ります。初めてのツェルト泊でしたが結露もほとんどなく快適だったので驚きました。ファイントラックのツェルトすごい。
2日間晴れ予報だったのに、0時すぎから小雨が降り出しました…。5時を過ぎても止まないので、とりあえず朝食の五目リゾットを作ります。初めてのツェルト泊でしたが結露もほとんどなく快適だったので驚きました。ファイントラックのツェルトすごい。
大無間山 6:50、小雨がやまないので、上下レインウェア+ザックカバー装備で出発。痩せ尾根が続くので濡れた斜面は緊張します。
6:50、小雨がやまないので、上下レインウェア+ザックカバー装備で出発。痩せ尾根が続くので濡れた斜面は緊張します。
大無間山 雨はすぐに止みました。南西正面には不動岳!その左には鎌崩岳、丸盆岳、黒法師岳と並びます。
雨はすぐに止みました。南西正面には不動岳!その左には鎌崩岳、丸盆岳、黒法師岳と並びます。
大無間山 崩落地の脇を通りますが、ちゃんと崖の反対側に踏み跡ありました。
崩落地の脇を通りますが、ちゃんと崖の反対側に踏み跡ありました。
大無間山 三方嶺への最後の登り。ここも崖の反対側にルートあります。
三方嶺への最後の登り。ここも崖の反対側にルートあります。
大無間山 8:39、三方嶺(標高2150m)に到着。ここを南西へ進むと千頭ダムや、朝日岳経由で寸又峡へ行けます。大無間山へは東へ。
8:39、三方嶺(標高2150m)に到着。ここを南西へ進むと千頭ダムや、朝日岳経由で寸又峡へ行けます。大無間山へは東へ。
大無間山 倒木だらけ。でも痩せ尾根じゃなくなったし、傾斜もゆるやかなので一安心。
倒木だらけ。でも痩せ尾根じゃなくなったし、傾斜もゆるやかなので一安心。
大無間山 三隅池。ほとんど干上がってますね。
三隅池。ほとんど干上がってますね。
大無間山 大無間山への案内標識が落ちてました。
大無間山への案内標識が落ちてました。
大無間山 大無間山への登り。いい雰囲気。
大無間山への登り。いい雰囲気。
大無間山 9:48、大無間山(標高2329m)頂上に到着!一等三角点「大無間山」にもタッチ。71座目の静岡の百山です。
9:48、大無間山(標高2329m)頂上に到着!一等三角点「大無間山」にもタッチ。71座目の静岡の百山です。
大無間山 せっかく憧れの山に来たというのに、疲れて笑顔が作れない(苦笑)。
せっかく憧れの山に来たというのに、疲れて笑顔が作れない(苦笑)。
大無間山 まだまだアップダウンは続きます。西に見える双耳峰は池口岳。その左が鶏冠山。この2座の周回ルートもいつかチャレンジしたいんですが、鶏冠山周辺が怖いらしい…。
まだまだアップダウンは続きます。西に見える双耳峰は池口岳。その左が鶏冠山。この2座の周回ルートもいつかチャレンジしたいんですが、鶏冠山周辺が怖いらしい…。
大無間山 このあたりで遭難した坂本義一さんの慰霊碑。1965年5月3日、吹雪による道迷いで力尽きたと書かれてました。合掌。
このあたりで遭難した坂本義一さんの慰霊碑。1965年5月3日、吹雪による道迷いで力尽きたと書かれてました。合掌。
大無間山 10:59、関ノ沢ノ頭(中無間山)。眺望はありません。
10:59、関ノ沢ノ頭(中無間山)。眺望はありません。
大無間山 11:43、小無限山。眺望はありません(笑)。でも三等三角点「小無限山」はありました。
11:43、小無限山。眺望はありません(笑)。でも三等三角点「小無限山」はありました。
大無間山 小無限山からは、崩落した鋸歯で有名な井川へのルートと赤石温泉白樺荘へのルートに分岐します。間違えたら大変。
小無限山からは、崩落した鋸歯で有名な井川へのルートと赤石温泉白樺荘へのルートに分岐します。間違えたら大変。
大無間山 下山途中の木に貼られてたビニールテープ。「おサル返し」ってなんだろう?
下山途中の木に貼られてたビニールテープ。「おサル返し」ってなんだろう?
大無間山 13:09、外山沢ノ頭(標高1805m)。まだあと1000m弱も下るのか…。
13:09、外山沢ノ頭(標高1805m)。まだあと1000m弱も下るのか…。
大無間山 高さ1mほどの青いメガホン?なぜこんな中途半端なところに落ちてるのか謎。
高さ1mほどの青いメガホン?なぜこんな中途半端なところに落ちてるのか謎。
大無間山 ここからは電線に沿って北西へ下ります。ゲレンデスキー上級コース並の斜度に足が埋まるほどの落ち葉。踏ん張りながら慎重に下ります。もう汗ダラダラ…。落石も発生するのでヘルメットもほしかった。
ここからは電線に沿って北西へ下ります。ゲレンデスキー上級コース並の斜度に足が埋まるほどの落ち葉。踏ん張りながら慎重に下ります。もう汗ダラダラ…。落石も発生するのでヘルメットもほしかった。
大無間山 鉄塔より下は点検の人が歩きやすいように道が整備されてるもんですが、ここは違いました!平均斜度40°以上の踏み外したら絶対に停止できない急斜面に掘られた狭いトラバース(しかも落ち葉がたまってて滑りやすい)を30分以上かけて下降。間違いなく今回一番の核心部でした。
鉄塔より下は点検の人が歩きやすいように道が整備されてるもんですが、ここは違いました!平均斜度40°以上の踏み外したら絶対に停止できない急斜面に掘られた狭いトラバース(しかも落ち葉がたまってて滑りやすい)を30分以上かけて下降。間違いなく今回一番の核心部でした。
大無間山 明神橋に到着。はぁ、緊張した…。
明神橋に到着。はぁ、緊張した…。
大無間山 後は2kmの舗装路歩き。安全に歩けるって素晴らしい!
後は2kmの舗装路歩き。安全に歩けるって素晴らしい!
大無間山 15:46、白樺荘まで戻ってこれました。反省点の多い山行でしたが、無事帰ってこれて良かった…。自分をステップアップさせてくれた貴重な2日間でした。
15:46、白樺荘まで戻ってこれました。反省点の多い山行でしたが、無事帰ってこれて良かった…。自分をステップアップさせてくれた貴重な2日間でした。

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