四国遍路／松浦武四郎の軌跡を辿る(23番薬王寺〜)

四国遍路32日目／2020-11-19 23番薬王寺を終え、これから2日間ただ歩くことに専心する修行である。 宍喰の温泉民宿「はるる亭」で温泉にはいって評判のご馳走をいただく。その楽しみをたのみにひたすら歩く。足先がへったてくると温泉を夢見つつ一歩と半歩を進める。 途中、お接待をうけた。「お金ですみませんがコーヒーでも飲んで休んでください。」と、手作りの紙袋をいただいた。昨日は無財の和顔施とおっちゃんの飴ちゃんパックだったが、現金で500円も入っていた。名前も聞かず失礼をしたが、権兵衛さんの奥さんということで必ずご報告いたします。 牟岐図書館にも立ち寄った。図書整理日で休館だったが、郷土図書のタイトルだけでも閲覧をと懇願すると気持ちよく中に案内された。遍路姿は威力がある。帰りには大きく手も振ってくれた。昨日、美波町図書館で見た『牟岐のことば地名民俗』の前ページを読み忘れたのでこっそりパシャをした。やはり東洋町は隣のまち。平尾賞を受賞した地元の歴史研究家・原田英佑さんの書籍は全部揃っていた。 今日の40km近い道程で一番の景観は「那佐の海」、2kmはある長い島を結んだ砂州とその入り江に浮かぶ神の島。牟岐の出羽島も素晴らしい景観だ。船で渡らないといけないので今回は断念した。高知がＵＳＡ(宇佐)ならこちらはＮＡＳＡ(那佐)。金剛福寺の足摺はＩＳＡ(伊佐)で高知はＴＯＳＡと、ＳＡ(佐)が多いのはどうしてか。帰ったら調べよう。 明日は、民宿徳増だ。