活動データ
タイム
01:16
距離
2.8km
のぼり
162m
くだり
164m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る真駒内公園と藻南公園に挟まれた高台に柏ヶ丘155.7mがある。昔は三角点があったらしいのだが、今は亡失して久しく、地図にも三角点表記がない(国土地理院地図1975~1998年までは三角点表記あり)。 ここにはカタクリの里があって、春になるとカタクリの群落が見られ、緩やかな遊歩道を巡って散策を楽しめるそうだ。 その遊歩道の豊平川沿いは様相を異にし、岩崖となって切れ落ちている。その岩崖の下の藻南橋北側を流れる豊平川一帯は、古くから「おいらん淵」と呼ばれているそうだ。 花魁淵の名前の由来には諸説あるようだが、何でも、明治の末期に吉原より身請けされて来た花魁が、「話が違う」と、余りの寂しさに世をはかなみ、着飾って身を投じて短くも哀しい一生を終えたという話から、花魁淵と呼ばれるようになったというのだ。 身請けされるぐらいだ、相当の美貌であったに違いない。たとえ幽霊でもいい。美貌の花魁に一目会って身の上話でも聞こうじゃないか。この一心で、朝の散歩は花魁淵を足下に見る柏ヶ丘を歩くことにした。 北海道青少年会館の駐車場に車を止めて、案内板の横から延びる遊歩道を出発、まずは柏ヶ丘に向かった。三角点を探すためだ。しかし無いものは無い。 次は花魁だ。崖下まで一気に下る階段を降りて藻南公園に出る。岩崖を右に見ながら豊平川を北上すると、白く泡立った荒々しい流れが見えた。花魁淵だ。 だが、花魁が私の前に姿を見せることはなかった。 ここに至ってはたと気づいた。幽霊が出るのは夏の夜と相場が決まっている。今は晩秋の朝ではないか。いかにも時期が悪い。 日を改めることにした。
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