つながりの森で紅葉を探す

2020.11.15(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 47
休憩時間
47
距離
12.1 km
のぼり / くだり
544 / 492 m
56
1 45
52
55

活動詳細

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秋が深まる今日この頃。私の住む横浜にも、紅葉のシーズンが到来しました。 さてこの紅葉、どういう樹木において生じる現象なのでしょうか。 樹木は、葉の形によって針葉樹と広葉樹に、また葉の生活サイクルによって落葉樹と常緑樹に大別されます。つまりこれらを組み合わせて、 落葉針葉樹(カラマツなど) 常緑針葉樹(スギ、ヒノキなど) 落葉広葉樹(ナラ、サクラ、カエデなど) 常緑広葉樹(シイ、カシ、クスなど) の4つのグループに分けられます。このうち「秋の風物詩」としての紅葉は、主に落葉広葉樹において生じます。 ところがです。横浜地方は暖温帯という気候区に含まれており、暖温帯では落葉広葉樹よりも常緑広葉樹のほうが優勢になります。つまり横浜地方の自然環境下では、あまり落葉広葉樹を見ることができません。したがって必然的に、横浜地方の自然環境ではあまり紅葉を見ることができません。 では、どうすれば暖温帯の森林で紅葉する樹木を見つけることができるのでしょうか。答えはひとつ。なるべく広範囲に隈なく歩く。これに限ります。 というわけで、今回は久々に私のホームグラウンドである横浜つながりの森を広範囲に歩き、紅葉を探してみることにしました。

鎌倉アルプス(大平山・天台山) 気づけば11月も中盤。だいぶ朝方が冷え込むようになりました。そうは言っても、日中になればまだまだ20度近くまで気温は上がるはず。そうだと信じて、瀬上沢入口から活動スタート。
気づけば11月も中盤。だいぶ朝方が冷え込むようになりました。そうは言っても、日中になればまだまだ20度近くまで気温は上がるはず。そうだと信じて、瀬上沢入口から活動スタート。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) 気持ちがいいですねえ。
気持ちがいいですねえ。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) さて、久しぶりにホーム中のホーム、横浜つながりの森を歩くとしましょう。
さて、久しぶりにホーム中のホーム、横浜つながりの森を歩くとしましょう。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) いっしんどう広場から、鎌倉アルプスの大平山と鷲峰山が見えます。
いっしんどう広場から、鎌倉アルプスの大平山と鷲峰山が見えます。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) まずは氷取沢市民の森。向こうのほうで何やら紅く色づいていますなあ。
まずは氷取沢市民の森。向こうのほうで何やら紅く色づいていますなあ。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) 紅い紅い紅い。紅いです。さて、これは何の木なのでしょうか。
紅い紅い紅い。紅いです。さて、これは何の木なのでしょうか。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) 葉が、鳥の羽のような付き方をしていますね。ひとつのユニットに奇数個の葉っぱがついていますので、これは奇数羽状複葉というタイプの形態をしています。おそらくこの木はウルシ科のハゼノキという種類だと思います。
葉が、鳥の羽のような付き方をしていますね。ひとつのユニットに奇数個の葉っぱがついていますので、これは奇数羽状複葉というタイプの形態をしています。おそらくこの木はウルシ科のハゼノキという種類だと思います。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) 続いてこちらはカエデ類。典型的な「もみじ」です。
続いてこちらはカエデ類。典型的な「もみじ」です。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) コスモスが咲いてますなあ。こんな小春日和の穏やかな日は、歩かないわけにはいきませんなあ。
コスモスが咲いてますなあ。こんな小春日和の穏やかな日は、歩かないわけにはいきませんなあ。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) 氷取沢沿いの小道。少ないながら、ここでも紅く色付いています。
氷取沢沿いの小道。少ないながら、ここでも紅く色付いています。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) さらに、道端にも紅く輝く葉が。
さらに、道端にも紅く輝く葉が。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) 崖が、ホウライシダでもっさもさに埋め尽くされておりますなあ。
崖が、ホウライシダでもっさもさに埋め尽くされておりますなあ。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) さあ、どんどん参りましょう。
さあ、どんどん参りましょう。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) 続いては金沢自然公園。このあたりはクヌギ・コナラ・シイ・カシが混じる雑木林なのであまり紅葉するような木はありませんが...
続いては金沢自然公園。このあたりはクヌギ・コナラ・シイ・カシが混じる雑木林なのであまり紅葉するような木はありませんが...
鎌倉アルプス(大平山・天台山) 代わりに、ぶりっぶりの雌ジョロウグモ様が紅潮したお尻を振って私を誘惑してきます。紅は紅でも、私が見たいのは葉っぱの紅ですので、スルーして先へ進むことにしましょう。
代わりに、ぶりっぶりの雌ジョロウグモ様が紅潮したお尻を振って私を誘惑してきます。紅は紅でも、私が見たいのは葉っぱの紅ですので、スルーして先へ進むことにしましょう。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) おお、良い景色ですなあ。三浦アルプスが一望できます。左から畠山、乳頭山こと矢落山、そして中央に馬頭観音あたりの水平尾根、さらに二子山。そして三浦アルプスと重なるようにして、手前には鷹取山の山並みが見えます。
おお、良い景色ですなあ。三浦アルプスが一望できます。左から畠山、乳頭山こと矢落山、そして中央に馬頭観音あたりの水平尾根、さらに二子山。そして三浦アルプスと重なるようにして、手前には鷹取山の山並みが見えます。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) てなわけで、金沢自然公園ののはな館。6月に比べるとだいぶ客足が戻ってきたようで、周辺は親子連れで賑わっています。この写真は奇跡的に客足が途切れた瞬間に撮影したものでして、僕の背後には次なる軍勢が押し寄せて来ています。
てなわけで、金沢自然公園ののはな館。6月に比べるとだいぶ客足が戻ってきたようで、周辺は親子連れで賑わっています。この写真は奇跡的に客足が途切れた瞬間に撮影したものでして、僕の背後には次なる軍勢が押し寄せて来ています。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) 金沢自然公園シダの谷。うーん、紅葉に関してはここはイマイチです。ここはやはり、シダの緑を楽しむところですね。
金沢自然公園シダの谷。うーん、紅葉に関してはここはイマイチです。ここはやはり、シダの緑を楽しむところですね。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) さて、次の森へ向かいましょう。
さて、次の森へ向かいましょう。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) 横横こと横浜横須賀道路の上からも三浦アルプスが見えます。先程と同様、左のなだらかな山が畠山、その隣の凸凸してるあたりが乳頭山改め矢落山(略して乳落山とでもしておきましょうか)、そして右の、乳頭山以上に○⚪︎○○みたいな山が二子山。
横横こと横浜横須賀道路の上からも三浦アルプスが見えます。先程と同様、左のなだらかな山が畠山、その隣の凸凸してるあたりが乳頭山改め矢落山(略して乳落山とでもしておきましょうか)、そして右の、乳頭山以上に○⚪︎○○みたいな山が二子山。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) 金沢市民の森にて、ただごとならぬ状態のクヌギの木と遭遇。木の幹がビニールでグルグル巻きにされています。いったい何があったんでしょうか。
金沢市民の森にて、ただごとならぬ状態のクヌギの木と遭遇。木の幹がビニールでグルグル巻きにされています。いったい何があったんでしょうか。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) ここもだ。注意書きにスズメバチ云々と書いてある通り、ここはスズメバチ達の樹液場になっていたと考えられます。確かに、ビニールを巻いてしまえば樹皮にアプローチすることができなくなるので、スズメバチが寄りつかなくなり、遭遇率を一気に減らすことができるでしょう。でもちょっと、スズメバチが可哀想に思えるのは僕だけでしょうか。
ここもだ。注意書きにスズメバチ云々と書いてある通り、ここはスズメバチ達の樹液場になっていたと考えられます。確かに、ビニールを巻いてしまえば樹皮にアプローチすることができなくなるので、スズメバチが寄りつかなくなり、遭遇率を一気に減らすことができるでしょう。でもちょっと、スズメバチが可哀想に思えるのは僕だけでしょうか。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) 横浜自然観察の森に到着。紅い紅い。これもおそらくハゼノキでしょう。
横浜自然観察の森に到着。紅い紅い。これもおそらくハゼノキでしょう。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) こちらはケヤキでしょうか。ちょっと紅が弱いですね。
こちらはケヤキでしょうか。ちょっと紅が弱いですね。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) おや、何やら規制が設けられておりますなあ。掲示に蜂さんの絵が書いてあって、なんだか武者震いがします。
おや、何やら規制が設けられておりますなあ。掲示に蜂さんの絵が書いてあって、なんだか武者震いがします。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) おー、いましたいました。
おー、いましたいました。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) もはや我がげるかと活動日記の常連になりつつある、オオスズメバチです。鮮やかですなあ。美しいですなあ。かっこいいですなあ。まだ気温が上がってないので、動きがだいぶ鈍く、かなりの距離まで接近することができます。余裕で1m切ってます。
もはや我がげるかと活動日記の常連になりつつある、オオスズメバチです。鮮やかですなあ。美しいですなあ。かっこいいですなあ。まだ気温が上がってないので、動きがだいぶ鈍く、かなりの距離まで接近することができます。余裕で1m切ってます。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) このあたりのカエデ類はまだ青々としていますね。
このあたりのカエデ類はまだ青々としていますね。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) 横浜つながりの森一帯は常緑樹の割合が多く、谷一面、山肌一面が紅葉で彩られる、というような事はまずもって起こり得ません。基本的には、緑の中にポツリと紅葉している木が見られる程度なんですが、それはそれで趣きがあって良いんじゃないでしょうか。まさしく紅一点という感じです。
横浜つながりの森一帯は常緑樹の割合が多く、谷一面、山肌一面が紅葉で彩られる、というような事はまずもって起こり得ません。基本的には、緑の中にポツリと紅葉している木が見られる程度なんですが、それはそれで趣きがあって良いんじゃないでしょうか。まさしく紅一点という感じです。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) 綺麗ですねえ。
綺麗ですねえ。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) というわけで大丸山の山頂。日曜日なので人がいっぱいです。恒例の鋸山と富山は...やや霞んでますが、辛うじて見えます。
というわけで大丸山の山頂。日曜日なので人がいっぱいです。恒例の鋸山と富山は...やや霞んでますが、辛うじて見えます。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) これは前回も写した木ですね。前回、テキトーに「キハダですかねえ」みたいなことを書きましたが、そもそもキハダは紅葉せず黄葉する植物だそうで。いや、なんともお恥ずかしい。
これは前回も写した木ですね。前回、テキトーに「キハダですかねえ」みたいなことを書きましたが、そもそもキハダは紅葉せず黄葉する植物だそうで。いや、なんともお恥ずかしい。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) 奇数羽状複葉の葉や、樹皮の感じなどから、ウルシ科のハゼノキと思われます。
奇数羽状複葉の葉や、樹皮の感じなどから、ウルシ科のハゼノキと思われます。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) すぐ近くにもう1株。
すぐ近くにもう1株。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) 鮮やかですねえ。
鮮やかですねえ。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) それでは最後にオオスズメバチギャラリーをお届けしたいと思います。まずはビートルズトレイルのこの場所、なんですが...
それでは最後にオオスズメバチギャラリーをお届けしたいと思います。まずはビートルズトレイルのこの場所、なんですが...
鎌倉アルプス(大平山・天台山) オオスズメバチの姿が見当たりませんな。ここはもう店仕舞いしたのかもしれません。
オオスズメバチの姿が見当たりませんな。ここはもう店仕舞いしたのかもしれません。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) 続いて馬の背尾根。前回に栄養交換が見られたこの場所はいかがでしょうか。
続いて馬の背尾根。前回に栄養交換が見られたこの場所はいかがでしょうか。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) おー、いましたいました。この店は未だ健在のようです。分散してとまっているので、一度に写せる個体数はこの程度ですが、ざっと数えると全体で10頭以上はとまっています。
おー、いましたいました。この店は未だ健在のようです。分散してとまっているので、一度に写せる個体数はこの程度ですが、ざっと数えると全体で10頭以上はとまっています。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) おっと!!!
おっと!!!
鎌倉アルプス(大平山・天台山) あぶない!!!
あぶない!!!
鎌倉アルプス(大平山・天台山) 気温が上がってきたせいか、皆なかなか元気です。気を取り直して撮影していきましょう。まずはこの個体。メスですね。
気温が上がってきたせいか、皆なかなか元気です。気を取り直して撮影していきましょう。まずはこの個体。メスですね。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) この個体もメス。
この個体もメス。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) スズメバチの毒針は産卵管が変化したものなので、刺してくるのは全部メスです。なのでメスに対してのみ警戒すれば良いんですが、残念ながら世に存在するスズメバチの大多数はメスなんですよね。なぜなら働きバチは全てメスだからです。一方でオスは年一回、秋の繁殖シーズンにのみ発生します。
スズメバチの毒針は産卵管が変化したものなので、刺してくるのは全部メスです。なのでメスに対してのみ警戒すれば良いんですが、残念ながら世に存在するスズメバチの大多数はメスなんですよね。なぜなら働きバチは全てメスだからです。一方でオスは年一回、秋の繁殖シーズンにのみ発生します。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) ではオスとメスをどうやって見分ければいいのでしょうか。その鍵となるのが触角です。この個体の触角は、前の3個体の触角と比べて幾分長いのがお分かりでしょうか。これがスズメバチのオスの特徴です。
ではオスとメスをどうやって見分ければいいのでしょうか。その鍵となるのが触角です。この個体の触角は、前の3個体の触角と比べて幾分長いのがお分かりでしょうか。これがスズメバチのオスの特徴です。
鎌倉アルプス(大平山・天台山) というわけで、この横浜つながりの森でもそれなりに紅葉などの秋の風物を楽しむことができました。なお、スズメバチを観察するときは、どこまでなら攻撃されないか、その習性をご自身の目で十分に見極めてから行って下さい。それでは今回もお付き合い頂きありがとうございました。
というわけで、この横浜つながりの森でもそれなりに紅葉などの秋の風物を楽しむことができました。なお、スズメバチを観察するときは、どこまでなら攻撃されないか、その習性をご自身の目で十分に見極めてから行って下さい。それでは今回もお付き合い頂きありがとうございました。

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