山梨県ハイク- 親と行く足和田山

2020.11.08(日) 日帰り

今日は久々の両親と山を歩く。 前回は母の誕生日に行った以来だ。 雪があちこちで積もり始めている。 安全かつ景色の良いところがいい。 富士山が見える山が良いだろう。 今日は青木ヶ原の樹海を抜け、 足和田山を目指すことにする。 高速から広がる富士の裾野を眺める。 富士の大きさは理解しているのだが、 何度見ても大きさに驚くから不思議だ。 ちなみに今日は朝食を食べそびれて しまったが、お気に入りの紅茶を 水筒に入れてきたので良しとする。 風穴の脇を抜け、青木ヶ原を歩く。 鬱蒼とした森だ。 そしてあまりにも静かだ。 耳の神経が過敏になり音を探しはじめる。 少し怖いのかも知れない。 切ない看板を見たせいだろうか。 青木ヶ原の噂は昔聞いたことがある。 磁場がおかしく道に迷い… 幸いコンパスは正常だ。 ここの緑は深い。 苔の色も周囲の雰囲気と同化する。 静かな生と死。この対比を見つめながら 歩く雰囲気だ。 青木ヶ原を抜け、紅葉台へ。 視界が広がる。 気分がいい。 近くの山々の山肌を眺める。 色とりどりの山の色、微かにかかる 霧が良い。懐かしい気持ちになるのが 不思議だ。 ここから三湖台へ。 名前の通り富士五湖のうち三湖が見える。 圧巻なのが、樹海の広大さ。 遠くには南アルプスの山脈も見ること ができる。 そして、富士の頂上も雪の光を 反射しているのが、はっきりと 見える。 気分は晴れやかだ。 ここで、昼とする。 今日はごはんを作って持ってきて もらった。 さけと梅おかかのおにぎり。 牛の煮物に生姜とネギを散らす。 自宅でとれたレモンの蜂蜜煮 そしてサラダ。 あとは好物のぶどうだ。 これだけのものを担いで来たのかと 思い、感謝だ。 もちろん美味しくいただいた。 ここから足和田山へ向かう。 この森は豊かである。 道には木ノ実が転がり、甘い香りも する。 猪が鼻を擦り付けほじくり返した あともあちこちにある。 足元はだんだんと枯葉に埋もれる。 足を落とすと思いの外深い。 秋もいよいよ終盤である。 足和田山の展望台へあがる。 周囲は重たい雲に覆われ、 近くの山は雨が落ちている様子だ。 富士の山頂のみが晴れやかである。 早々に折り返し、帰路につく。 帰路の途中、父がカメラの話を 始める。意外にもカメラに詳しかった。 車の技師でもある父らしく、機能と 技術面の話が尽きない。 機械いじりは世代を跨ぐロマンであろう。 道の駅で、野菜とワインを少し買う。 そして、魚沼の旅で食べたおにぎりの 付け合せによく似たものを見つける。 蕗味噌というらしい。ほのかな苦味とえぐみ。 それを味噌がまろやかに包む。 いつか自分で作るために参考に購入した。 帰路は渋滞が始まっていた。 途中、大月で降りる。 せっかくなので、三大奇橋の猿橋を 見学する。 何気に立ち寄っただけではあるが、 これがいい。 工夫の集結である。 先人の試行錯誤の跡を見るのはいい。 当時の先人の会話が聞こえてくる。 夕飯は自宅だ。最近のお気に入りの 佐賀牛のハンバーグを頂く。 肉の豊かな香りと甘みがする。 それにクラシックラガーで慰労する。 両親が帰宅したのち、パスタを食べたのは 内緒の話だ。