戻る 次へ

満点の星空が見えてた筈 伯母子岳〜護摩壇山〜龍神岳の写真

2020.10.24(土) 17:16

この写真を含む活動日記

120

116

27:33

31.3 km

1634 m

満点の星空が見えてた筈 伯母子岳〜護摩壇山〜龍神岳

伯母子岳 (奈良, 和歌山)

2020.10.24(土) 2 DAYS

《山歩きの軌跡のS地点(口千丈岳登山口)→G地点(ごまさん道の駅)の約8kmは自動車移動です》 YAMAPでフォローしている方の活動日記を見ていたら、満点の星空が目に飛び込んできた。persさんの写真である。天の川が南中するのだそうだ。なんじゃこりゃ〜!護摩壇山と伯母子岳へ行かれた時の写真だそう。我が下山部のMさんにこの話をしたところ、満点の星空を拝んでみたい!ということになり、先週末の土曜日曜でようやく行くことができた。 この二座は和歌山県と奈良県の県境にある。紀伊半島のほぼど真ん中。山の峰の奥の奥である。公共の交通機関でのアプローチは難しい。自家用車を持たない小生であるが、実家の親父に頼んで車を使わせてもらうことにした。折角こんな山奥に行くのだから日帰りでは勿体ない。テント泊縦走プランとなった。 10/23(金)、小生はいつも通りスーツにネクタイで出勤する。普段と違うのは、頭ひとつ飛び出た60リットルのザックを背負い、登山靴を入れた紙袋を持ち、更にパソコンを入れた会社鞄を持っているところだ。ザックにはテント、寝袋、食料、調理器具、着替えなど。バッキングが下手ということもあり、ザックはパンパンのギューギュー。お上品な乗客の多い阪急電車。通勤時になんと迷惑な奴だろう。ところが、リモートワーク浸透のおかげか車内は空いていて、小生を白い眼で見る人はいない。神戸三宮駅から大阪梅田駅へ到着。紀伊國屋書店前のコインロッカーに60リットルと登山靴を格納して、いつものサラリーマンに戻ることが出来た。ふぅ〜、これで一安心だ。 翌朝、実家を出発、車でJR尼崎駅へ。午前8時、Mさんを拾い、一路ごまさんタワー道の駅へ向かう。天気は曇りだが、これから良くなっていく予報。高速道路は渋滞なく、気持ち良し。Mさんとの会話も弾む。それでも和歌山のなんと遠いことか。片道150km以上、ごまさんタワー道の駅には11時20分に着いた。 道の駅の2階レストランで昼食、猪肉カレー900円也。腹ごしらえを終え車に乗り込む。道の駅を後にして口千丈岳登山口へ。路肩に駐車スペースがあると聞いていたが、行ってみると10-15台くらいの車が登山口手前の道や、登山口を通り過ぎた道の脇に駐められていた。運よく空きスペースが見つかる。Mさんと二人、ザックを背負って、12:30、さぁ出発だ。 登山路は林道のような整地された道が続く。面白味は無いかもしれないが、60リットルを背負う2人にとってはありがたい道だ。道幅も広く、2人並んで喋りながら登っていく。10月下旬。風は少し強めだがそれが心地よい。アップダウンはあるものの、なだらかな道が続く。途中すれ違った5-6人のパーティの最後尾を歩いていた女性が声をかけてくれた。「今日はテン泊ですか?」60代後半くらいだろうか。上品な話し方、美人の面影あり。すれ違って離れてから、Mさんと喋る。さっきの方、若い頃はさぞかしモテたのでは?天地真理みたいだと。小生思わず歌が出た「♫あなたーを待つーの、テニスコート〜♫」2人で大爆笑する。 1時間ほどで牛首山頂に到着。更に歩いて14:15、牛首の峰へ。ここは巻道があってピークを踏まなくても歩いて行けるが、牛首の峰の少し手前に眺望の開けているところがあった。 いよいよ伯母子岳が近づいてきた。山頂手前は少しだけ急な斜面。15時、伯母子岳の山頂へ。少し雲はあるが、ぐるり360度、遠くの山々峰々が見渡せる。ここは紀伊半島のど真ん中。周囲に見えるのは山ばかり、本当に山深いところだ。 ここから少し先へ降りたところに、避難小屋とトイレがある。その小屋の前が広場になっていて、幕営にはちょうど良い。16:00広場に到着。今日の山歩きはここまで。テントを張る場所を決め、早速設営開始。落ち葉が積み重なっていて地面はフカフカだ。テントを張るのは2回目であるが・・・。あれっ?どうやったっけ?まごついてしまう。今更ではあるが、you tubeでテントの張り方動画を調べようとスマホを触るも圏外である。40分たってもまだテントが張れていない。ちゃんと予習しとかないとアカン! やっとこさテントを張り終え、楽しい楽しい晩ご飯の支度に取り掛かる。2人のテントの間のスペースにコンロを据え、その上に鍋を置く。とは言ってもキャンプ初心者の我らができるのはごくごく簡単な料理でしかない。小生はメスティンでキャベツのポトフを作る。野菜たっぷり&厚切りベーコン。ここはシャウエッセンでもいいと思う。Mさんは袋詰めのポテサラと、レトルトのハンバーグを温めてくれた。いきなり赤ワインで乾杯。あったかい料理と赤ワインに、身も心もほどけていくのが分かる。贅沢だな〜!幸せだな〜!最高だな〜! 気がつくと既にあたりはとっぷりと暮れている。暗いのでヘッドライトを装着。風が強くなってきて寒い。ここで小生の料理、第2弾。麺と具材とスープが一体になっているアルミ容器のちゃんぽんだ。ただ火にかけて温めるだけ。お粗末なことこの上ないが、湯気を立てて麺を啜ると、かじかんだ手がほぐれてくる。美味い!熱いスープの麺類はテント泊には欠かせない。 赤ワインも残っているので、まだまだ飲んでいたかったが、風が強くなり寒さで身体がガタガタ震えだした。まだ19時にもなっていなかったが、それぞれのテントに引き上げることにした。下山部のメンバーとは今夜はzoomで遠隔飲み会を予定していたが、電波圏外のため止む無く取りやめである。待ってくれていた下山部の皆さん、御免なさい。 テントの中はビックリするほど暖かい。風を遮るだけでこうも違うのか!シュラフを広げる。奮発して購入した、mont-bellのダウンハガー650の#2である。それでも寒さ対策は十分ではない。着ているものはというと、フリース地の長袖を含めて上は6枚、下は内側がアルミ張りされたズボンに下着パンツまで含めて4枚、靴下は2枚である。靴下の上には爪先に貼るカイロを甲側に1枚、足の裏側に2枚の合計3枚を貼り付けた。このうえ更にルームシューズを履く。手には毛糸の手袋をはめ、首と顔はネックウォーマーで鼻と耳を覆った。頭はコットンのナイトキャップを2枚重ね。次回はここは毛糸のものに改善が必要だ。枕はというと、スタッフバッグの上にタオルを敷いたがどうにも寝心地が良くない。次回ここはエアー枕に改善だ。そんなこんなで眠りにつく。直に夢の中へ。 ふと妙な物音で目が覚めた。ゴゴゴッ、フーフーッ。野生動物か!攻撃されたらテントなどひとたまりもないだろう。ここは威嚇だ!テントの中、シュラフにくるまったまま、吾輩も唸り声をあげる。ウゥ〜ッ!ウォ〜ッ!一瞬、物音が消えた。耳をすますと再び大きな音、Mさんのイビキじゃないか!やられた!5m離れたテントから聞こえていたのだ! 夜中に何度か目が覚めた。テントを揺らすほどの風が吹き止まない。テントの外へ出て見上げると星の強い光。寒さも忘れて見入ってしまう。樹々が生い茂っており頭上の抜けは悪いが、隙間から覗く星のなんと明るいことか。北斗七星がハッキリと見える。南側にはシリウスとオリオン座。双子座も見える。首を巡らすと、あれはスバルだろうか。モヤモヤっと明るい星が集まっている。東側の空にはシリウスよりも明るい光を放っている星がある。そんな星聞いたことない。金星かもしれない。天の川は確認出来なかったが、星がこんなにも輝いていることに感動した。惜しむらくは、小生メガネを車に置いてきてしまったということだ。裸眼での視力は0.1以下である。登山の間はずっと度入りサングラス。テントを張るのも晩ご飯を食べるのもサングラスのまま。そのサングラス越しでも、星の光はあれだけの強かった。メガネだったら天の川が拝めたかもしれない。痛恨である。 翌朝も強風は止まない。テントを畳むのに難儀するし、服も上手く畳めないほど強い風だ。ただし空は真っ青、快晴である。ベーコンエッグと焼き菓子にホットコーヒーの朝食を済ませる。ここでも調理やパッキングに手間取り、8時出発。青空に紅葉のコントラストが素晴らしい。この秋、一番の登山日和である。山また山の眺望を堪能し、色づいた樹々に包まれながら、10:30自動車を駐めた登山口へ戻る。 ここから車でごまさんタワー道の駅へ。11:00過ぎに昨日と同じレストランで昼食。11:30に2日目の山歩きをスタートする。護摩壇山への登り道は穏やかな階段状の道。上等なハイキングコースだ。直ぐに山頂に到着。ここから更に15分ほどで竜神岳の山頂へ。12:00過ぎに到着。NHKのパラボラアンテナが目に入る。和歌山県の最高峰の天辺にアンテナを立てている。ここも眺望が良い!北側にある高野山の方は樹が邪魔をしてみえなかったが、それ以外の3方が開けており、遙かな山々を見渡すことができる。Mさんと異口同音に声を上げる。雲一つない青空。最高だ! いったん護摩壇山まで戻り、護摩壇山森林公園の方へ歩いていく。YAMAP地図では点線の道だが、紅葉したブナやミズナラの樹の間を、歩きやすい遊歩道が伸びている。こんな気持ちの良い山歩き、滅多にない。 暫く歩くと林間広場が出てきた。森林公園の管理棟があって、軽食も食べられる。なんだか腹が減り日清シーフードヌードル200円を注文。Mさんはお昼に食べたカレーが喉から上がってくるとかで、出された水だけを飲んでいた。ここのご主人に付近で撮影した写真などを見せていただく。奥さんが巨大なキノコを抱えた新聞記事も。とても楽しいおじさんだ。 おじさんに別れを告げ、ごまさんタワー道の駅を目指す。自然観察路を歩いていく。こちら側は山の東側斜面で、日陰になっており肌寒い。いくつもの滝を巻いて山肌にへばりついた細い道を辿る。うっかりすると急斜面を転げ落ちてしまうような道だ。 スカイラインに合流する手前が急登だった。Mさん少しお疲れの様子だが、表情は明るい。スカイラインは車やバイクが結構スピードを出して行き交っている。事故に遭わぬよう道の端ギリギリを前後一列で歩く。遠くにごまさんタワーが見えていたと思ったら、15:50、直ぐに道の駅に戻ってきた。 昨日の伯母子岳とテント泊、今日の護摩壇山、龍神岳と森林公園。どれも素晴らしい自然を満喫満腹の2日間だった。山の神様ありがとうございます。そしてMさん、お陰様で愉快な2日間になりました。下山部の友、そして家で待つ家族にも感謝。ありがたいことこのうえない山歩きでありました。