白鬚岳・周回ルート、反時計回り

2020.10.24(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 25
休憩時間
59
距離
10.7 km
のぼり / くだり
1279 / 1290 m
1 46
48
1 58
52
1 35
15

活動詳細

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 白鬚岳に初登りしました。周回ルートは、YAMAPのレポートでは時計回りが多いようですが、今回は逆回りの反時計で行きました。日の短い秋はこの方が良かったと思います。  反時計回り周回ルートの登山口は東谷出合から少し林道を進んで橋を渡ったところ。地理院の地図は橋の位置が間違っていて、ほんとはもう少し西に橋があります。今回のルートマップでは、まるでいきなり渡渉してるように見えますが、実際は橋を渡ったところから山に入っています。ここからまずは馬蹄形の尾根上に登り、ぐるっと回って白鬚岳を目指します。  登山口からはいきなりの急登が続きますが、小さな谷を越えて支尾根に乗ってからは、安定した道になりました。ここは下りに使うと、ルート探しが難しいようで、実際下りのいくつかのレポートをYAMAPで拝見すると、かなりバリエーションに富んでます。そんなわけで、登りに使う方が安心だと思います。  やがて、このルートの主稜線に乗ります。ここからも緩やかな登りと時折り急登を織り混ぜての登りが続き、P777、ショウジ山、P977と進みます。P977あたりは二重稜線となっていて、ルートがややこしいところがありました。テープを確認しながら慎重に進みました。その先で、台高山脈南部と大台ヶ原の眺望が広がりました。やがて、三角点・切原のある峰。ここでお昼にしました。標高は1132m。  ここからは尾根が北に向きを変え、大きく下って最低鞍部。標高は1010m程度。また登ってP1168、また下り&登りののちにP1222と過ぎ、またちょっと下ってから最後に大きく登って、14:35ごろ白鬚岳主峰に到着です。標高は1378m。ここからは大峰の大普賢岳周辺がよく見えました。  さらに小白鬚まではなかなかの難コース。下ったり登ったり、また下って登るの繰り返し。岩場、痩せ尾根、ロープもあちこちに。それでもときおり姿を見せる白鬚岳主峰の鋭峰ぶりや、赤く色づいた紅葉に励まされて、なんとか小白鬚到着。この時点で、15:45を過ぎ、ここから下山に二時間はかかりそうなのでヘッデンを用意しておきました。  小白鬚からもしばらくは尾根の急降下が続きました。半時間ほど下って、尾根から谷に入っていきます。そのあたりの急勾配も大したもの。しかもここからの長さもうんざりするほどでした。徐々に暗くなる山道を、できるだけ明るいうちに稼ごうと頑張って下り、滝のあたりでいよいよヘッデンの仕事始め。でもここからはコースもわりとはっきりしており、そんなに難渋することなく、17:35ごろ林道に出ました。あとは林道~車道をのんびりと。これが逆の時計回りだったら、暗くなって尾根からルートを探りながら急降下する必要があり、日の短い秋はやっぱり反時計回りが正解やったなぁ、と話しながら車に戻ってきました。その後、近鉄八木近くの明日香の湯で汗を流して帰宅しました。

白鬚岳 東谷出合から少し車で進んで、橋を渡ったところ。ここ(看板のところ)が、周回ルートの入口です。地理院の地図、橋の位置が間違い。
東谷出合から少し車で進んで、橋を渡ったところ。ここ(看板のところ)が、周回ルートの入口です。地理院の地図、橋の位置が間違い。
白鬚岳 イヌコウジュ(シソ科イヌコウジュ属)が赤紫の花をたくさんつけています。
イヌコウジュ(シソ科イヌコウジュ属)が赤紫の花をたくさんつけています。
白鬚岳 その横にはウバユリ(ユリ科ウバユリ属)の実。
その横にはウバユリ(ユリ科ウバユリ属)の実。
白鬚岳 さあ、登山開始。長丁場の始まりです。ここの標高は約480m。
さあ、登山開始。長丁場の始まりです。ここの標高は約480m。
白鬚岳 いきなりの急登。木の切り株や岩を掴んで登ります。今日は5名で歩きます。
いきなりの急登。木の切り株や岩を掴んで登ります。今日は5名で歩きます。
白鬚岳 小さな流れを渡ると、前方の支尾根に乗り、どんどんと標高を稼ぎます。
小さな流れを渡ると、前方の支尾根に乗り、どんどんと標高を稼ぎます。
白鬚岳 もふもふの苔。あまり見ない種類です。
もふもふの苔。あまり見ない種類です。
白鬚岳 標高約660mで周回ルートの主稜線に出ました。最初は南南東といった向きに登ります。
標高約660mで周回ルートの主稜線に出ました。最初は南南東といった向きに登ります。
白鬚岳 あとはひたすらこの尾根を歩きます。緩くなったり、急登になったり。
あとはひたすらこの尾根を歩きます。緩くなったり、急登になったり。
白鬚岳 マツカゼソウ(ミカン科マツカゼソウ属)今回よく見た花の一つです。
マツカゼソウ(ミカン科マツカゼソウ属)今回よく見た花の一つです。
白鬚岳 標高750~800m。このへんがすごく急登でした。稜線は東南東に向きが変わっています。
標高750~800m。このへんがすごく急登でした。稜線は東南東に向きが変わっています。
白鬚岳 オモト(ユリ科オモト属)が実を付けていました。まだ青いですね。
オモト(ユリ科オモト属)が実を付けていました。まだ青いですね。
白鬚岳 きのこもたくさんありました。なんともすごい!きのこですね。
きのこもたくさんありました。なんともすごい!きのこですね。
白鬚岳 苔むす枯木。
苔むす枯木。
白鬚岳 左に丸くて高い峰が見えてきました。小白鬚1282mです。あとで行くよ~!
左に丸くて高い峰が見えてきました。小白鬚1282mです。あとで行くよ~!
白鬚岳 しばらくは緩傾斜でしたが・・・
しばらくは緩傾斜でしたが・・・
白鬚岳 その後の、標高800~900mは反時計回り最大の急登でした。
その後の、標高800~900mは反時計回り最大の急登でした。
白鬚岳 そして、白鬚岳1378mが見えました。やっぱり高いです。南北に短く東西に長い峰なので、ここからは鋭峰の感はありません。
そして、白鬚岳1378mが見えました。やっぱり高いです。南北に短く東西に長い峰なので、ここからは鋭峰の感はありません。
白鬚岳 小白鬚山頂付近の紅葉
小白鬚山頂付近の紅葉
白鬚岳 ショウジ山に到着。ここからはほぼ東に向いて進みます。
ショウジ山に到着。ここからはほぼ東に向いて進みます。
白鬚岳 山頂は赤く染まっていました。
山頂は赤く染まっていました。
白鬚岳 これが赤く染めています。ミズキ(ミズキ科ミズキ属)の実が落ちた果穂枝です。まるで珊瑚のよう。
これが赤く染めています。ミズキ(ミズキ科ミズキ属)の実が落ちた果穂枝です。まるで珊瑚のよう。
白鬚岳 ミヤマシキミ(ミカン科ミヤマシキミ属)が美しい実を付けていました。このあたり、二重稜線で舟窪がありました。ルートは右側のほうについていました。
ミヤマシキミ(ミカン科ミヤマシキミ属)が美しい実を付けていました。このあたり、二重稜線で舟窪がありました。ルートは右側のほうについていました。
白鬚岳 きれいな尾根ですが、杉植林がまだ続いています。
きれいな尾根ですが、杉植林がまだ続いています。
白鬚岳 今日初めてのヒメシャラ。この後、稜線でたくさん見ました。
今日初めてのヒメシャラ。この後、稜線でたくさん見ました。
白鬚岳 右手(南)が開けました。正面に大台ヶ原~三津河落山です。
右手(南)が開けました。正面に大台ヶ原~三津河落山です。
白鬚岳 周辺をパノラマで。台高山脈南部は、山名の付いていない山が多いです。まさに秘境の山々。
周辺をパノラマで。台高山脈南部は、山名の付いていない山が多いです。まさに秘境の山々。
白鬚岳 そろそろ色づいた樹が出てきました。
そろそろ色づいた樹が出てきました。
白鬚岳 杉植林最終ポイント。長かった杉の植林帯もついに終わり、ここから上は自然林です。
杉植林最終ポイント。長かった杉の植林帯もついに終わり、ここから上は自然林です。
白鬚岳 標高1131.9mのピーク到着。ここには三等三角点「切原」がありました。ここで、お昼休憩としました。
標高1131.9mのピーク到着。ここには三等三角点「切原」がありました。ここで、お昼休憩としました。
白鬚岳 尾根はほぼ北向きに変わりました。しばらくは下り。
尾根はほぼ北向きに変わりました。しばらくは下り。
白鬚岳 やがて、最低鞍部です。標高は1010m余り。このあたりヒメシャラがたくさんあります。
やがて、最低鞍部です。標高は1010m余り。このあたりヒメシャラがたくさんあります。
白鬚岳 綺麗に色づいています。
綺麗に色づいています。
白鬚岳 P1168にて。
P1168にて。
白鬚岳 この木は紅葉と緑がせめぎ合い。
この木は紅葉と緑がせめぎ合い。
白鬚岳 尾根が所々痩せてきました。
尾根が所々痩せてきました。
白鬚岳 きのこ兄弟
きのこ兄弟
白鬚岳 樹々の隙間から東が見えました。池木屋山を中心とした台高山脈の一部でした。
樹々の隙間から東が見えました。池木屋山を中心とした台高山脈の一部でした。
白鬚岳 P1222。山頂に巨大な木がありました。ここから北西に向きを変えて、白鬚の本峰に向け、最後の登りです。
P1222。山頂に巨大な木がありました。ここから北西に向きを変えて、白鬚の本峰に向け、最後の登りです。
白鬚岳 落ち紅葉
落ち紅葉
白鬚岳 何とも言えない素晴らしい尾根歩き。
何とも言えない素晴らしい尾根歩き。
白鬚岳 南西に、大峰山脈。ギザギザの大普賢岳がよくわかります。その手前右は阿弥陀ヶ森1680mと竜ヶ岳1725m。
南西に、大峰山脈。ギザギザの大普賢岳がよくわかります。その手前右は阿弥陀ヶ森1680mと竜ヶ岳1725m。
白鬚岳 大普賢岳をアップで。
大普賢岳をアップで。
白鬚岳 パノラマにして山名を入れてみました。遥か南に笠捨山が見えていました。
パノラマにして山名を入れてみました。遥か南に笠捨山が見えていました。
白鬚岳 ついに白鬚岳の山頂到着。今西錦司博士の碑があります。日本1500登山を達成した記念だそうです。
ついに白鬚岳の山頂到着。今西錦司博士の碑があります。日本1500登山を達成した記念だそうです。
白鬚岳 表から見ると山頂碑でした。
表から見ると山頂碑でした。
白鬚岳 二等三角点「神ノ谷」、標高は1378.2mです。
二等三角点「神ノ谷」、標高は1378.2mです。
白鬚岳 北西には白屋岳1177m。左のはるか遠方に二上山517mの姿も。その手前にあるのは高取山584m。
北西には白屋岳1177m。左のはるか遠方に二上山517mの姿も。その手前にあるのは高取山584m。
白鬚岳 ほぼ北には薊岳1406m。右には1374mの三角点峰、木ノ実ヤ塚が見えています。
ほぼ北には薊岳1406m。右には1374mの三角点峰、木ノ実ヤ塚が見えています。
白鬚岳 小白鬚に向かって急降下の途中、振り返ると白鬚岳本峰がすごい鋭峰として見えてきます。
小白鬚に向かって急降下の途中、振り返ると白鬚岳本峰がすごい鋭峰として見えてきます。
白鬚岳 紅葉もなかなかです。
紅葉もなかなかです。
白鬚岳 何度見てもすごいです。
何度見てもすごいです。
白鬚岳 台高山脈をバックに、さっきから歩いてきた馬蹄形の尾根の一部が見えています。
台高山脈をバックに、さっきから歩いてきた馬蹄形の尾根の一部が見えています。
白鬚岳 紅葉と小白鬚。
紅葉と小白鬚。
白鬚岳 バックの大峰山脈北部を同定してみました。
バックの大峰山脈北部を同定してみました。
白鬚岳 ロープの付いた急降下が何か所も。
ロープの付いた急降下が何か所も。
白鬚岳 鞍部は痩せています。
鞍部は痩せています。
白鬚岳 小白鬚に取り付いたあたりから杉植林が復活しました。その隙間から白鬚岳本峰を見上げます。
小白鬚に取り付いたあたりから杉植林が復活しました。その隙間から白鬚岳本峰を見上げます。
白鬚岳 到着です。小白鬚。1282m。
到着です。小白鬚。1282m。
白鬚岳 黄色い葉。秋の夕暮れですねぇ。光線が黄色いので、よけい黄色く見えます。
黄色い葉。秋の夕暮れですねぇ。光線が黄色いので、よけい黄色く見えます。
白鬚岳 少し急ぎ足で下ります。この赤いじゅうたんはウリハダカエデの紅葉。
少し急ぎ足で下ります。この赤いじゅうたんはウリハダカエデの紅葉。
白鬚岳 こんな葉っぱです。
こんな葉っぱです。
白鬚岳 小さな楓も真っ赤に。
小さな楓も真っ赤に。
白鬚岳 急降下!すごい傾斜です。ここはまだ稜線ですが、この先で、谷に下ります。
急降下!すごい傾斜です。ここはまだ稜線ですが、この先で、谷に下ります。
白鬚岳 キッコウハグマ(キク科モミジハグマ属)モミジハグマと同じ、「ハグマ=白熊」の仲間です。葉が、亀の甲に似ているため、キッコウと呼ばれています。
キッコウハグマ(キク科モミジハグマ属)モミジハグマと同じ、「ハグマ=白熊」の仲間です。葉が、亀の甲に似ているため、キッコウと呼ばれています。
白鬚岳 だいぶ陽が傾いてきました。杉植林の中の道はなかなか長いです。
だいぶ陽が傾いてきました。杉植林の中の道はなかなか長いです。
白鬚岳 アケボノソウ(リンドウ科センブリ属)きれいな星形の花で、花びら先端部の黒い斑紋と、真ん中の大きな2つのグリーンの斑紋が目を引く花です。
アケボノソウ(リンドウ科センブリ属)きれいな星形の花で、花びら先端部の黒い斑紋と、真ん中の大きな2つのグリーンの斑紋が目を引く花です。
白鬚岳 みごとな滝が落ちていました。17時を過ぎ、この先真っ暗になって、ヘッデンの活躍。カメラはおしまい。でも、道はもう安定してきていて、半時間弱で林道に出ました。
みごとな滝が落ちていました。17時を過ぎ、この先真っ暗になって、ヘッデンの活躍。カメラはおしまい。でも、道はもう安定してきていて、半時間弱で林道に出ました。
白鬚岳 ただいま~。あれっ?テーブルの上はあかんのちゃうん??
ただいま~。あれっ?テーブルの上はあかんのちゃうん??

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