下ノ廊下~水平歩道

2020.10.22(木) 2 DAYS

活動データ

タイム

13:28

距離

28.2km

のぼり

3678m

くだり

4551m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 56
休憩時間
3 時間 3
距離
17.2 km
のぼり / くだり
2037 / 2659 m
2 36
40
1 5
16
3
19
19
1
1 6
DAY 2
合計時間
4 時間 32
休憩時間
32
距離
11.0 km
のぼり / くだり
1640 / 1888 m
1 12
21
2 18

活動詳細

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下ノ廊下と水平歩道を歩いてきました。 紅葉と渓谷美、そして先人たちが切り拓いた岸壁の道、いつか行ってみたいと思っていました。 今年は宿泊地となる阿曽原温泉小屋がテント場のみの営業なので、必然的にテン泊装備となります。 また、ただでさえ滑落事故が多発しているルートなのに、予定日が2日間とも雨予報という状況でした。 山は逃げないとはいうものの、今年こそはと計画を練っていたので、何とかなるさと突撃してきました。 【計画】 まずは荷物。 テント泊ではいつも65リットルのザックですが、今回は狭い登山道が続き、ザックが岩に引っ掛かってバランスを崩して滑落という事故も起きているので、コンパクト重視で35リットルのザックに強引に詰め込みました。(途中で会った人の中のザックを見ると、自分が明らかに最小でした) 次に日程。 黒部ダムから欅平まで抜ける王道ルートですが、例年、紅葉のピークを迎える10月下旬頃に登山者が集中し、週末は激混みすると言われています。 また、今年はテント場のみの営業となるため、混雑する日は避けてと小屋も呼びかけています。 個人的には小屋の混雑以上に、狭くて危険な登山道でのすれ違いや渋滞を避けたかったので、木曜~金曜で予定を組みました。 そしてアクセス。 入山口(扇沢)と下山口(欅平)が別になるため、公共交通機関を利用しますが、この時期東京方面から穂高、信濃大町方面に向かう夜行バスは週末しかありません。 そのため、水曜の午後から電車で信濃大町に向かいそこで前泊し、翌朝早朝の路線バスで扇沢に向かう計画にしました。 マイカーの回送サービスは約20000円とソロでは割高であること、また扇沢に駐車して、欅平から扇沢まで電車とバスで戻るのは時間がかかりすぎることから、却下しました。 【1日目】天候:曇りのち雨 黒部ダム~阿曽原温泉小屋(テント泊) 序盤は危険箇所のない道が続き、見頃の紅葉と黒部川の景色を楽しみながら歩くことができます。 徐々に登山道と黒部川との高低差が開いていき、道も狭く険しくなり、これぞ下ノ廊下の真骨頂という光景になっていきます。 白竜峡の美しい景色、十字峡の迫力ある流れに、思わず息を飲みます。 その後も、S字峡をはじめ黒部峡谷の絶景が広がりますが、足元は断崖絶壁で落ちたら即アウトです。 東谷吊橋を渡れば危険箇所はなく、仙人谷ダムとダム管理所を通過すれば小屋はもうすぐ。 阿曽原温泉小屋に到着、スタッフの方が暖かく迎えてくれました。 この日のテント泊は10人程度、温泉も1人でのんびりと入ることができ、静かな山奥で贅沢な時間を過ごしました。 夜から雨が本格的になりましたが気温は高かったので、朝までほぼ起きることなく爆睡でした。 【2日目】天候:雨 阿曽原温泉小屋~欅平(下山) 昨夜からずっと雨が降り続いており、滑りやすい足元に加え増水箇所も多く、普段なら問題なく通過できるであろうところにも時間がかかります。 出発して1時間半程歩くと、対岸にまっすぐ延びた水平歩道を見ることができます。 アップダウンはありませんが、昨日よりも高度感のある断崖絶壁で、ここも落ちたら即アウトです。 核心部の大太鼓付近の高度感は凄まじいですが、番線もあるので慎重に進めば問題ありません。 この辺りの紅葉はもう少し先のようで、また雨で写真もあまり撮れませんでしたが、楽しく歩けました。 この日は到着までずっと雨。 荷物は防水措置をした上で、ザックカバーをかけていましたが、結局背中側からの浸水でザック自体はずぶ濡れになりました。(中身は何とか無事) 【まとめ】 2日目は雨でしんどい思いもしましたが、憧れのルートを歩くことができ、充実した2日間となりました。 天候以外は概ね計画どおりで混雑も回避でき、すれ違いも2日間で数人でした。(人が少なかったのは天候のせいもあるけど…) 断崖絶壁がメインですが、登山道の途中でダムの管理所やトンネルを通ったりとバラエティーに富んだルートで、黒部の奥深さを実感しました。 登山道は整備されているので、番線を頼りに歩けば問題ありませんが、ちょっと滑ったりつまづくだけですぐ滑落してしまいます。 山岳警備隊の注意喚起にあるように、「ながら」の事故が多いようなので、何かするときは必ず立ち止まるようにしましょう。 また、全体的に高低差は少ないものの、黒部ダム~阿曽原温泉が約20㎞あるので、慎重に歩いても明るいうちに小屋に到着できる体力も必要です。 阿曽原温泉小屋のホームページに、日々の情報が載っていますので、事前にチェックするのがオススメです。 【費用】 電車(東京~信濃大町(割引利用))5300円 前泊(gotoトラベル利用)2397円 路線バス(信濃大町~扇沢) 1390円 アルペンルート電気バス 1570円 テント場(温泉込み) 1500円 トロッコ電車(欅平~宇奈月) 1980円 日帰り温泉 510円 富山地方鉄道(宇奈月温泉~新黒部) 580円 北陸新幹線(黒部宇奈月温泉~東京(割引利用)) 8310円

剱岳 予定日の2日間だけ雨という奇跡
この後土曜日も雨に変わってしまった
予定日の2日間だけ雨という奇跡 この後土曜日も雨に変わってしまった
剱岳 【1日目】
黒部ダム駅
ダム方面は左手、下ノ廊下方面はまっすぐ
【1日目】 黒部ダム駅 ダム方面は左手、下ノ廊下方面はまっすぐ
剱岳 阿曽原温泉小屋までトイレがないので、ここで済ませましょう
阿曽原温泉小屋までトイレがないので、ここで済ませましょう
剱岳 大観峰の紅葉は見頃
大観峰の紅葉は見頃
剱岳 富山県警山岳警備隊の方が、注意喚起のチラシを配布をしてました
ここで今日は何人向かっているか小屋に連絡が行き、到着してるしてないを小屋が確認してるようです
富山県警山岳警備隊の方が、注意喚起のチラシを配布をしてました ここで今日は何人向かっているか小屋に連絡が行き、到着してるしてないを小屋が確認してるようです
剱岳 黒部川を渡る
滑らないように横になってる木を踏んで歩く
黒部川を渡る 滑らないように横になってる木を踏んで歩く
剱岳 放水してるので水量が多い
放水してるので水量が多い
剱岳 黒部ダムを下から見上げる
さすがの迫力
黒部ダムを下から見上げる さすがの迫力
剱岳 大タテガビン
岩登りのルートがあるらしい
大タテガビン 岩登りのルートがあるらしい
剱岳 この辺の紅葉も見頃
この辺の紅葉も見頃
剱岳 内蔵助谷の紅葉
内蔵助谷の紅葉
剱岳 川まで降りられるのはここが最後
川まで降りられるのはここが最後
剱岳 雪渓が残ってた
雪渓が残ってた
剱岳 川がかなり下になってきた
川がかなり下になってきた
剱岳 恐竜の足跡みたい
恐竜の足跡みたい
剱岳 道が険しくなってきた
道が険しくなってきた
剱岳 オーバーハング状で迫力満点
①手前から
オーバーハング状で迫力満点 ①手前から
剱岳 ②真ん中から
②真ん中から
剱岳 ③振り返って
③振り返って
剱岳 崩落のため、左のハシゴを登って巻く
崩落のため、左のハシゴを登って巻く
剱岳 このハシゴも毎年整備されているそう
ありがとうございます
このハシゴも毎年整備されているそう ありがとうございます
剱岳 別山沢付近
渓谷が深くなってきた
別山沢付近 渓谷が深くなってきた
剱岳 番線を頼りに歩く
番線を頼りに歩く
剱岳 ポツポツと雨が降りだしたので、狭い道が続く中、スペースを見つけてレインウェアを装着
ポツポツと雨が降りだしたので、狭い道が続く中、スペースを見つけてレインウェアを装着
剱岳 流れが激しくなってきた
流れが激しくなってきた
剱岳 V字谷というやつか
V字谷というやつか
剱岳 白竜峡
白竜峡
剱岳 思わず見とれる景色
思わず見とれる景色
剱岳 いい具合に雨が凌げる
いい具合に雨が凌げる
剱岳 雨でも紅葉は美しいけど、やっぱり晴れの日に来たかった
雨でも紅葉は美しいけど、やっぱり晴れの日に来たかった
剱岳 有名なシャワーポイント
2日目に比べたら大したことなかった
有名なシャワーポイント 2日目に比べたら大したことなかった
剱岳 赤い矢印から下っていくと、十字峡の展望スポットへ
赤い矢印から下っていくと、十字峡の展望スポットへ
剱岳 十字峡
黒部川に左右から2つの沢が十字に流れ込んでいる
十字峡 黒部川に左右から2つの沢が十字に流れ込んでいる
剱岳 前日、ここで川への転落事故が発生
幸いにも自力で這い上がって無事だったというから、それはそれですごい
前日、ここで川への転落事故が発生 幸いにも自力で這い上がって無事だったというから、それはそれですごい
剱岳 定員1人の十字峡吊橋
定員1人の十字峡吊橋
剱岳 まさに断崖絶壁
まさに断崖絶壁
剱岳 落ちたら終了
落ちたら終了
剱岳 すごいところに道作ったね
先人に感謝
すごいところに道作ったね 先人に感謝
剱岳 自撮りしてみた
自撮りしてみた
剱岳 歩いてきた道が見えるけど、高度感がすごい
歩いてきた道が見えるけど、高度感がすごい
剱岳 落ちたら終了
落ちたら終了
剱岳 頭上注意
頭上注意
剱岳 S字峡
S字峡
剱岳 ビバークできそう
するつもりはないけど、最近そんなことを考えてしまう
ビバークできそう するつもりはないけど、最近そんなことを考えてしまう
剱岳 すごい速さで抜いていった山岳警備隊の方
お疲れさまです
すごい速さで抜いていった山岳警備隊の方 お疲れさまです
剱岳 久々の人工物
久々の人工物
剱岳 関電の送電線
「ジョーズ」と呼ばれてるらしい
関電の送電線 「ジョーズ」と呼ばれてるらしい
剱岳 東谷吊橋
結構高度感あった
東谷吊橋 結構高度感あった
剱岳 雨がやんだので、吊り橋を渡ったところで休憩
雨がやんだので、吊り橋を渡ったところで休憩
剱岳 雰囲気のあるスノーシェッド
雰囲気のあるスノーシェッド
剱岳 仙人谷ダム
仙人谷ダム
剱岳 ダム放水中
ダム放水中
剱岳 下の方の紅葉はもう少し先
下の方の紅葉はもう少し先
剱岳 ダム管理所の中へ
ワクワク!
ダム管理所の中へ ワクワク!
剱岳 蒸し暑い
蒸し暑い
剱岳 関電専用のトロッコ電車の線路
関電専用のトロッコ電車の線路
剱岳 迷路のようだけど、しっかり案内表示があって迷うことはない
迷路のようだけど、しっかり案内表示があって迷うことはない
剱岳 関電宿舎にいたおじさんが「お気をつけて」と声をかけてくれた
関電宿舎にいたおじさんが「お気をつけて」と声をかけてくれた
剱岳 小屋手前の急登
小屋手前の急登
剱岳 トンネルを抜けると、もうすぐ小屋
トンネルを抜けると、もうすぐ小屋
剱岳 阿曽原温泉小屋に到着
阿曽原温泉小屋に到着
剱岳 まだ1張しかない
まだ1張しかない
剱岳 今年も紅葉が遅れているけど、ここ1週間の冷え込みで紅葉も進んだとのこと
今年も紅葉が遅れているけど、ここ1週間の冷え込みで紅葉も進んだとのこと
剱岳 昨日は某民法テレビ番組の登山隊が黒部ダムから歩いてきてここに宿泊し、今日欅平に下山したとのこと
放送は正月の特番だそう
※小屋のホームページにも載ってたので、情報解禁していいみたい
昨日は某民法テレビ番組の登山隊が黒部ダムから歩いてきてここに宿泊し、今日欅平に下山したとのこと 放送は正月の特番だそう ※小屋のホームページにも載ってたので、情報解禁していいみたい
剱岳 例年は左に小屋泊用の建物が建っているけど、今年は小屋泊が休止のため何もない
雪対策のため毎年営業終了後に解体していて、昨年解体したままの状態になっている
例年は左に小屋泊用の建物が建っているけど、今年は小屋泊が休止のため何もない 雪対策のため毎年営業終了後に解体していて、昨年解体したままの状態になっている
剱岳 小屋でスタッフの方(通称ドナドナ姉さん)とお話
この後、小屋主の佐々木さんともお会いできました
小屋でスタッフの方(通称ドナドナ姉さん)とお話 この後、小屋主の佐々木さんともお会いできました
剱岳 この日は男性のみだったので、いつでも入浴OK
この日は男性のみだったので、いつでも入浴OK
剱岳 テント場から5分程下ると温泉
サンダルより登山靴の方がよい
テント場から5分程下ると温泉 サンダルより登山靴の方がよい
剱岳 これぞ秘湯、なんて贅沢
これぞ秘湯、なんて贅沢
剱岳 湯加減もちょうどよく、とても暖まった
もう1回入りたかったけど、夜から雨になり断念
湯加減もちょうどよく、とても暖まった もう1回入りたかったけど、夜から雨になり断念
剱岳 【2日目】
雨のテント撤収
テント場のあちこちに水溜まりができでた
【2日目】 雨のテント撤収 テント場のあちこちに水溜まりができでた
剱岳 折尾ノ大滝
この辺から楽しくなってくる
折尾ノ大滝 この辺から楽しくなってくる
剱岳 滝の下を通るトンネル
滝の下を通るトンネル
剱岳 水溜まりに注意
水溜まりに注意
剱岳 歩いてきた道
本当に水平だね
歩いてきた道 本当に水平だね
剱岳 番線にしがみついて渡る
ここで登山靴が瀕死に
番線にしがみついて渡る ここで登山靴が瀕死に
剱岳 ここですれ違いは無理だ
ここですれ違いは無理だ
剱岳 水平歩道の核心部、大太鼓
水平歩道の核心部、大太鼓
剱岳 高度感がすごいけど、昨日からこんな感じだから感覚が麻痺している
高度感がすごいけど、昨日からこんな感じだから感覚が麻痺している
剱岳 だいぶ掘ったね
だいぶ掘ったね
剱岳 超危険地帯のため、ながらは厳禁
超危険地帯のため、ながらは厳禁
剱岳 ここで登山靴が水没
ここで登山靴が水没
剱岳 志合谷のトンネル
ライト必須
志合谷のトンネル ライト必須
剱岳 真っ暗だし、天井低いし、水浸しだし
真っ暗だし、天井低いし、水浸しだし
剱岳 岩肌がキラキラしてるとこがあってキレイだった
岩肌がキラキラしてるとこがあってキレイだった
剱岳 トンネルを抜けて対岸に出ると、これぞ水平歩道という光景が広がる
トンネルを抜けて対岸に出ると、これぞ水平歩道という光景が広がる
剱岳 人がいると伝わりやすいんだろうけど、誰もいないな
人がいると伝わりやすいんだろうけど、誰もいないな
剱岳 まるで漫画のように、パカッと割れてる
まるで漫画のように、パカッと割れてる
剱岳 志合谷の後にもトンネルが2つあるけど、入口から出口が見えるので、ライトは不要
志合谷の後にもトンネルが2つあるけど、入口から出口が見えるので、ライトは不要
剱岳 最もハードだったシャワーポイント
滝行のようだった
最もハードだったシャワーポイント 滝行のようだった
剱岳 本当に、晴れの日に歩きたかったな
本当に、晴れの日に歩きたかったな
剱岳 欅平に到着
観光客のお爺ちゃんが駅員さんと揉めてて、「ここから黒部ダムには行けません」って怒られてた
欅平に到着 観光客のお爺ちゃんが駅員さんと揉めてて、「ここから黒部ダムには行けません」って怒られてた
剱岳 トロッコ電車、富山地方鉄道、北陸新幹線を乗り継いで帰宅
トロッコ電車、富山地方鉄道、北陸新幹線を乗り継いで帰宅
剱岳 途中の宇奈月温泉でお風呂
お疲れさまでした
途中の宇奈月温泉でお風呂 お疲れさまでした

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