四国遍路／松浦武四郎の軌跡を辿る（77番道隆寺②～78番郷照寺～79番天皇寺～80番国分寺～81番白峯寺～82番根来寺～）

四国遍路21日目／2020-10-21 坂出の宿を立ち、昨日の丸亀駅に帰って歩きはじめる。78番郷照寺、79番天皇寺、80番国分寺を打って今日はゆっくりの予定。昼近く「山下うどん店」をみつけた。香川で初のうどんとなる。店構えは通りから外れた奥まった所なのだが多くの客が詰め掛けている。後で有名店だと知った。うどん店から小高い坂を越えたら国分寺となる。ところが13時前に国分寺の参詣が終わってしまった。つい、欲が出た。明日は雨の予報もあるので、山寺の81番白峯寺と82番根来寺を打つことにした。途中、何度か出会った「へんろの南くん」に再会。今日は国分寺の宿という。ギリギリ根来寺を17時前で間に合うとの話をいただく。白峯寺をゆっくり見たかったのだが時間がない。根来寺を16時40分と時間内でついたものの、下山が大変だった。 納経所で「JR鬼無駅まで2時間。香西付近のバス停まで1時間。17時52分高松行きがある」とのこと。鬼無へ向かったが、武四郎が香西に立ち寄ったことを思い出し踵を返す。とっぷり陽の落ちた車道をライトで照らしひたすら歩く。バス停「根来口」で時計を見たら17時54分。遅延を期待して18時まで待ったが通った後のようだ。タクシーに電話して高松駅の宿「ハイパーイン高松駅前」までお願いした。明日もまた「根来口」からの振り出しだ。短い行程計画がかえってあだとなり、明日もまた昨日と同じ後戻りの遍路旅となる。 それにしても、どうしたことか疲れがない。酒井阿闍梨の千日回峰行のように錫杖を鳴らしながら気張って歩いたのが良かったのか。山のヘンロ道は足に優しいのかもしれない。 ホテルで頂いた1,000円の地域クーポンを持って近くの居酒屋「六車」で乾杯となった。