ナラズ山の手前の登りはなかなかハードでした。 戻る 次へ

佐武流山~苗場山周回 2020-10-18の写真

2020.10.18(日) 12:09

ナラズ山の手前の登りはなかなかハードでした。

この写真を含む活動日記

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09:39

31.1 km

2493 m

佐武流山~苗場山周回 2020-10-18

苗場山・赤倉山・佐武流山 (新潟, 長野)

2020.10.18(日) 日帰り

この日は青空を求めて佐武流山へ。 先月、縦走路が刈り払いされたとのことなので、どうせなら苗場山も巻き込んで周回しようと思い、赤湯温泉の下から行くか秋山郷から行くか、 迷いましたが、出発も遅くなったことだし、距離がやや短い秋山郷からスタートすることにしました。 しかし秋山郷、津南中心部から国道405号で遠かったです.. トイレのある和山登山口の駐車場に到着したのは午前7時近く。 きっと下りは真っ暗だろうなぁ... ◆◆◆和山登山口~佐武流山◆◆◆ 朝日に照らされて黄金色に輝く鳥甲山を右手に見ながらの、約2.5㌔の国道歩きを経て到着したドロノ木平の登山口前には5台の車が縦列駐車されており、意外と登る人がいるんだなぁ~というのが正直な感想でした。 前日に降った雨のせいで、ドロノ木平から早速ところどころ泥濘のある滑りやすい登山道。 しかし、途中で合流したエラクボ林道はそれに輪をかけてドロドロのベチャベチャで、ソロソロと歩いても泥をはねてしまい、スパッツの下半分はいきなり真っ黒に。 最初のうちはひたすら足元を注視しながらの林道歩きを強いられましたが、下って行くにつれ路面の状況はマシになってゆき、だんだん紅葉を見ながら歩けるようになりました。 それとは対照的に、檜俣川林道はよく日の当たる歩きやすい道でした。 眺めもよく、いつまでも歩いていたくなるような林道でしたが、すぐに檜俣川への下降点に着いてしまいます。 渡渉地点ではロープを掴んで飛び石で渡れましたが、ロープがなければドボンしてたかも..(^^; その先はひたすら急登。 よく整備されてはいるものの、この日は濡れた木の根っこに落葉、苔むした岩、泥濘と、滑りやすい要素が満載でかなり注意して登りました。 ワルサ峰の手前で苗場山がきれいに見えたときはちょっと感動.. やがて平標、仙ノ倉、谷川連峰に巻機山、武尊山などなど続々と姿を表し、休憩するならワルサ峰だったな、と佐武流山に到着してから後悔しました。 西赤沢源頭分岐から佐武流山にかけては前日に降った雪がまだかなり残っており、当然道はグチャグチャでしたが時おり木々の枝葉に積もった雪がドサッと落ちてくるのがまた厄介で...(-.-) 雪と泥濘に苦しめられながらも、ドロノ木平から3時間ほどで佐武流山山頂に着くことができました。 ◆◆◆佐武流山~苗場山◆◆◆ さすがに疲れてきたので佐武流山山頂では少し座って休みたかったのですが、ちょうどよい倒木や石がなく、地面もベタベタだし三角点に腰かけるのも何だったので、立ったまま手早く燃料補給を済ませてすぐに苗場山に向かうことにしました。 西赤沢源頭から先の縦走路に入ると、これまでと道の感じが変わります。 泥濘がなくなったのは何よりも嬉しいことでしたが、刈り払いが若干浅めなようで、残った笹の硬い茎のせいで乾いているにもかかわらず下りでは滑りやすく、登りでは足に、とりわけ靴紐に引っ掛かりやすく、歩くのにちょっと苦労しました。 それでも、刈り払いされていなければ相当大変なはずなので.. 整備してくださった方々に感謝しながら進みます。 この区間では、赤倉山からおよそ200㍍下ってからの登り返しがいちばんのポイントかと思っていたのですが、 いちばんキツかったのはナラズ山への急な登り返しで、ここまで座って休憩してきていなかった体でヨレヨレしながら登ることになってしまいました。 ナラズ山から赤倉山まではアップダウンこそあるものの見晴らしがよく、この先進むべき稜線に道筋を確認しながら進めたので比較的ラクに歩けた感じです。 赤倉山からの登り返しの途中では二人組の男性とスライド。 縦走中ということで熊鈴はもうザックの中だったし、この区間では誰とも遭うことはないだろうと思っていたので、足音が聞こえてきたときはちょっとビビりました(^^; 苗場山の稜線に乗ってからは再び泥濘が現れ、また歩きづらくなりましたが... 途中で小さな沢を跨ぐ箇所もあり、こんな山頂に近いところにこれほど豊富に水があるなんて驚きです。 既に登山道はガスの中で、時間も時間なので一気に冷え込んできていました。 ようやくたどり着いた木道の上には残雪が。 カツカツ歩くと腰にくるのでスイスイと歩きたかったのですが、スイスイ行こうとするとツルッとなるので仕方なくカツカツと進みました。 小赤沢からの道との合流後、苗場山頂に向かう途中のベンチで小休止。 どっかり腰をおろすのは和山登山口を出て以来で... かれこれもう7時間以上も立ちっぱなしだったわけで、この区間のコースタイムがほかの2区間と比べてかなり遅くなってしまったことも頷けます。 やはり登りのワルサ峰で休憩しておくべきでした... 再び歩き始めてからはすぐに苗場山頂に到着。 ガスの山頂標識のまわりで休んでいる方はひとりもいらっしゃいませんでした。 ◆◆◆苗場山~和山登山口◆◆◆ 寒かったこともあり、山頂からはすぐに下山開始。 もしかしたら明るいうちに駐車場に着けるかも、と淡く期待を抱けるような微妙な時間だったので、快調に木道を下っていきましたが、 分岐を小赤沢方面に折れてからしばらく続くゴロゴロした道にまず手を焼き、 和山への分岐を過ぎてからの枯れ沢のような箇所では岩は滑るし道にも迷いそうで、 そこを過ぎてからは踏み痕のはっきりした道にはなったものの、木の根っこが多い滑りやすい急な下りで、 なかなかスピードが上がりません。 5、6回滑って尻餅をつきそうになったものの何とか踏みとどまり、 絶対に明るいうちに通過しておきたかった少しややこしい渡渉点も無事に乗り越え、 どうにか日没前に下山完了することができました。 ☆☆☆☆☆☆ 和山登山口の駐車場にあるトイレは、道をはさんだ向かいにあるヒュッテひだまりのとても感じの良いご主人が管理されているのか、靴の泥も落とせる手洗いも付いたとてもきれいなトイレで、本当にありがたく使わせていただきました。 ヒュッテひだまりは宿泊のみとのことなので、残念ながら日帰り入浴やお土産物の販売はありませんが、 もし次の日が休めるようだったら間違いなく泊めさせていただいて翌朝鳥甲山に向かっていたと思います。 それにしても、先々週登った仙丈ヶ岳、その前の週に登った甲斐駒ヶ岳・鋸岳と共にこの日登った佐武流山・苗場山も信州百名山ということで、 ぜんぜん向かっていく方向は違うのに... 長野県は広いんだな~と、つくづく感じました。 今回もたいへん満足のいく山行となりましたが帰りは関越道も東北道も事故で大渋滞、 この日はなぜか中央道が渋滞わずか5㌔とスムーズだったようで... ちょっと賭けに外れたような気持ちで帰路につきました。 日本百名山 62/100 日本二百名山 41/100 信州百名山 34/112