活動データ
タイム
07:32
距離
14.3km
のぼり
1402m
くだり
1402m
活動詳細
すべて見る熊倉山に登った時から、次はと思っていた秘境と呼ばれる矢岳へ。いつか周回したいと思っているものの、いきなりはリスクが高すぎる。ということで、下見も兼ねて武州中川からのピストンにすることにした。 しかし矢岳まで3時間半かかっているので周回はまだ先の話だろう。写真タイムを削れば3時間くらいには出来そうだが...今回のルートは、登山計画で選べなかった方の道(赤線)から登り、下山に大反山・若御子山のルートをとることにした。 その登りのルートだが、多少トラバースで危うい所があるものの、概ね登りやすく、途中70号鉄塔の所で西側の眺望が開けていてなかなか爽快。大反山のルートとの合流点(クタシノクビレというらしい)から69号鉄塔を経て、伐採地へと至るルートでは、今度は東側の眺望が広がり、こんなに景色の良いルートってそんなにないのではないかと思ったくらい。目指す所の矢岳の眺望はないけれど... 伐採地に入ったところで、降りてくる初老の方2名とすれ違う。奥多摩から来たらしい。詳しくは聞いていないが、荷物の様子から察するに、酉谷山避難小屋で一泊してきたんじゃないかな~というところ。土日だし。 景色の良い所で思いがけず人に出会った事もあって、根拠のない安心感を得たのか、緊張感なく伐採地を進んでいくと、後ろから大きな羽音が耳元に近づいてきた。振り返ると黄色のアイツがホバリングしていて、ヤバい!と思い前方へ逃げたところ、その先の地面にも2匹でっかいのが待機していて、離陸体制に入ったのでちょっとしたパニックになった。伐採地の箇所は痩せ尾根のような感じで逃げ場がない。本来の登山道はちょっと山側に付いているようなのだが、眺望があるのでつい外側の方を進んでしまった。まあそういうことがあったので、たまたま今日だけかも知れないが、この箇所はスズメバチに注意が必要かと思う。 伐採地を進んでいくと篠戸山の標識がある。矢岳の登山道はここからが本番。段々と痩せ尾根になって、自然林に覆われてくる。本格的な紅葉シーズンになるとそれなりに素敵なルートになりそうだが、矢岳直下とその少し前にある急登箇所が、踏み跡の薄いジグザグの道で、落ち葉と昨日までの雨でその下の土が泥濘んでいてグリップが効きづらい。登りはまあ問題ない範囲だったが、登っている時から下山時の事が心配になった。 矢岳は、片方が植林帯で片方は自然林の尾根道沿いのピークといった感じ。聞いていたとおり眺望は無かったが、今日の最高峰だし、下山に神経使いそうなので、大休憩にして、おにぎり・カップうどん・コーヒーで英気を養う。 下山時、前述の箇所は、やはり気を使う必要があって相当時間がかかった。核心部分を通過した頃に、後ろから声が聞こえてきた。また思いがけず下山者があるようだ。トレランの方2名で、颯爽と下っていくので本当に凄いと思ったが、まあ自分はソロだし、捻挫一つでビバークになりそうなのが目に見えている。ここはマイペースを信条に歩を進めることにした。 伐採地まで戻ると、次の懸念事項、ハチの存在が気になった。なるべく山側(といっても此方も寄り過ぎると危険だが)の登山道と思しきところをササッと通っていたら襲われることはなかった。時間帯もあるんだろうと思う。 クタシノクビレまで戻ってくれば、もう特に心配事はないはず。強いて言えば大反山方面は初めて通るということくらい。登り返しは既に疲れている身体にはキツかったが特に問題はなし。だか本日の核心部分は、実は若御子山からの下山だった。事前に急だという情報は得ていたが、怖いというほどではないという話もあり、実際はどうかなと思っていたが、個人的には非常にいやらしいと感じるルートだった...若御子山までは確かハイキングコースなんじゃなかったっけ?とつっこみたくなる。ここで思いがけず時間がかかってしまった。若御子峠からはやっと通常の道に復帰し、無事下山となった。
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