念願のUTMZ(ウルトラトレイルマウント蔵王w)完踏!

2020.10.16(金) 3 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
13 時間 23
休憩時間
20
距離
28.1 km
のぼり / くだり
3303 / 2823 m
1 44
16
56
1 29
20
32
23
7
23
17
42
3 16
11
6
7
44
2
DAY 2
合計時間
9 時間 37
休憩時間
54
距離
18.4 km
のぼり / くだり
1561 / 1475 m
30
27
1 21
1 15
46
1 30
DAY 3
合計時間
7 時間 39
休憩時間
0
距離
26.6 km
のぼり / くだり
1864 / 1853 m
48
36
15
14
8
29
15
3
7
6
19
33
6
7

活動詳細

すべて見る

長文、駄文ですm(_ _)m お時間ある方だけお付き合いください 面白山高原駅から出発して、蔵王連峰を北から南まで、登山道でつなげられるだけ全てを歩く… 三、四年前からやりたくて、部分部分の下見をしたり、一度はやろうとして笹谷峠に水と食料をデポしたけど、悪天候で中止にして… そのうち師匠達が、面白山高原駅から南面白山~白石スキー場までの縦走を一日で行ったりしたのをサポートしたりして… 私もやりたい、出来れば北面白山から全部行きたい… ワンディーでいきたい…とか思っているうちに、 山ランの仲間が、17日に坊平キャンプ場でキャンプしながら飲み会しようと声をかけてくれた。 師匠も16,17と休みをとってくれるという。 ワンディーではなくなるけど、坊平キャンプ場まで南北蔵王縦走路を通って行ってみよう!  ということになった。 面白山から刈田のレストハウスまでは水場らしい水場はないので、笹谷峠の山工小屋に水と食料をデポした。 16日の各駅停車の仙山線始発で行くので、どうしてもスタートは朝の7時、コースタイムの7割で行けたとしても笹谷峠に着くのは17時近くになるので、シュラフとマットもデポして、今回は一泊二日行程で行けるように予定を組んだ。 17日は15時までには坊平キャンプ場に集合とのことだったので、三時に山工小屋を出発と予定した。 15日の仕事が終わってから、刈田リフトの駐車場に師匠の車をデポしに行ったら、エコーラインの夜間通行止めで刈田リフト駐車場までいけず… 坊平に車をデポしてきた。 一日目 長年の夢にいよいよ挑戦するという緊張感で、あまり眠れず、5時起床。 山形駅まで30分歩いて到着。 電車は6時28分に定刻通りに出発。 途中で師匠も乗ってきて合流。 6時58分面白山高原駅に到着。 私達二人の他に下りる人はいない。 天気は快晴! 面白山高原駅付近の紅葉も見事だ。 朝一のカモシカコースの登りがきついが、見事な紅葉に癒される。 9時頃北面白山山頂に到着。 コースタイムの7割をキープ出来ている。 日が差してきて、思ったより暑い。 そして水を飲んでしまう… 水分は、グリーンDAKARA600m,コーラ500m,ミネラルウォーター500m,お湯500m,豆乳200mの2.3l いつもより少なめにしてしまったけど、足りるかな?と不安だったのので、南面白山に登る手前の小さな沢で、300mくらいくんでおいた。 昔からなのだけれど、師匠と私では走力がまるで違う(もちろん師匠の方が断然速い)。特に急な登り坂では全くついていけないので、師匠に先行してもらって、師匠が上で小休止してる間に私が追いついて、追い越して、それを更に師匠が抜き返す… といった感じに、一緒に行ってるんだけど、一緒には居ない(笑)みたいな感じで山に行っている。 もちろん危険箇所とか迷いやすいところとかは一緒に行くんだけれど… で、今回も石橋峠のところで、先行してた師匠がインスタントラーメンを食べると準備してる。 私はじゃあ先に行ってます!と いつもの通りに素通りして先行していった… そこで10分か20分くらい、私がアドバンテージあるだろうか… でも、いつものように直ぐに追いつかれるだろうと、さほど気にもかけずに糸岳にのぼり、二口林道に下りて、二口林道を上り返し、山形県との県境のところから清水峠へのトレイルに入り、少し薄暗くなってきたところで、山形神室へのきつい上りを登っていた。 師匠を待たせないようにととにかく先に歩を進めることに精一杯で、どの位師匠と別れてから時間が過ぎてるのかなんて、分からなかった。薄暗くなった景色にはっとして、師匠を呼んでみても返事がない。 声では届かないのかと、笛を鳴らしても返事がない。 電話をかけても通じない… そこに至って、師匠に何かあったのではないかと心配になった。 電話をかけたり、叫んでみたり、20分ほどもそこで逡巡していただろうか… とにかく師匠をみつけるまで戻り返そうと決めて、今来た道を戻って行った。 日はもうすぐ沈みそうで、東側はもうだいぶ暗くなっている。 名前を呼びながら、また、電話をかけながら30分ほども戻っただろうか? やっと師匠と電話が繋がった! 師匠は糸岳の山頂で分岐を間違えて、宮城県側の白糸の滝まで下りてしまっていたそうで… そこから二口林道で約5キロ上り返してきて、もうすぐ清水峠へのトレイルに入るという。 師匠は元気だし、ヘッデンも持っているから大丈夫だから、戻り返してきてる私に、少しずつ先に進んでいろという… 私は一旦、分かりました、 気をつけて!と電話をきったものの、どうしても先に進む気にはならなくて、やっぱり師匠の名前を呼びながら、二口林道の方に戻っていった。 電話を切ってから更に30分ほど経っただろうか… 辺りはもうすっかり暗くて、ヘッデン歩行になった頃、ようやく師匠からの返事の声が聞こえた… それまでずっと我慢してたけど、ほんとに無事で良かったという安堵感と、どうして離れてしまったのか…という後悔とで、少し涙が出た。 合流した師匠と笹谷峠へと急ぐ。 ヘッデン歩行は二人とも慣れているし、想定範囲内なので大丈夫なのだけれど、 二人で行った山で、二人で一緒に居ない危険性に、なんで今まで気づかなかったのか… なぜ、せめて声の通る範囲に居なかったのか… と後悔しきりで… 夜8時過ぎ、予定より3時間おくれで笹谷峠に到着。 次の日は二時起き、三時出発予定なので、とにかくご飯を食べて、寝るのみ… 二日目 昨晩は疲れと精神的疲労で食欲もなかったけど、三時間寝れたので、食欲は戻り、気持ちを入れ替えて、とにかくこの旅を共に頑張ろうと誓う。 雨予報だったので、スタート時からの降雨を懸念してたけど、とりあえずは雨は降ってない。 が、雁戸山アリの門渡りの手前から霧雨。 南雁戸山を下りきるくらいまでには止んで一安心。 八方平の紅葉が見事でした。 八方平から名号峰までの藪を心配していたんだけど、下刈りしてくれたみたいで、さほど藪っぽくなく。 黄色のトンネルの中を気持ちよく進む。 朝の準備に手間取って、三時半スタートになってしまったけれど、なんとか遅れを取り戻して、ちゃんと不忘山まで行ってUTMZを完遂させてからキャンプ場に行きたいんだ!と師匠に熱く語る(笑) 名号峰からはまた雨。 私の靴は防水だけど、上から浸水するらしく、靴下が少し濡れてきた。 師匠の靴はそもそも防水機能のないトレランシューズ。 この段階でだいぶ足先が冷たいと嘆いていた。 そして自然園を過ぎたころ、なんかみぞれ? いや、雪だ! 雪が降ってきた。 見上げる熊野岳はもううっすら白い… 上に上がるにつれて、雪の量も増えてきた。 もうしっかり足跡が着くくらいの雪が積もっている… 師匠はもう足の感覚がないと… とにかく熊野の避難小屋に避難して、有り難いことに石油ストーブがあったので、そこで暖をとり、熊野から中丸山経由で坊平キャンプ場まで下りることを決めた… 避難小屋の中は暖かく、そこをでて極寒の中に戻るのは嫌だったけど、時間を置けばおくほど、状況はより悪くなるかも知れないと、50分ほどの休憩で外に出た。 外に出てみると、少し明るくなって、雪からみぞれになったみたい。雪もさっきより少なくなっている気がする… さっきはガスで刈田岳方面は全く見えなかったけど、ガスが薄くなると刈田神社が見えたりもして、状況は好転していた。 熊野岳の山頂付近には沢山の人がいるし、蔵王温泉方面は晴れてるみたい。 一瞬、今からでも刈田方面に行こうかとも思ったけど、1回冷え切った体は早々簡単には温まらないし、これからずっと好転するとも限らない… 撤退を決めたんだから、撤退! と後ろ髪を引かれる思いで熊野から中丸山のほうに下山。 少し小走りに行ったおかげなのか、標高が下がったからなのか、さっきまで冷え切っていた足先は温まってきて、合羽を着てると暑いくらいになってきた。 師匠も、あのまま進んでいたら、ヤバかったと思う…と言っていたので、一旦下山で正解だったのだと思う… 中丸山のブナ林は見事な紅葉で、素晴らしい黄色、黄緑色の中を気持ちよくダウンヒル。 下りたら温泉に入って温まりたい。 ラーメン食べたい、とか無邪気にしゃべりしている間にキャンプ場に着いた。 坊平に新しい日帰り温泉施設が出来ていたけれど、コンビニで買い出しもしたかったので、1回車で蔵王温泉までおりて、買い出しして、味噌ラーメンたべて、温泉入って、また坊平キャンプ場に戻る。 仲間が場所取りしてくれてて、もうたき火も始まっていた。 夕方から、たき火を囲みつつ、みんなで山談義(笑) もちろん今回のみち間違いの件も大切なネタ(笑) いや、笑い事にはできなくて、ほんとにもう山で離れないで行動しようと心に誓っているんだけど… キャンプ場が10時消灯なので、その時間でお開き。 それぞれがソロ用のテントで就寝… 寒い中のキャンプだけど、私達だけじゃなくて、結構な数の人達がキャンプしててびっくりした。 三日目 前日とは打って変わって、快晴の朝。 寒いとおもったけれども、車のフロントガラスが凍って無かったので、それほど冷え込まなかったみたい。 5時に起きて、朝食、テントの撤収。 そして夜のうちに師匠と、UTMZの続きをやろうと相談していたので、その準備。 ただ師匠はお昼過ぎには帰らなきゃならないから時間がないので、刈田リフト駐車場まで車であがって、そこから刈田岳、そして南蔵王縦走路をピストンしてくるという計画を立てていた。 が、朝になって、Tさんもうちらと一緒に行くということになったので、Tさんの車をライザにデポしておいて、まずはTさん、師匠、私の3人で刈田から南蔵王縦走路ピストンしてきたら、エコーラインで師匠とはわかれて、Tさんと二人で刈田に上り返し、そこから熊野、中丸山経由でライザでゴール。 それだと当初の案で抜けるはずだった刈田~熊野間も埋められて、UTMZをちゃんと完遂することができる! って師匠に言ったら、呆れられたけど、とりあえずそうしようということになった。 7時過ぎにキャンプ場を車ででて、御清水の森の脇のところにTさんの車をデポして、Tさんも師匠の車に乗せ、いざ刈田リフト駐車場に向かおうとしたら、エコーラインの夜間通行止め! 8時にならないとゲートが開かない… そこで師匠が、 俺は帰るから、T君と二人で中丸山経由で行ってこい! と… じゃあと二人で師匠の車から下りてと、昨日師匠とおりてきた中丸山の登山道を登っていく… 沢にかかるつりばしを渡って、登り始かめて割とすぐに、師匠から電話が掛かってきた。 私、師匠の車にポールを忘れてきちゃってました(笑) 実は師匠の車降りて、師匠が行っちゃってからすぐにポールを忘れたこと気づいたんだけど、師匠は運転中だろうし、笹谷峠の小屋にデポしてきた荷物を回収したあと、師匠の荷物も届けなきゃならないから、ポールをうけとるのもそのときでいいか…とそのままにしてた。 だから、師匠から電話があっても、ポールは今度会ったときでいいですという間も貰えずに、ポールもって、中丸山の登山道追いかけてるから、ゆっくり登ってていいって…(笑) なんだ、師匠もいきたかったんじゃん!(笑) いつ追いついてくるんだろうと思っていたら、中丸山の頂上できっちり追いついてきた! さすが師匠。 丁重に感謝申し上げて、愛用のポールを受け取る。 膝があまり調子よくないし、今日はもう登らないとおもって、前日の温泉入るのに、テーピングも剥がしちゃってて…ポールないのはかなり不安と思ってた… ポール使うと、ほんと膝への負担は軽減されるので、有り難いです。   前日と打って変わっての青空に、昨日の雪景色は幻だったんじゃないかと思うほど(笑) 熊野も刈田も人でいっぱい! 師匠は約束あるからと、刈田リフトの手前から走って下りていってしまった… もっとちゃんとお礼言いたかったのに… Tさんと二人、人で密な刈田山頂をすぐさま通り過ぎて(笑)、南蔵王縦走路のほうに下りていく。 途中何回も横断する刈田レストハウスまでの有料道路は駐車場あきまちの車の列が… エコーラインから南蔵王縦走路への登山口、10時過ぎ到着。 そこから不忘山ピストンの出発です。 比較的遅い時間のスタートなので、最初は人にも会わなかったけれど、屏風岳近くになるにつれ、すれ違う人、追い越す人、休んでいる人達が沢山になる。 不忘山まで三時間位かかるかと思いきや、二時間ちょっとで不忘山山頂に到着。 やっと記念撮影(笑) ほんとは白石スキー場に下りたいところだけど、ピストンしてライザまでもいくから、距離的にずるしてないので、そこは見逃して…と 記念撮影もそこそこに復路へ。 帰りもやく二時間でエコーラインまで戻って、エコーラインを刈田リフト駐車場までマラソン(笑) 刈田リフト駐車場からはトレイル使って、御清水の森を通って、Tさんの車のところ。 思いがけず三日にわたる山行になってしまったけど、74,6kUTMZを踏破できました。 いつもワンデーで、とか,寝ないスルーハイクとか(笑)やってきたけど、普通に二泊三日で縦走とかもいいじゃん! って思いました。 まぁ、でも、泊まりの装備を二日分ともデポできてて、日帰りの山行の装備で行けたのが、本当に楽でした(笑) 色々と想定外だったけど、 長年の夢だったUTMZが踏破出来て、本当にうれしい! がっぷりよつで付き合ってくれた師匠にはほんと感謝してもしきれないし、最終日付き合ってくれたTさんにも感謝です。 もう以前のように走れないし、走らないし、遅いけど、子供達が大きくなってきてて、前みたいに無理矢理日帰りの山行に詰め込まなくてよくなったんだから、これからは普通に小屋泊、テンパク、うまく使いながら、ゆったりロングハイクを楽しんで行きたいなぁ… と思ってます。

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。