【阿寺】拝殿山(1402m)

本日の２山目 またまた核心部は林道・・・というパターン。携帯も通じないエリアなので、JAFも呼べない。緊張感をもって車を進めます。 慎重に現在地を特定し、林の中に分け入っていきます。杣道を探したり、国土調査の赤い杭を追って高度を上げます。あ、青い図根多角点だ。地籍調査が行われている由緒正しい道なんだね。けど、さっそく獣道に吸い込まれて慌てました。 笹ヤブとの駆け引きになってくると、結構消耗戦です。ヤブを避けてトラバースに持ち込みますが、結局は正規ルート（そんなものないだろうけど）に復帰せざるをえない。 キノコ美人に出会うと、撮影会を言い訳にカメ足だ。ブッセみたいなキノコもあったけど、どうみても美味しくなさそう。心をこめて君に差し上げよう。 踏み跡を求め「探せども探せども、愛しいあなたはいずこ」状態。道状を一本ハズしただけで地獄の一丁目。ヤブの冥界をさまようダークな運命が待ち受けています。踏み跡をロストした時のズタボロ感はハンパない。 そしてスーパー・私的なクライマックス。ヤブの切り開きに、ひっそりと置かれた三角点。それが、キラキラ輝いて見えるのだから普通じゃありません(笑)。 予想通り何もない山頂。期待していた小秀山や小秀前山、唐塩山が見えないのは悲しすぎました(笑)。ミズナラの四兄弟が並び立つ「わずかなすき間」に憩います（自虐的コメント）。 長居は無用。さあさあ下山下山・・・と疲れた体を追い立てる。 しかし、油断はできない。意外に、下山のルート選びは難しい。気がつくと、あさっての方角へ。結構、シロモジの紅葉とかきれいなんですけどね。心に余裕を、唇に唄をかな。 車を拾って林道を下りると、広場に出ました。結局、ここが一番の大展望スポットでしたね。これもヤブ山の逆説的な快楽だったりする。 唐塩山、前山、カブト岩、小秀山・・・エリアの盟主たちがこぞって登山の労をねぎらってくれました。