2020年最初の山行は、富士山と駿河湾の展望を期待して発端丈山へ行ってきた。 発端丈山は伊豆の人にもあまり知られてはいないのかもしれないが、駿河湾越しに富士山の展望が楽しめるハイカーの間では人気の山だ。伊豆の国市と沼津市の境界にある標高410m程度の山だけど、ほぼ海抜0mから登ることになる。そのため山の標高がそのまま標高差になる訳だけで、それでも大したことはない。
朝目覚めて外を眺めると雲ひとつ掛かっていない富士山が堂々とその姿を現している。これだけ間近に見える富士山を見慣れない者にとっては、見る度に感嘆を上げるばかりだ。
海と山に挟まれた登山口には登山者向けの駐車場はなく、東海バスの長浜バス停がある。 そこまで東海バスに乗って行こう
バス停の前に沼津三の浦観光案内所がある。ここはラブライバーの聖地とのこと。何のことかさっぱり伝わらないと思うが、沼津はラブライブというアニメの舞台にもなった事から、ファンの聖地として知られる。そのファンを称してラブライバーと呼ぶそうだ。
登山口のある長浜でバスを下りた。私以外でここで降りる者はいなかった。バス停の横は海。風もなく穏やかな気候で潮の香りが心地よい。水面を覗くとアジとかそんな魚が泳いでいる。
防波堤では薄着でお年寄りが釣り糸を垂らしている。あまり釣れているようには見えないが、正月からのんびりと気持ちよさそうだ。
今日は発端丈山をピストンするだけ。50分程度で登れる距離だ。自販機でカルピスウォーターを1本買って歩き始める。
すれ違う人と挨拶を交わし道標に従って舗装路を進む。
民家を抜け道標に従い、舗装路を登り進むとやがて斜面にはみかん畑が広がりだす。
振り返ると眼下には駿河湾が広がる。段々畑に広がるみかん畑と海の景観
見晴台に到着した。まだ登山口からわずか10分程度しか歩いていない。
淡島の向こうに富士山がクッキリ。 なかなかすごい景色だ!
登るにつれて廃小屋が目立つようになる。おそらく手入れなどされていないみかん畑も荒れ放題で好き勝手に鳥に食べられているのか、食べ散らかされている。
じきにみかん畑から離れ、周囲にはウバメガシが多くなる。埼玉の山々とは違った雰囲気。
九十九折にヒノキの植林を登っていくと尾根に出た。
急な尾根を上り進むと何とも仰々しい展望台に出た。ベンチもあったが展望は今一つでそのまま素通りした。
展望台から少し上がったところの方が見晴らしが良い。
発端丈山に到着した。
標高はたかだか400mだが、それでも山頂からの展望は格別だ。
南アルプスも遠望出来た。
東側を眺めると葛城山から城山へ続く稜線が見渡せる。山頂で10分ほど休憩して10時40分。帰りのバスが11時24分発。その後は1時間はやって来ない。
あまりのんびりもしていられず、早々に下山にかかる。
植林を抜けてみかん畑に出る。たわわに実ったみかんは青空に映えていた。
パス到着時間11時24分の10分前に海岸線へ辿り着いた。
防波堤に座ってのんびりとバスを待つ。
水中で群れるアジを見て、無性にサビキ釣りでもしたくなる衝動を抑えつつ、海を眺めていると沼津行きのバスがやってきた。
この活動日記で通ったコース
長浜バス停-発端丈山 往復コース
- 02:20
- 2.8 km
- 423 m
- コース定数 9