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背振山の写真

2020.10.07(水) 09:12

メロンドーム

この写真を含む活動日記

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11.4 km

891 m

背振山

脊振山・金山 (佐賀, 福岡)

2020.10.07(水) 日帰り

(装備) 30Lザック、ガスバーナー、補助ロープ、カラビナ類、、レインウェア、ゲイター、エマージェンシート、救急セット、アナログ高度計、山と高原地図、コンパス、スマホ、モバイルバッテリー、超望遠カメラ、おにぎり1個、水2.5L (天気) 快晴 登山口21℃ 中間15~18℃ 山頂10℃ 強風 稜線13~15℃ 心地よい風 (目的) 敵地、背振山に行ってみる。 (行程) 登山口-車谷-矢筈峠-背振山-矢筈峠-唐人の舞-椎原峠-鬼ヶ鼻岩-(赤破線道)-登山口 (山行) 福岡市民にとって山といえば背振山である。福岡市民の多くは三郡山を知らない。実に悔しい。私は三郡山のふもとで育った。 小さい頃より背振山を敵視している私である。 なかなか行く気になれなかったがネタも尽きてきたので行くことにする。 YAMAPをみるかぎりではそれほど人気の山でもないようだ。やはり山頂にメロンドームがあるせいだろうか。似たようなのは三郡山にもある。 ドーム(レーダー)のおかげで景観が良くないと三郡系でも人気は宝満山が独占している。わが三郡山は宝満のついでに登山するという苦々しい地位に甘んじている。 背振も似たようなものだろうか。人気といえば井原山、雷山、金山あたりか。知り合いのヤマッパーでも背振に登ったというレポはほとんど見かけない。もしかしたら脊振山も三郡山と似た境遇なのかも知れない。行こう。 登山口のすぐそばに駐車できるがたどり着くまでの道が細い。離合するところは数えるほどしかない。凸凹もあるので慎重に運転する。 車谷コースは沢沿いを延々と登っていく。渡渉も数度ある。比較的ゆるやかな斜度で歩きやすい。 道は全般的にわかりやすいが一部不明瞭なところもある。今日もジオグラフィカの音声案内を利用する。 沢は薄暗く、曇天や雨のときは道迷いしやすいと思う。沢の音に癒されながら矢筈峠(稜線)までたどり着く。 矢筈峠からしばらくは舗装路をすすむ。景色が良すぎて歩が進まない。雲仙普賢岳や多良山がはっきり見える。ここまで眺望が良いとは思いもよらず、ただ感動する。 木道を通りテント場に抜ける。まもなく背振山である。山頂付近には自衛隊の施設がある。金網越しに自衛隊員の働きぶりを眺めながらメロンドームを目指す。 風が急激に強まる。身体が煽られる。寒い。 山頂に着いて驚く。九州北部まるっとイタダキなのである。普賢岳、多良山、天山、そして九重連山、由布岳、阿蘇、遠くに九州脊梁もかすかに見える。 我が三郡山系がちっぽけだ。しかし嬉しい。ちっぽけながらもきれいに見える。 ありがとう脊振山。 テント場まで戻り、おにぎりを食べる。山と高原地図を広げる。 ピストンの予定であったが、あまりに快晴なので帰るのが惜しまれる。唐人の舞、鬼ヶ鼻岩も景観が良いらしい。行ってみることにする。 稜線(九州自然歩道)はアップダウンも少なく歩きやすい。歩いたり走ったりで鬼ヶ鼻岩まで向かう。 唐人の舞、鬼ヶ鼻岩からの福岡市方向は海もしっかり見えて美しい。 さて、本日のメインイベント、赤破線道である。鬼ヶ鼻岩のすぐ横を通っている。 備え付けのロープを利用して下っていく。なかなかに怖いロープ場である。由布岳西峰の鎖場と同レベルと思われる。 滑りやすい土の上に枯葉が堆積している。所々急な斜面もある。ザックからスリング2本を取り出しお助け紐とする。万が一があれば使うつもりである。一度だけ使用する。 岩稜を抜け、歩きやすい尾根を下る。標識に従い谷へ下っていく。ジオグラフィカの音声案内は鉄壁である。抜群の信頼を寄せている。道中ピンクテープもあるので安心していける。 谷はかなり薄暗い。あまり人は入っていない様子である。車谷に比べると小さな沢で、登山道もかなり沢寄りについている。こちらの方が沢音は心地よい。 高度を下げるにつれて斜度も緩やかになっていく。高度600m以下はシダなどが生い茂っており一部藪のような区間もある。また石もゴロゴロしていて歩きにくい。下りでペースを上げることができずに終わる。 (感想) 背振はとても良い山だった。歩きがいのある沢であった。眺めも良いし。稜線(九州自然歩道)の歩きやすさは特筆レベルだろう。金山まで足をのばそうかとも思ったが、あまりガツガツするのもなんなので自重した。個人的には秋、冬が暑くなくていいと思う。今日も良い登山で終わる。