昨年からリサーチしていたコースにようやくやってきた。 ゴルジュのある沢らしいので、今時期だと寒いかなーと思いテルモス持参で挑む。 幸い気温がさほど低くなかったことと、標高が低いせいか水温もさほど冷たくはなく、お湯やカッパのお世話になることはあまりなかったが、帰りに釜に飛び込んだ辺りで寒さに耐えられなくなった。やはり今時期は頭から水をかぶるのはきつい。 右股は源頭ギリギリまで滝の連続、滑りやすさが難易度をちょっとアップさせている。 左股は、上部こそ滝があるものの、右股に比べると水量が少なく水が切れるとかなりの藪に突入してしまう。 残念ながら今回は下山途中に真っ暗になってしまったので、すべての渓相を詳しく把握することは叶わなかったが、左にしても右にしてもなかなか趣があるし、近場にこんなに面白い沢があったのかと驚かされた。 イヌヌシナイ川とちょっと雰囲気が似ている気がした。 この山域は夏のアブが心配なので、やはり秋の沢の感じがするが、距離の割に時間がかかるので日の入りの時刻は気にする必要がある。 ロープは30メートル1本で何とかなりそうな感じがする。今回考える時間も惜しくて2本使ったが、冷静に検討できる時間があれば1本でできる方法があると思われる。 滝の直登が難しい場合、簡単に巻きのルートを見つけることはできるが、敢えて滝とじっくり取り組む計画でも面白いと思う。
林道を適当に行き、左股とちょっとの藪を乗越して入渓 地図上の右股とは多少ずれがある
ボリボリやムキタケを横目に平凡な河原歩き、ややしばらくしてゴルジュ入り口のような様相に
ゴルジュ。思ったよりミニサイズな感じだが、私の身長では足が届かない 左側の方がよさそうなんだけど岩がぼろい へつるのは最初から私の選択肢にはなく、右からなら目いっぱい水につかるが手がかりが見つけやすくて楽だった
水の勢いがさほどないので、ロープで引っ張ってもらうにも楽ちん
泳ぐ必要はないのですが…低体温にならないでね
しばらくミニゴルジュ続く
小滝もいっぱいで楽しい
この辺の滝は思い思いに楽しむことができる
寒いのでドボンしたくない=難易度あがる
上から見たところ なかなかの景色
比較的近場にこんな面白い沢があったとは… でも山域より、この辺は夏に来たらアブの大襲来を受ける予感…
落差はないけどスタンス厳しめの滝が多いし、滑るので結構難しい
ここは上からロープ垂らしてもらってゴボウで登りました
カチぐらいのスタンスがあるけどとにかくぬめる
離陸が厳しいのでショルダーでチャレンジすることに
途中で頑張ってハーケン打ったものの、この場所から滑り落ちてしまったので直登諦め 左から小さめに巻く
ちょっと歩くとすぐ滝
もういいですっていうくらいの滝 どれも滑る+落ちちゃうといやらしい高さなので、ロープ出したりして結構時間がかかる
もうどの滝をどう登ったやら
随分上まで水のある沢だったけど、どうやら切れそうなので水を取る
写真ほど藪っぽくはなく歩きやすい
突如として現れる手詰まり感満載の岩壁
しかし弱いところはある 岩壁自体の落差はそんなにないけど、失敗して落ちたら結構転がりそうな地形だったので、トップは空身で、ビレイもしっかりした状態で行って貰った
山頂までは灌木登攀
そして稜線へ
三角点 夢中でとりあえず登ってきたけどこれは下山遅れタイムだな…
沢型を目指して藪をこぐ 左股から来た場合この藪をこいで登らなくてはならないので、途中で心が折れそう
ようやく沢型へ 極太の笹藪でした
帰りは無理せず、落差のあるところはほとんど懸垂
懸垂箇所
懸垂
この場所は、途中で支点が取れるかよくわからず、どう考えても30メートル1本では足りなさそうなので、もう1本持っていた25メートルロープとつなげて下降することにした
途中で残置があった 結局落差は20メートルちょっとはあったと思う、ロープつないで正解だった
右股に比べると見劣りはする感じだが趣のある沢
下の方は癒やし系で、ゴルジュらしいところはなかった
この滝は飛び込んで下降 釜が深かったが水が落ちてるところに岩があったそうなので、遠くに飛ぶべし
結局沢の中で真っ暗になってしまい、ぬめる河原を苦労して歩ききった 林道が沢と並行に走っているのではと思い、ずっと右岸を気にして歩いていたが、突如橋が現れて見逃さずに済んだ
暗くても林道歩きは天国のように楽ちんでした
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