今回は雨で延期になった立山のリベンジ登山である。前回は日帰り予定だったが、バスの時間を考えると山行に使える時間がタイトである為、雷鳥沢でのテント泊に変更しての飲んだくれ登山となった。1日目は立山からケーブルカーとバスで室堂まで行き、そこから雷鳥沢のテント場まで降りて行っただけで終了。本当ならこの日、奥大日までピストンの予定だったのだが温泉の入浴時間が15時までだったので、じゃ山は辞めて温泉と宴会にしよう、って事になった。 こんなに余裕を持った山は久しぶりである。お陰でテント場から見える山々の紅葉を太陽が赤く染めて行くゆっくりとした時間、のんびりと飲み食いしながら満喫する事が出来た。 すっかり日が沈み寒くなってきたので楽しい宴会も終了。ゴソゴソとテント内に広げられたシュラフに潜り込む。😮ォ😃ヤ😚ス😁ミ 秒で眠りに落ちる... どれくらい寝ただろう... 膀胱が限界だ( ̄▽ ̄;) 「誰か代わりに行ってきてくれ。」そう思いながら我慢していたが耐えきれずにトイレに行く。 見上げると眩しいくらいに月が光っていた。そのおかげて星はあまり見えない。 一体いま何時なんだ?? 時計を見ると21:30 ええ?まだこんな時間?? 「まだ宵の口やん?もっかい飲み直すか?」 いや、ウソウソ。もう酒も残って無いし(笑) 起床時間まではかなり長い時間だ。そんなに寝れるかなぁ?? と思っていたが不思議なもので何の抵抗もなくまたもや速攻で朝寝坊するほどの爆睡だった。「不眠症って何?」悩みを知らないアホのなせる技だな。 朝、テント他諸々の荷物を片付け一旦室堂バスターミナルまでもどる。デカいザックはデポしてアタックザックで出発... の前にビール🍺( ̄▽ ̄;) 「ええ?また朝から??」 実際に出発したのは私が書いた登山計画書よりも1時間半も遅れてからである。 ってか、またまた写真内のコメと重複してきたので、続きは写真でどうぞ・・ ランチは途中の山小屋で食べるつもりでいた。 しかし、どこの山に行っても今年は例年とはちょっと違う。 こんなに人気の山であっても稜線上に営業してる山小屋は2カ所のみだった。 そして、食事の提供は無い。有ってもカップ麺程度である。 建物の中に入ることは出来ず、窓越しにおやつ程度の物を買うときもマスク着用である。 そして開けられた窓は20センチほど。内部には厚めのビニルシートで完全防備である。 もちろん誰しも感染症にはかかりたくないが、この過剰な防護策が無意味に思えてしまう部分もある。 室堂バスターミナルの待合室の椅子もソーシャルディスタンスで一つ置きに✖印を付け座ってはいけないアピール。 しかしバスに乗るために並ぶ列はマスクはしてるものの詰めて詰めての過密状態である。 「どうするのが正しいのかよく解らないからとりあえず右に倣えしとこうか」、ってだけの気がしてならない。 あれ?? なんでこんなこと書いてんだ?? また山とは全く関係ないことを書いてしまった・・・ ってことで、そろそろペンを置くか・・ ペン持って書いてないけど( ̄▽ ̄;)
早朝の立山駅は乗車券を買う為の長蛇の列 「ここが最後尾」の看板持った人に聞いてみると「乗車券買うまでに約1時間ですね」 マジか!?
乗車券買った時点で何時のケーブルカーに乗るのかは決まっている。なのでその時間迄は自由である。私達は1時間半後だった。マジか?! 飲むしかねえな( ̄▽ ̄;)
まだ、ケーブルカーにすら乗って無いのに既にベロベロである。登山する気あるのか?
散々飲んで出来上がった頃、乗車時間になりケーブルカーに乗り込む
美女平で今度はバスに乗り換え室堂に向かう。 途中バスが停車。何かと思ったら称名滝
朝4時に立山に着いてから、ここ室堂に着くまで約7時間。 はぁ?マジか?!
ターミナルのデカい建物が出ると「立山」の文字 しゃーない、逆立ちでもやっとくか。 いや、別にやらんでもええと思うけど?
立山の取材に来ていたTVクルーに無理やりとってもらう。 絶対迷惑だったに違いない
若干薄曇りの中、ようやく歩き出す。
地獄谷の硫化水素臭にむせながら先ずは幕営地の雷鳥沢を目指す
みくりが池には明日登る山が綺麗に写し出されていた
今回、周りに人が多いので、やたら撮影をお願いする機会も増えている。
地獄谷をよく見ると、ボコボコとものすごく湧き上がってる場所がある。もし、そこに落ちたら...立ち入り禁止エリアなので有り得ないが、想像だけで恐ろしい😱
歩きながら下を見ると
そこには既に色とりどりのテントが賑わっていた。
しかし、テン場は広いので慌てなくても場所が無くなるって事はほぼ無い。
とりあえず先にテント設営を済ませ、軽くランチしてから奥大日に行こう。
そんな予定だったのだが、温泉の時間が15時までだと言う。マジか!?
キャンプ場の受付を済ませたのは13時、これから山行ってたら宴会する時間も無くなるやん?
って事で山から温泉に変更
別棟の外湯の場所からはまどに切り取られた紅葉が、まるで絵画の様になっていた。 窓の手前に若干目障りな物が二体写り込んでるが、そこはスルーして下され。
いい温泉で極楽気分である。
温泉を堪能した後は、持ってきたヤゲン軟骨を焼き、塩胡椒、カボスを絞り、宴会タイム突入である。
お好みで柚子胡椒も持ってきている。手抜きはねぇぜ(笑)
取材の人達も今日はここでテン泊らしい。他の人達を取材に行こうとするクルーを独占。 「だから、それ仕事の邪魔だって!」
その後も宴会は続く。 しかし、メスティンご飯は失敗だった。 高地で固形燃料1個ではやっぱ火力足りないな。 イマイチだったのでその後足し水してバーナーで炊き直したけど・・・ (-ω-;)ウーン残念 ま、それはそれとして・・
山でここまでのんびり宴会した事は何年ぶりだろう?
時間が経つにつれて天気も良くなり山の色がさらに鮮やかになっていく。
綺麗さが パネェ〜〜!!
この景色、まだ見た事無い人は、死ぬまでに1度は見といた方がいい。 じゃないと、お迎えのその時に「立山の紅葉まだ見てないんだ〜」と、後悔する事になる
どうよ、これ?
たまらんっしょ??
もう、ちゃおチュール見せられたペットのようにヨダレ物っしょ?
そして、日が沈んで行くにつれ山の色が更に赤みを帯びてくる
見てる山は何も変わって無いのだが時間と共に変化していく様を見られるのも、こうしてのんびり宴会してるから可能な発見である。慌ただしい日帰り山行だったらとてもそんな余裕は無かったと思う。
日が沈みあちこちのテントが灯りだす。
この色とりどりの行燈の風景もまた良いものである。 ちゃんとカメラ設定して撮ればもっといい写真になるのだが三脚出すのが面倒で手持ちのバカチョン撮りなのでイマイチよく分からん写真になってしまった
そこそこ冷え込んで来てるのだが、隣のテント御一行の宴会はまだ続いていた。
翌朝、6時半には出発と言っていたのに、既に7時を過ぎている。
出発遅れてるで! って言ってるのに、またTVクルー達と記念撮影 「はよ、行くで!」
「じゃ、行ってきま〜す。」 と、最後まで邪魔をする。 局に持ち帰って「使えねぇ画ばっか撮ってきやがって...」と、怒られて無いか心配だ( ̄▽ ̄;)
一旦室堂バスターミナルに荷物をデポ。トレランザックでスタート。 の前に... 「飲むんか〜い!?」 「もう、どうにでもなれや!」(笑)
外に出ると、天気悪〜 ガッスガスやん
チングルマの綿毛も濡れそぼっている。そして予定より1時間半以上遅れてる。今日もか?!
こんなに濃霧で景色は見れないが、こんな天気だからこそ見れる可能性が高くなるものがある。
それがこの子達である。
天気が悪いと外敵からの危険が減るのか、ぴょこぴょこと目立つ場所に出没してくれるのである
なかなか可愛らしい
親子だろうか?近い場所に6〜7羽くらいウロチョロしていた。
他の場所でもまた見れるだろう、と思っていたがこれ以降の遭遇は無かった
一の越山荘に着く頃、真っ白だったこの景色が
急に晴れてきた!
おお!めっちゃ見えるようになった!
慌てて写真を撮る
雄山に着く頃には滞留した水蒸気が冷やされ雨になって落ちてきた。
運良くこの屋根の下に入る事が出来たがしばらくの間はそこそこの雨だった。
多少小降りになったのを見計らってカッパで頂上のお社へ
次は大汝山を目指す。 見えてる雷鳥沢のテントもかなり少なくなっていた。
雨が滞留していたガスをかなり叩き落としてくれたので、晴れてはいないものの視界はかなり良くなった。
一旦下ってまた上り 見返すと雄山山頂がよく見える
立山2つ目の3000越えの大汝山である。
ここからガスが晴れてくれたお陰で黒部ダムもよく見えた。
昨日居た雷鳥沢やみくりが池も丸見えである。
あれはきっとこの景色を見せる為の恵の雨だったに違いない
先には美しい稜線と氷河の残りか?この立山のカールになった地形は氷河が作り出すらしい。
反対側は北アルプスっぽい岩岩岩な山容 前と後ろで全く違う顔を持つ
真砂岳の手前で2人は仲良くワープコースへと消えていく。 この密着度... (o¬ω¬o)アヤシイ
私達3人はそのまま先へ行き 真砂岳で足上げる。 パキッ♪ うぉーー、腰がぁあああああぁぁ( ̄▽ ̄;)
せっかくなので久々やっとくか。 せーの、とりゃ〜〜 パキッ♪ うぉーー、腰がぁあああああ( ̄▽ ̄;)
情けないのぉ、代われ。 と、姉御が、ホイ♪ シャキーン( `◑ω◐´) お見事でござる
それからまた下って登って、 あーーしんど! って、別山に着く。 ここから見えるは...
これだ! 夏休みに登った劔岳 これが見たかったのよ。 劔岳から立山を見ていた時に次回は向こうから劔岳を見たいと思っていた。 が、朝ガッスガスだったから今日は多分見れないだろうと諦めていた。それだけにこんなにハッキリクッキリ見えてることに感動し過ぎで3滴ほど漏らしてしまった程である。
別山北峰 文字が薄く見えなかったのでまたもや書き足しておいた。
軽々と人を手のひらに乗せる怪力女
今度は1本足でバランス立ち。 芸達者である
そこから更に進むと分岐点に劔御前小屋がある。ここでカレーでも食べられるかと思ったがカップ麺すら無かった。 仕方が無いので非常用に持ってきた食料でとりあえず腹を満たし、雷鳥沢方面へ降りて行く
見る角度のせいか、昨日よりも紅葉が更に進んだ気がする
わざとこういう植え方をしたのか?って思うくらいのグラデーション
これも見事に三色に分かれている
下って行くとこんな時間から登り??って人が何人か居たが、その最後にすれ違った人が...
ぇぇぇぇええ?? トレランの世界ではレジェンド的な人だった。シャ、シャ、写真と、撮らせてください。 慌てふためいた私はここで力いっぱいズッコケた( ̄▽ ̄;)
最近の山は何故か驚きの出会いが待っている事が多い。
ようやく雷鳥沢の橋を越え
先にワープした2人の元へと急ぐ
みくりが池の横通るのも3回目だな。そう思いながら室堂へ急ぐ......と、 いきなり声をかけられる。 「ああ、前に会った人〜」 マジか?! 一期一会と思ってた人にまたもや再会。 最近の山は思わぬ出会いが多い。 本当に嬉しい事である。 その後バスターミナルでワープした2人と合流しまたもや乾杯🍻 今回こればっかりやん? 「はよ、バス並ぶで!」 乗り込むなり爆睡😪 ええ?昨日めっちゃ寝た筈やのに...ケーブルカーに乗り換え、めっちゃ混んでるやん。
何だかんだと大幅に予定時間よりも遅くなったがようやく立山まで下りてきた
これから風呂とご飯行って帰阪する。終電に間に合うのか?心配したがそこそこ余裕をもって帰ってくる事が出来ホッとした。 家に着くとテントやシュラフを干し、洗濯、片付け、やる事が多い。( ̄▽ ̄;) う〜ん、大変だ。 明日にするか...