神仙沼、長沼の果てまで

坊ちゃんが幼少期を過ごした田舎町で唯一となるママ友が車で1時間弱の近くの町に家を建てた 互いの同級生となる子どもたちが2歳ほどの時代に 子どものための演劇を観せたり、子連れで簡単な資格を取る勉強会に通ったので内容の濃い2年を過ごした 互いに北海道各地に転勤する夫のため、函館、根室と、遠くに暮らしていたが、子どもの進学を機に会える距離になった 多忙の仕事に追われ、私より八つも若いのに日頃の運動不足を痛感する年頃になったようだ 長沼の向こう岸までとりあえず行ってみて、行けそうならその上の分岐までと思ったが、ほとんど平らな沼のほとりを歩いて来ただけで息が荒く、岩場が命がけのようなので、長沼の果てを山頂として、引き返した 今も引きずる性別も生態も違うそれぞれの子どもの幼少期の発達の心配を自虐ネタにして笑い飛ばしている 共に育児に悩める若い母親時代を生きた理解しあえる貴重な存在だ だが、今日一日留守にするにあたり、 おまえがどこへ行こうが、どうでもいい、俺の飯があるのか？ないのか？それだけ言えばいい と、外食する古い時代の旦那と、 妻が出かければ、夫が夜ご飯を作ってくれる、という若い時代の旦那 という大きな違いがあることを知り、愕然とする 妻がどうあがいても、夫側の意識が変わらなければ この差は永遠に縮まらないのだ