死の予感!ジャンダルム・岳沢周回

2020.10.02(金) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 54
休憩時間
23
距離
5.3 km
のぼり / くだり
784 / 99 m
DAY 2
合計時間
13 時間 31
休憩時間
54
距離
11.6 km
のぼり / くだり
1289 / 1954 m

活動詳細

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ジャンダルムは昭和の始めに名付けられた山名で、以前は天狗岩と呼ばれていて、天狗岩の名は南西に移動している。 フランス語で武装警察官という意味。 ☆詳細は「もっと見る」または画像をタップかクリック!

槍ヶ岳・穂高岳・上高地 松本駅券売機 割引のボタンを押すと松本⇒上高地までの片道が買える2500円 往復は売ってない

10月2日金曜日一日目

2週間前に霞沢岳近くのK1ピークから穂高連峰を眺めた時に、荒々しい岩稜が見え、それがジャンダルムとわかり登りたくなってしまった。
登りたい!
と思ったら、頭の中はず~~~~~っとジャンダルムのことばかり…。
これはもう登ってスッキリするしかない!
雪が降ったら登れないし、来年なんてとてもじゃないけど待てないので、有休をとって10月2日金曜日~3日土曜日にかけて歩くことにした。
4日日曜日は万が一の予備日である。
松本駅券売機 割引のボタンを押すと松本⇒上高地までの片道が買える2500円 往復は売ってない 10月2日金曜日一日目 2週間前に霞沢岳近くのK1ピークから穂高連峰を眺めた時に、荒々しい岩稜が見え、それがジャンダルムとわかり登りたくなってしまった。 登りたい! と思ったら、頭の中はず~~~~~っとジャンダルムのことばかり…。 これはもう登ってスッキリするしかない! 雪が降ったら登れないし、来年なんてとてもじゃないけど待てないので、有休をとって10月2日金曜日~3日土曜日にかけて歩くことにした。 4日日曜日は万が一の予備日である。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 新島々、上高地行きバス時刻表
コロナ禍のせいで運休が多いので本数少な目
新島々、上高地行きバス時刻表 コロナ禍のせいで運休が多いので本数少な目
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 帰りの時刻表(無料でもらえる)
帰りの時刻表(無料でもらえる)
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 電車が着く前は閑散

新島々には9:54に着いたが、10:10のバスはコロナ禍のため運休中、バス待ちも私を含めて数人だけ。
カレーうどんを作って食べ、身支度をしていると10:35にバスがやって来て、1番で乗車。
10:40に松本からの電車が着くと大勢の登山客が押し寄せて来て、2台のバスは満席。
平日なのに紅葉目当ての人が多く、その人気ぶりに驚く。
沢渡などでちょこちょこお客が乗って、助手席も全部埋まり、「次のバスに乗ってください」と言って乗車を断っていた。
電車が着く前は閑散 新島々には9:54に着いたが、10:10のバスはコロナ禍のため運休中、バス待ちも私を含めて数人だけ。 カレーうどんを作って食べ、身支度をしていると10:35にバスがやって来て、1番で乗車。 10:40に松本からの電車が着くと大勢の登山客が押し寄せて来て、2台のバスは満席。 平日なのに紅葉目当ての人が多く、その人気ぶりに驚く。 沢渡などでちょこちょこお客が乗って、助手席も全部埋まり、「次のバスに乗ってください」と言って乗車を断っていた。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 上高地バスターミナル、まだ工事中なの~?

11:55
上高地にバスが着いて、河童橋へ向かうと大勢の観光客で賑わっていて平日とは思えない。
河童橋を渡り、上高地レストステーションのカフェ小梨で上高地コロッケ350円を購入。
じゃがいもの食感があるおいしいコロッケ。
観光地気分を味わって、土手に上がると群発地震での崩壊が痛々しい明神岳が見え、観光客たちがカメラを構えている。
上高地バスターミナル、まだ工事中なの~? 11:55 上高地にバスが着いて、河童橋へ向かうと大勢の観光客で賑わっていて平日とは思えない。 河童橋を渡り、上高地レストステーションのカフェ小梨で上高地コロッケ350円を購入。 じゃがいもの食感があるおいしいコロッケ。 観光地気分を味わって、土手に上がると群発地震での崩壊が痛々しい明神岳が見え、観光客たちがカメラを構えている。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 河童橋
河童橋
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 焼岳
焼岳
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 明神
明神
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ジャンダルムと奥穂高岳
ジャンダルムと奥穂高岳
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 色々うまそうなもんが売ってる!
色々うまそうなもんが売ってる!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 上高地コロッケ 350円
上高地コロッケ 350円
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 明日目指すジャンダルムの雄姿!
明日目指すジャンダルムの雄姿!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 自然探勝路は木道

岳沢湿原に入ると木道になり、右に展望デッキがあるので立ち寄ってみると六百山が川面の上に屹立している。
うう~~ん、いつかは登りたい山だ。
木橋を渡るとベンチが二つあり、自然探勝路と分かれて左へ曲がって岳沢への道に入る。
樹林帯の中の岩がゴロゴロするところを進み、時々木道を渡る。
奥穂高岳から降りて来た登山者たちと何度もすれ違い、平日とは思えない混雑ぶり。
自然探勝路は木道 岳沢湿原に入ると木道になり、右に展望デッキがあるので立ち寄ってみると六百山が川面の上に屹立している。 うう~~ん、いつかは登りたい山だ。 木橋を渡るとベンチが二つあり、自然探勝路と分かれて左へ曲がって岳沢への道に入る。 樹林帯の中の岩がゴロゴロするところを進み、時々木道を渡る。 奥穂高岳から降りて来た登山者たちと何度もすれ違い、平日とは思えない混雑ぶり。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 六百山
六百山
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 風穴の休み場

13:30
ジグザグに登って倒木を越えると風穴という尾根上の小広い休憩地に着いて休むことにする。
途中でコロッケを食べたり、六百山を眺めたり寄り道した割に早く着いた感じ。
№7の看板には1690m 岳沢小屋まで1:35と書いてある。
風穴の休み場 13:30 ジグザグに登って倒木を越えると風穴という尾根上の小広い休憩地に着いて休むことにする。 途中でコロッケを食べたり、六百山を眺めたり寄り道した割に早く着いた感じ。 №7の看板には1690m 岳沢小屋まで1:35と書いてある。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 風穴
風穴
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 待ってろよ~!ジャンダルム!

トラバース気味に進むとひんやりした空気が流れて来て見上げると「岳沢名所 天然クーラー 風穴」と書かれた看板があり、小さな穴から冷気が流れ込んで来ていて涼しい。
一旦樹林帯を抜ける場所があり、ゴーロ帯の上に行くと明日登る予定のジャンダルムや奥穂高岳が人を寄せ付けない雰囲気で聳えている。
奥穂高岳よりもジャンダルムの方が存在感が大きく、あれが奥穂かなと勘違いしてしまいそう。
南側は六百山が尖がっており、その右にこの前登った霞沢岳が聳えており、山体が大きいのが良くわかる。

左下の岳沢に沿って樹林帯の中を登る。
道が崩壊してしまったところには新たに迂回路が付けられている。
テント装備でも歩きやすい緩やかな傾斜でとても助かる。
知らずに通り過ぎてしまう小屋見峠を過ぎると一旦下りになって、ガレ場の岳沢を渡るが、気持ちが高ぶっていたせいか間違えて岳沢を登り始めてしまう。

うん?
何かおかしいな~?
マーキングも無いガレ場を登り、GPSで確認するともう戻れない場所まで上がっていた。
登山道は、藪を越えた左側でどうしよう?どうしよう?
と登っていると、頭上で登山者が横切るのが見え、渡りに船だった。
登山道に上がると、「キャンプ地 この先50m」の看板があったのでここにザックを置いて受付することにする。
待ってろよ~!ジャンダルム! トラバース気味に進むとひんやりした空気が流れて来て見上げると「岳沢名所 天然クーラー 風穴」と書かれた看板があり、小さな穴から冷気が流れ込んで来ていて涼しい。 一旦樹林帯を抜ける場所があり、ゴーロ帯の上に行くと明日登る予定のジャンダルムや奥穂高岳が人を寄せ付けない雰囲気で聳えている。 奥穂高岳よりもジャンダルムの方が存在感が大きく、あれが奥穂かなと勘違いしてしまいそう。 南側は六百山が尖がっており、その右にこの前登った霞沢岳が聳えており、山体が大きいのが良くわかる。 左下の岳沢に沿って樹林帯の中を登る。 道が崩壊してしまったところには新たに迂回路が付けられている。 テント装備でも歩きやすい緩やかな傾斜でとても助かる。 知らずに通り過ぎてしまう小屋見峠を過ぎると一旦下りになって、ガレ場の岳沢を渡るが、気持ちが高ぶっていたせいか間違えて岳沢を登り始めてしまう。 うん? 何かおかしいな~? マーキングも無いガレ場を登り、GPSで確認するともう戻れない場所まで上がっていた。 登山道は、藪を越えた左側でどうしよう?どうしよう? と登っていると、頭上で登山者が横切るのが見え、渡りに船だった。 登山道に上がると、「キャンプ地 この先50m」の看板があったのでここにザックを置いて受付することにする。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 テーブルのような天狗岩
テーブルのような天狗岩
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 六百山
六百山
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 なんか尖ってるのあるし~
明日目指す天狗のコル
なんか尖ってるのあるし~ 明日目指す天狗のコル
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 間違えてここに出た
間違えてここに出た
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 岳沢小屋

15:36
2006年に雪崩で岳沢ヒュッテが崩壊し、2010年に岳沢小屋として再建された小屋だ。
テントの予約は必要なく、中に入って用紙に明日の予定などを書き込む。
岳沢⇒天狗沢⇒ジャンダルム⇒奥穂高岳⇒岳沢⇒上高地と書き込んで、天狗沢は危ないから行かない方がいいですよ!
と言われるかと思いきや、何も言われなかった。
ジャンダルムよりも天狗沢の方が心配だったのだけど…。
水は外の蛇口から100円の寄付。
トイレはテラスの奥から階段を下って更に奥の建物で、床がきれいだから靴脱ぐのかと思ったら、土足OKだった。
岳沢小屋 15:36 2006年に雪崩で岳沢ヒュッテが崩壊し、2010年に岳沢小屋として再建された小屋だ。 テントの予約は必要なく、中に入って用紙に明日の予定などを書き込む。 岳沢⇒天狗沢⇒ジャンダルム⇒奥穂高岳⇒岳沢⇒上高地と書き込んで、天狗沢は危ないから行かない方がいいですよ! と言われるかと思いきや、何も言われなかった。 ジャンダルムよりも天狗沢の方が心配だったのだけど…。 水は外の蛇口から100円の寄付。 トイレはテラスの奥から階段を下って更に奥の建物で、床がきれいだから靴脱ぐのかと思ったら、土足OKだった。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 テン場を見る
テン場を見る
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 天狗沢入口

岳沢を渡って、登って行くと、ここからキャンプ地の標示がある。
3張ほどのスペースがあり、上にもっと広いキャンプ地があるけど、疲れ果てていたので、手前の場所にテントを張ることにした。
設営したら、明日歩く予定の天狗沢を下見しに行く。
トイレの先を進むと天狗沢入口と書かれた指導標があるが、「天狗のコル付近、通行は大変危険です」と書いてありかなり不安になる。
群発地震の影響もあって、落石の危険があるとのこと。
ここで右上の細道を上がるのが天狗沢への道だが、そのまま太い道を進むとヘリポートがあった。
涸れ沢のガレ場となり、道もなくなってしまい、そのまま上がると○印を見つけてホッとする。
どうやら分岐を上だったらしい。
踏み跡はしっかりしており、マーキングも点々としている。
見上げると天狗ノ頭(天狗岩)が首をもたげていて、その下の天狗沢が急角度で落ちていて恐ろしい。
明日はあんなところを夜歩くのか~?
踏み跡がしっかりしているのを確認したら、道を戻る。
分岐からは上の細道が正解だったので、下見しておいて良かった。
カレーうどんを作って食べると、霞沢岳や乗鞍岳が沈んで行く。
18:30には横になっていた。
天狗沢入口 岳沢を渡って、登って行くと、ここからキャンプ地の標示がある。 3張ほどのスペースがあり、上にもっと広いキャンプ地があるけど、疲れ果てていたので、手前の場所にテントを張ることにした。 設営したら、明日歩く予定の天狗沢を下見しに行く。 トイレの先を進むと天狗沢入口と書かれた指導標があるが、「天狗のコル付近、通行は大変危険です」と書いてありかなり不安になる。 群発地震の影響もあって、落石の危険があるとのこと。 ここで右上の細道を上がるのが天狗沢への道だが、そのまま太い道を進むとヘリポートがあった。 涸れ沢のガレ場となり、道もなくなってしまい、そのまま上がると○印を見つけてホッとする。 どうやら分岐を上だったらしい。 踏み跡はしっかりしており、マーキングも点々としている。 見上げると天狗ノ頭(天狗岩)が首をもたげていて、その下の天狗沢が急角度で落ちていて恐ろしい。 明日はあんなところを夜歩くのか~? 踏み跡がしっかりしているのを確認したら、道を戻る。 分岐からは上の細道が正解だったので、下見しておいて良かった。 カレーうどんを作って食べると、霞沢岳や乗鞍岳が沈んで行く。 18:30には横になっていた。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 間違えてヘリポートに来た
間違えてヘリポートに来た
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 登山道は涸れ沢を横断
登山道は涸れ沢を横断
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 目印
目印
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 天狗のコルを見て下見終了!
明日登れるかな~?
天狗のコルを見て下見終了! 明日登れるかな~?
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 霞沢岳、乗鞍岳、焼岳
なかなかのロケーション!
霞沢岳、乗鞍岳、焼岳 なかなかのロケーション!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 道をロストした後見つけたマーキング

10月3日土曜日二日目

イタタタタ…。
背中に石が当たり何度か起きる。
どうも場所があまり良くなかったらしい。
マットの膨らませかたがイマイチだったのかも。
足音が聞こえて来たので、熊かと思って鈴を鳴らして外を見てみるとトイレに向かう登山者の足音だった。
テン場の入口付近は、足音がうるさいという難点があったか…。

2:00
アラームが鳴って、カレーうどんを作って食べる。
おにぎり2個、パン3個、あぶり焼きチキン2個、水500ml×3などを入れたサブザックを持ってテントを出ると月明かりでかなり明るく、遠くまで見渡せる。
十五夜の満月を過ぎたばかりなのは、グッドタイミングだった。

3:00
トイレを済ませて、小屋の前でビタミン剤、HMB(サプリ)、アミノバイタルを飲んで深呼吸して出発する。
昨日間違えた、指導標の分岐は上の細道へ。
月明かりで昼間のように…。
というのは大袈裟だが、遠くの地形までうっすら見えるのでかなり歩きやすい夜道。

3:30
暗闇から熊が出て来たらどうしよう?
などと怯えながら進み、2216m点を過ぎるといつの間にか道をロストしていて、2270m付近で灌木の藪となり進めなくなってしまった。
こういう時は焦らず戻ろう。
なんだか悔しいし、ここまで登ったのが無駄に思えるが、迷ったと思ったら戻るのが鉄則。
幸い少しガレ場を下ると、右手に草地が無い部分を見つけてそれ目がけて薮を分けて進むと○印を発見した。
やった~!
もうなんだかこれだけで命拾いした感じ。
道は北西から北北西についている。
道をロストした後見つけたマーキング 10月3日土曜日二日目 イタタタタ…。 背中に石が当たり何度か起きる。 どうも場所があまり良くなかったらしい。 マットの膨らませかたがイマイチだったのかも。 足音が聞こえて来たので、熊かと思って鈴を鳴らして外を見てみるとトイレに向かう登山者の足音だった。 テン場の入口付近は、足音がうるさいという難点があったか…。 2:00 アラームが鳴って、カレーうどんを作って食べる。 おにぎり2個、パン3個、あぶり焼きチキン2個、水500ml×3などを入れたサブザックを持ってテントを出ると月明かりでかなり明るく、遠くまで見渡せる。 十五夜の満月を過ぎたばかりなのは、グッドタイミングだった。 3:00 トイレを済ませて、小屋の前でビタミン剤、HMB(サプリ)、アミノバイタルを飲んで深呼吸して出発する。 昨日間違えた、指導標の分岐は上の細道へ。 月明かりで昼間のように…。 というのは大袈裟だが、遠くの地形までうっすら見えるのでかなり歩きやすい夜道。 3:30 暗闇から熊が出て来たらどうしよう? などと怯えながら進み、2216m点を過ぎるといつの間にか道をロストしていて、2270m付近で灌木の藪となり進めなくなってしまった。 こういう時は焦らず戻ろう。 なんだか悔しいし、ここまで登ったのが無駄に思えるが、迷ったと思ったら戻るのが鉄則。 幸い少しガレ場を下ると、右手に草地が無い部分を見つけてそれ目がけて薮を分けて進むと○印を発見した。 やった~! もうなんだかこれだけで命拾いした感じ。 道は北西から北北西についている。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 天狗沢を渡って上に登る

3:52
2325m付近で天狗沢を渡る。
道は天狗沢の中では無く、天狗沢右岸の草付きの中をジグザグに登っていた。
てっきり天狗沢のガレ場を登らされるかと思っていて身構えていたので、この歩きやすさには拍子抜けしてしまう。
踏み跡はしっかりしているし、マーキングも点々としているので夜道でも大丈夫だ。
10分歩いて次のマーキングが無かったら迷っていると思って良いだろう。
右の天狗沢を見下ろすとかなり深くて怖くなってくる。
天狗沢を渡って上に登る 3:52 2325m付近で天狗沢を渡る。 道は天狗沢の中では無く、天狗沢右岸の草付きの中をジグザグに登っていた。 てっきり天狗沢のガレ場を登らされるかと思っていて身構えていたので、この歩きやすさには拍子抜けしてしまう。 踏み跡はしっかりしているし、マーキングも点々としているので夜道でも大丈夫だ。 10分歩いて次のマーキングが無かったら迷っていると思って良いだろう。 右の天狗沢を見下ろすとかなり深くて怖くなってくる。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 来し方はトラバース

4:33
2500mで矢印に従って左にトラバースするので見逃さないようにしたい。
草の中の踏み跡を登って行くとヘッ電の明かりがどうも弱いらしいのに気が付いた。
月が明るいせいかとも思ったが、念のためにパナソニックのエネループプロというハイパワーな充電池(ニッケル水素電池)に変えると少し大げさだが、昼間のように明るくなった。

4:57
2590m付近で天狗沢に降りて、右上にトラバースすると、来し方に←トラバースと書かれているのを見る。
確かにトラバースしてたけど、反対側にも書いといて欲しかったわ~。(笑)
マーキングを頼りにガレ場を登るが、浮石が多く足下から崩れて落石しそうになった石を瞬時に手で押さえつけて落石を阻止した。
というのも、はるか下にヘッ電の明かりが見えたからだ。
些細な小石の落石でも大きな落石に発展しかねないので細心の注意が必要だ。
ガレ場を登っていると、いつの間にか急なザレになって浮石だらけになってしまう。
これはおかしいぞ?
と思って、周囲を見渡すと、遠くに○印を見つけ、そこから下る踏み跡を見つけてそこへ進む。
いよいよ天狗のコルが近づいて来ると、岩場とガレ場の境目を登ることになる。
来し方はトラバース 4:33 2500mで矢印に従って左にトラバースするので見逃さないようにしたい。 草の中の踏み跡を登って行くとヘッ電の明かりがどうも弱いらしいのに気が付いた。 月が明るいせいかとも思ったが、念のためにパナソニックのエネループプロというハイパワーな充電池(ニッケル水素電池)に変えると少し大げさだが、昼間のように明るくなった。 4:57 2590m付近で天狗沢に降りて、右上にトラバースすると、来し方に←トラバースと書かれているのを見る。 確かにトラバースしてたけど、反対側にも書いといて欲しかったわ~。(笑) マーキングを頼りにガレ場を登るが、浮石が多く足下から崩れて落石しそうになった石を瞬時に手で押さえつけて落石を阻止した。 というのも、はるか下にヘッ電の明かりが見えたからだ。 些細な小石の落石でも大きな落石に発展しかねないので細心の注意が必要だ。 ガレ場を登っていると、いつの間にか急なザレになって浮石だらけになってしまう。 これはおかしいぞ? と思って、周囲を見渡すと、遠くに○印を見つけ、そこから下る踏み跡を見つけてそこへ進む。 いよいよ天狗のコルが近づいて来ると、岩場とガレ場の境目を登ることになる。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ガレ場を登る
ガレ場を登る
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 夜が明けて来た

5:39
空が白んで来て、朝焼けが始まる。
ちょうどいいタイミングだ。
天狗のコル直下の一番危険な場所で明るくなってくれたのは助かる。
天狗岩の三角形の下に滑り落ちているガレ場は、斜度がきつい。
浮石だらけなので、安定している岩場を登って行く。
下から見てヤバそうだなと思ったところを今登っているのだ。
でも天狗のコルまでもう少し!
夜が明けて来た 5:39 空が白んで来て、朝焼けが始まる。 ちょうどいいタイミングだ。 天狗のコル直下の一番危険な場所で明るくなってくれたのは助かる。 天狗岩の三角形の下に滑り落ちているガレ場は、斜度がきつい。 浮石だらけなので、安定している岩場を登って行く。 下から見てヤバそうだなと思ったところを今登っているのだ。 でも天狗のコルまでもう少し!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 岩の縁を登る
岩の縁を登る
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 間違えた後、マーキングを見つける
間違えた後、マーキングを見つける
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 朝焼け
朝焼け
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 浮石地帯なので右の岩を登る
浮石地帯なので右の岩を登る
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 振り返って見ても怖くて下れない
振り返って見ても怖くて下れない
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ガレ場を登る
ガレ場を登る
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 避難小屋跡
避難小屋跡
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 天狗のコルからの笠ヶ岳

6:00
岳沢小屋からちょうど3時間で天狗のコルに着いた。
古い本には西のキレットと書いてある。
これは大キレットに対する呼び名だろう。
コースタイムより30分遅いが夜道だったので仕方がない。
避難小屋の跡らしき石積みと入口があり、遺跡のような雰囲気。
コルに立つと岐阜側から強風が吹きあげていて寒い。
なぜか指導標の「岳沢ヒュッテ」が折られていた。
ペンキで「←岳沢」と書かれていたが浮石が多いので下降は不可能なレベルだ。
見下ろしてみても、とても下りたいとは思わない。
天狗のコルからの笠ヶ岳 6:00 岳沢小屋からちょうど3時間で天狗のコルに着いた。 古い本には西のキレットと書いてある。 これは大キレットに対する呼び名だろう。 コースタイムより30分遅いが夜道だったので仕方がない。 避難小屋の跡らしき石積みと入口があり、遺跡のような雰囲気。 コルに立つと岐阜側から強風が吹きあげていて寒い。 なぜか指導標の「岳沢ヒュッテ」が折られていた。 ペンキで「←岳沢」と書かれていたが浮石が多いので下降は不可能なレベルだ。 見下ろしてみても、とても下りたいとは思わない。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ここを岩登り

尾根上は岩稜帯で、「こんなとこ怖くて歩けないよ~?」と思ったら道は岐阜側の一段低いところに付けられていたので安心した。
西穂高岳方面は長い鎖が垂直にぶら下がっていて、反対方向へヘルメットをかぶって歩き出す。
トラバース道はすぐに終わって岩場の登りが始まり、今日最初の登山者とすれ違う。
西穂高岳まで行って往復11時間歩くそうだ。
いきなりものすごい強者に出会ってしまう。
こんな危険地帯で人に会えたのは素直に嬉しい。
今登っている尾根が笠ヶ岳の裾野に影を作っている。
女性とすれ違い、か細い声で挨拶が聞こえる。
かなり精神的にやられているようだ。
ここを岩登り 尾根上は岩稜帯で、「こんなとこ怖くて歩けないよ~?」と思ったら道は岐阜側の一段低いところに付けられていたので安心した。 西穂高岳方面は長い鎖が垂直にぶら下がっていて、反対方向へヘルメットをかぶって歩き出す。 トラバース道はすぐに終わって岩場の登りが始まり、今日最初の登山者とすれ違う。 西穂高岳まで行って往復11時間歩くそうだ。 いきなりものすごい強者に出会ってしまう。 こんな危険地帯で人に会えたのは素直に嬉しい。 今登っている尾根が笠ヶ岳の裾野に影を作っている。 女性とすれ違い、か細い声で挨拶が聞こえる。 かなり精神的にやられているようだ。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 振り返って天狗岩
振り返って天狗岩
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 笠ヶ岳に影が映る
笠ヶ岳に影が映る
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ここを登る

とにかく、下りにとるとかなり怖いところを登らされるので、西穂高岳方向には行きたくないなと思う。
垂直じゃないのこれ?
と思えるくらい急な岩場を登らされるので、手足を使って必死に登って、登り切って振り返ると「こんなところを登って来たのか~?」と何度か驚く。

這松尾根ノ頭というのはどこだったのだろう?
どの岩峰もハイマツなど無いのであるが、岐阜側の尾根も名称なのでその尾根にはきっとハイマツがあるのだろう。
ここを登る とにかく、下りにとるとかなり怖いところを登らされるので、西穂高岳方向には行きたくないなと思う。 垂直じゃないのこれ? と思えるくらい急な岩場を登らされるので、手足を使って必死に登って、登り切って振り返ると「こんなところを登って来たのか~?」と何度か驚く。 這松尾根ノ頭というのはどこだったのだろう? どの岩峰もハイマツなど無いのであるが、岐阜側の尾根も名称なのでその尾根にはきっとハイマツがあるのだろう。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 岩稜帯を行く
岩稜帯を行く
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ここを登る
ここを登る
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ここも岩登り

うそうそ!
ま~た、こんなところに矢印付けちゃって~?
マジでここ登れってか?

マーキングにぶつぶつ文句を言いながら登る。
独り言でも言っていないと恐怖心で押しつぶされそう。
ここも岩登り うそうそ! ま~た、こんなところに矢印付けちゃって~? マジでここ登れってか? マーキングにぶつぶつ文句を言いながら登る。 独り言でも言っていないと恐怖心で押しつぶされそう。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 まだまだ岩登り
まだまだ岩登り
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 振りかえって西穂高岳方面
振りかえって西穂高岳方面
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 そんなところを登るのかい?

後ろからやって来た男性が軽快に追い越して行く。
どうやって登るのか見本を見せてもらおう…。

すると眼前に茶色くなっているルンゼ(岩壁の溝)が見えて来た。
男性は、一旦左から迂回して結局ルンゼを登っているじゃあ~りませんか!
ま~たまた~!
あんなとこ登るなんて冗談はよし子ちゃんよ!
そんなところを登るのかい? 後ろからやって来た男性が軽快に追い越して行く。 どうやって登るのか見本を見せてもらおう…。 すると眼前に茶色くなっているルンゼ(岩壁の溝)が見えて来た。 男性は、一旦左から迂回して結局ルンゼを登っているじゃあ~りませんか! ま~たまた~! あんなとこ登るなんて冗談はよし子ちゃんよ!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ルンゼを登るらしい

7:10
近寄ってみると、確かに矢印がルンゼを登れ!となっている!
一旦左へ迂回するものの、黄色い矢印でルンゼへと引き戻される!
嘘だろう~?
ま、まあ沢登りで鍛えたこの腕前を今こそ疲労…。
ではなく…披露する時が来たようだな!
は~~っはっはっは~!

と強がってみたものの、ルンゼの上はハングした岩が蓋をしていてとても登れそうにないのはすぐにわかった。
もう泣きそう…。
ルンゼを登るらしい 7:10 近寄ってみると、確かに矢印がルンゼを登れ!となっている! 一旦左へ迂回するものの、黄色い矢印でルンゼへと引き戻される! 嘘だろう~? ま、まあ沢登りで鍛えたこの腕前を今こそ疲労…。 ではなく…披露する時が来たようだな! は~~っはっはっは~! と強がってみたものの、ルンゼの上はハングした岩が蓋をしていてとても登れそうにないのはすぐにわかった。 もう泣きそう…。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 鎖が出現!

諦めてルンゼを登って行くと、鎖がぶら下がっているのを発見!
これぞまさに蜘蛛の糸!
っていうか鎖があったんか~い!
鎖が出現! 諦めてルンゼを登って行くと、鎖がぶら下がっているのを発見! これぞまさに蜘蛛の糸! っていうか鎖があったんか~い!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 畳岩尾根ノ頭?
畳岩尾根ノ頭?
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 モアイ岩

登り切って振り返ると、上が平らな岩峰がありあれが畳岩尾根ノ頭かな?
岐阜側を少しトラバースするとモアイのような岩があった。
顎のラインがモアイだ。
モアイ岩 登り切って振り返ると、上が平らな岩峰がありあれが畳岩尾根ノ頭かな? 岐阜側を少しトラバースするとモアイのような岩があった。 顎のラインがモアイだ。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 長野側のハイマツの踏み跡へ

今度は長野側に踏み跡が反れるようになりハイマツの中で踏み跡が錯綜していてわかりにくい。
尾根に一旦戻ったが、やっぱり長野側の踏み跡をたどり、ジグザグに上がるとテン場があった。
この辺りは今までの地獄が嘘のような緩やかな斜面で、冬期はここでビヴァークしたりするのだろう。
岩稜を歩くようになり、大きな岩が折り重なるところに○印があるが、段差が大きく進めない。
後ろから来た二人組が追い付いてきたので話をしたら、岳沢を早朝出たので下に見えていた明かりは彼らのものだったようだ。
テント装備で行くなんてすげ~な!
長野側のハイマツの踏み跡へ 今度は長野側に踏み跡が反れるようになりハイマツの中で踏み跡が錯綜していてわかりにくい。 尾根に一旦戻ったが、やっぱり長野側の踏み跡をたどり、ジグザグに上がるとテン場があった。 この辺りは今までの地獄が嘘のような緩やかな斜面で、冬期はここでビヴァークしたりするのだろう。 岩稜を歩くようになり、大きな岩が折り重なるところに○印があるが、段差が大きく進めない。 後ろから来た二人組が追い付いてきたので話をしたら、岳沢を早朝出たので下に見えていた明かりは彼らのものだったようだ。 テント装備で行くなんてすげ~な!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 テン場
テン場
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 なんかすごい岩が見えて来たよ?
なんかすごい岩が見えて来たよ?
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ものすごい岩稜帯
ものすごい岩稜帯
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 難儀した段差の大きい岩場

彼らは○印の岩場に足をかけて登り、私は右からハイマツの踏み跡をたどって迂回路を探すが岩場の先で切れ落ちていたのでダメだった。
仕方なく戻って○印の岩場に足をかけて登る。
登り切ってもまだまだ岩場が続く。
いったいこれはなんの修行なんだ~?
向こうから男性が下って来たので、先ほどの岩場の段差をアドバイスしてあげると、その通り右側から下っていた。
もう見ているだけ死にそうになる光景。
難儀した段差の大きい岩場 彼らは○印の岩場に足をかけて登り、私は右からハイマツの踏み跡をたどって迂回路を探すが岩場の先で切れ落ちていたのでダメだった。 仕方なく戻って○印の岩場に足をかけて登る。 登り切ってもまだまだ岩場が続く。 いったいこれはなんの修行なんだ~? 向こうから男性が下って来たので、先ほどの岩場の段差をアドバイスしてあげると、その通り右側から下っていた。 もう見ているだけ死にそうになる光景。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 下りは大変そう
下りは大変そう
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 お~越えて行った!
お~越えて行った!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 コブ尾根ノ頭からジャンダルムを見る

8:14
突然広い山頂に飛び出て、ここがコブ尾根ノ頭らしく、テン場がいくつかあるので、不意の天候悪化のビヴァークには最適な場所だろう。
そしてついにジャンダルムが見えて来たじゃん!
ここから見ると、岐阜側の傾斜が緩そうだが、それでも45度はありそう。
勇んで下ると岩場で切れ落ちていて下れなくなってしまう。
コルは目の前なのに~!
クラックに足を突っ込んで、なんとかコルに着地。
奥穂高岳方面は見なかったことにして…。(笑)
コブ尾根ノ頭からジャンダルムを見る 8:14 突然広い山頂に飛び出て、ここがコブ尾根ノ頭らしく、テン場がいくつかあるので、不意の天候悪化のビヴァークには最適な場所だろう。 そしてついにジャンダルムが見えて来たじゃん! ここから見ると、岐阜側の傾斜が緩そうだが、それでも45度はありそう。 勇んで下ると岩場で切れ落ちていて下れなくなってしまう。 コルは目の前なのに~! クラックに足を突っ込んで、なんとかコルに着地。 奥穂高岳方面は見なかったことにして…。(笑)
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 クラックを下る
クラックを下る
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 左:ジャンダルム 右:奥穂高岳
左:ジャンダルム 右:奥穂高岳
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ジャン!

「←ジャン」と書かれている左へトラバースして行く。
狭いバンド(棚)を岩につかまりながら横ばいに進む。
ここも落ちたら命が無い。
岩峰が見えたらマーキングに従って右に直登して行くと、短いアンカーボルトが打ってある。
もうちょっと長いのにしてくれよ~!
でもこれを使って登るしかな~い!
ジャン! 「←ジャン」と書かれている左へトラバースして行く。 狭いバンド(棚)を岩につかまりながら横ばいに進む。 ここも落ちたら命が無い。 岩峰が見えたらマーキングに従って右に直登して行くと、短いアンカーボルトが打ってある。 もうちょっと長いのにしてくれよ~! でもこれを使って登るしかな~い!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 短かすぎるアンカーボルト
短かすぎるアンカーボルト
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 もうすぐ山頂
もうすぐ山頂
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ジャンダルムからの笠ヶ岳

8:32
難所を過ぎると山頂に飛び出て、ジャンダルム名物の天使がお出迎え。
360度の大展望が広がっていた。
槍や奥穂高岳など数々の名峰が広がっている。
この天使様は台風でも吹き飛ばされないのかな?

あの憧れのジャンダルムに立っているのだあああああああ!
でも周囲が切れ落ちているので高所恐怖症の私にはつらい場所で、長時間滞在していられない。
他の登山者たちと談笑してその人たちがいなくなり、一人になると山頂を独占したという喜びよりも恐怖心が上回って来る。
今落ちたら誰も助けてくれない!
一人で独占していた時間はわずか1分ほどだったと思う。
ジャンダルムからの笠ヶ岳 8:32 難所を過ぎると山頂に飛び出て、ジャンダルム名物の天使がお出迎え。 360度の大展望が広がっていた。 槍や奥穂高岳など数々の名峰が広がっている。 この天使様は台風でも吹き飛ばされないのかな? あの憧れのジャンダルムに立っているのだあああああああ! でも周囲が切れ落ちているので高所恐怖症の私にはつらい場所で、長時間滞在していられない。 他の登山者たちと談笑してその人たちがいなくなり、一人になると山頂を独占したという喜びよりも恐怖心が上回って来る。 今落ちたら誰も助けてくれない! 一人で独占していた時間はわずか1分ほどだったと思う。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ジャンダルムからの槍ヶ岳
ジャンダルムからの槍ヶ岳
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ジャンダルムからの奥穂高岳
ジャンダルムからの奥穂高岳
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ジャンダルムの天使
ジャンダルムの天使
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 乗鞍岳と手前はコブ尾根ノ頭
乗鞍岳と手前はコブ尾根ノ頭
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ここを下るの~?

8:45
下から男性が登って来るのとすれ違いで下山を開始する。
この後もロバの耳と馬ノ背という難所を通過しないといけないので余裕がまったくない。
下りの難所はやっぱり極小アンカーボルトのところで、つかまると指が折れそうになる感じ。
どうにか下り切って、バンドのトラバース道も慎重に進む。
一枚岩でつかまるところが乏しいし、足下が谷側に傾斜しているので濡れていたり雪があったりしたら滑り落ちそうだ。
ここを下るの~? 8:45 下から男性が登って来るのとすれ違いで下山を開始する。 この後もロバの耳と馬ノ背という難所を通過しないといけないので余裕がまったくない。 下りの難所はやっぱり極小アンカーボルトのところで、つかまると指が折れそうになる感じ。 どうにか下り切って、バンドのトラバース道も慎重に進む。 一枚岩でつかまるところが乏しいし、足下が谷側に傾斜しているので濡れていたり雪があったりしたら滑り落ちそうだ。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 奥穂高岳方面の鎖

さ~て、見ないようにしていた奥穂高岳方面は一枚岩に鎖がほぼ垂直にぶら下がっている。
絶対怖いやつや~ん!
でもこれを登らないと帰れないしな…。
おもむろに鎖を手にとって仕方なく登る。
あれ?
こんなところに錆びたアンカーボルトがあるやんけ~?
一本曲がってるけど、これに足をかければなんとか上がれそうだ。
奥穂高岳方面の鎖 さ~て、見ないようにしていた奥穂高岳方面は一枚岩に鎖がほぼ垂直にぶら下がっている。 絶対怖いやつや~ん! でもこれを登らないと帰れないしな…。 おもむろに鎖を手にとって仕方なく登る。 あれ? こんなところに錆びたアンカーボルトがあるやんけ~? 一本曲がってるけど、これに足をかければなんとか上がれそうだ。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 バンドをへつる

登り切ったら右へ水平移動して、狭いバンドをトラバースする。
上方向にもバンドがあるのでそちらへは入らないように、やや下の方の○印を追ってトラバースする。
うっそ~!
足を踏み外したら確実に死ねるよここ?
見なきゃいいのに、下を見たら怖くなってきた。
ゆっくり慎重に、手を出したら次は足という感じで進んで行く。
恐怖のロックバンドが終わると○印があちこちについている。
わけがわからないが、とにかく手前の○印を目指して下ろう。
ジグザグに岩場を下ると痩せ尾根のコルとなって、いよいよロバの耳に突入する。
バンドをへつる 登り切ったら右へ水平移動して、狭いバンドをトラバースする。 上方向にもバンドがあるのでそちらへは入らないように、やや下の方の○印を追ってトラバースする。 うっそ~! 足を踏み外したら確実に死ねるよここ? 見なきゃいいのに、下を見たら怖くなってきた。 ゆっくり慎重に、手を出したら次は足という感じで進んで行く。 恐怖のロックバンドが終わると○印があちこちについている。 わけがわからないが、とにかく手前の○印を目指して下ろう。 ジグザグに岩場を下ると痩せ尾根のコルとなって、いよいよロバの耳に突入する。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 狭いバンドをへつる
狭いバンドをへつる
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 足が滑ったら滑落死!
足が滑ったら滑落死!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ○印を追う
○印を追う
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 奥穂高岳とロバの耳
奥穂高岳とロバの耳
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 岩稜を進む
岩稜を進む
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 振り返って見たジャンダルム

9:13
振り返ると、ジャンダルムがソーセージの先っぽのような姿で立っている。
さっきまであそこの上にいたんだよな~?
すげ~とこに登ってきたんだな。
振り返って見たジャンダルム 9:13 振り返ると、ジャンダルムがソーセージの先っぽのような姿で立っている。 さっきまであそこの上にいたんだよな~? すげ~とこに登ってきたんだな。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ロバの耳の始まり、鎖場

ほぼ垂直の岩壁に鎖がぶらり途中下車…。
なんてのんきなことを言っている場合では無く、ぶらりと垂れ下がる鎖を登って行く。
登り切ったと思ったら今度は鎖で下る。
難所の一枚岩。
右からはホールドが狭すぎて怖くて行けないので、左から下る。
左も一段下がるとハングしていて下れないので、突き出た岩を抱き込むように左へ回り込んで下るとホールドがわずかにあって下れた。
この辺りはクライミングの経験が無いとかなり難しいだろう。
親父に嫌々連れて行かされていたジムでの訓練がここで生きることになろうとは…。
やってて良かった公○式…。
ではなく…クライミングジム!
ジャンダルム行きたい人は、ボルダリングでいいので数か月訓練しておきましょう。
体重移動とか、ホールド(手がかり)の見つけ方とか学ぶことが多く、色々な山で活用できるでしょう。
ロバの耳の始まり、鎖場 ほぼ垂直の岩壁に鎖がぶらり途中下車…。 なんてのんきなことを言っている場合では無く、ぶらりと垂れ下がる鎖を登って行く。 登り切ったと思ったら今度は鎖で下る。 難所の一枚岩。 右からはホールドが狭すぎて怖くて行けないので、左から下る。 左も一段下がるとハングしていて下れないので、突き出た岩を抱き込むように左へ回り込んで下るとホールドがわずかにあって下れた。 この辺りはクライミングの経験が無いとかなり難しいだろう。 親父に嫌々連れて行かされていたジムでの訓練がここで生きることになろうとは…。 やってて良かった公○式…。 ではなく…クライミングジム! ジャンダルム行きたい人は、ボルダリングでいいので数か月訓練しておきましょう。 体重移動とか、ホールド(手がかり)の見つけ方とか学ぶことが多く、色々な山で活用できるでしょう。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 鎖場を下った後、二つ目の難所

ガラガラガラ…。
不気味な音が谷間に響いて、「ラクラク~~~~!」と叫び声が聞こえてくる。
マジかよ~?
馬ノ背手前の浮石地帯での落石だったのでここからはまだ距離がある。
それでも心臓はバックバク!

そしてすぐに難所二つ目が出て来る。
岩の割れ目を下るのだが、下が切れ落ちているし、段差もあるので高度感がすごくてとにかく怖い。
怖すぎて、勝俣のように「シャー!」と気合いを入れて下る。
マジこえ~~よ~~~?
鎖が欲しいよ~~~!

ここは左と右に二つルート(ルートと呼ぶほど距離は離れていないが)があって、下から登って来るお兄さんは左から登って来ていたが、足が届かないので後ろ向きで下ったら左に見えてる幅1センチほどの棚に足をかけてふんばる。
バレリーナがトゥシューズで足を引っかけるようなイメージだ。
少しでも足を滑らせたらアウトなので、ほとんど腕の力で下るイメージ。
足は気持ち添える程度にして、極狭棚に足を置く。
ここに全体重かけたらおそらく滑って落ちてしまうだろう。
ここの体重移動もクライミングジムに行って訓練しておかないとかなり難しい。
鎖場を下った後、二つ目の難所 ガラガラガラ…。 不気味な音が谷間に響いて、「ラクラク~~~~!」と叫び声が聞こえてくる。 マジかよ~? 馬ノ背手前の浮石地帯での落石だったのでここからはまだ距離がある。 それでも心臓はバックバク! そしてすぐに難所二つ目が出て来る。 岩の割れ目を下るのだが、下が切れ落ちているし、段差もあるので高度感がすごくてとにかく怖い。 怖すぎて、勝俣のように「シャー!」と気合いを入れて下る。 マジこえ~~よ~~~? 鎖が欲しいよ~~~! ここは左と右に二つルート(ルートと呼ぶほど距離は離れていないが)があって、下から登って来るお兄さんは左から登って来ていたが、足が届かないので後ろ向きで下ったら左に見えてる幅1センチほどの棚に足をかけてふんばる。 バレリーナがトゥシューズで足を引っかけるようなイメージだ。 少しでも足を滑らせたらアウトなので、ほとんど腕の力で下るイメージ。 足は気持ち添える程度にして、極狭棚に足を置く。 ここに全体重かけたらおそらく滑って落ちてしまうだろう。 ここの体重移動もクライミングジムに行って訓練しておかないとかなり難しい。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 すげーとこ登ってる

この難所がわからず下に下ってしまった人が戻って来た「こっちだったのか~?」
「そうですよ~頑張って~!」

しばらくすると後ろから「え~~?ここどうやって登るの~?ほんとにここでいいの~?」という声がして来たので、「1センチ幅のところに足をかけて登るんですよ~!」とアドバイスするとどうやら登れたようだ。
でもはるか下に人の姿がある。
道に迷った遭難者か?
ロッククライミングやっている人なのか?
おそらく向こうから人が登り降りしているのは見えているだろうし、ロッククライミングやっている人だろうなと思った。
遭難していたとしても助けに行ける場所ではない…。
先ほどの人も、その人の姿を見て道を間違えてしまったのだろう。
ほんとにどういう人なのだろうか?
すげーとこ登ってる この難所がわからず下に下ってしまった人が戻って来た「こっちだったのか~?」 「そうですよ~頑張って~!」 しばらくすると後ろから「え~~?ここどうやって登るの~?ほんとにここでいいの~?」という声がして来たので、「1センチ幅のところに足をかけて登るんですよ~!」とアドバイスするとどうやら登れたようだ。 でもはるか下に人の姿がある。 道に迷った遭難者か? ロッククライミングやっている人なのか? おそらく向こうから人が登り降りしているのは見えているだろうし、ロッククライミングやっている人だろうなと思った。 遭難していたとしても助けに行ける場所ではない…。 先ほどの人も、その人の姿を見て道を間違えてしまったのだろう。 ほんとにどういう人なのだろうか?
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 あの人は遭難者?クライマー?
あの人は遭難者?クライマー?
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ジャンダルム
ジャンダルム
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 鎖場のトラバース

鎖のトラバースが続くがここは別に鎖が無くても良い。
ここに付けるくらいなら先ほどの岩場二か所に鎖を付けて欲しいわ~。
はるか下に赤いヘルメットの男性がいる。
え?
遭難者?

しばらくするとその人が上がって来たのでかなり下に登山道があるらしい。
こんな狭い場所ではすれ違うのも一苦労で、岩壁にしがみついて待っていると、「こっち来ますか?」と言われて「いえいえ、どうぞ来てください」と焦りながら言った。
もう気持ちに余裕が無い。
その人が行き過ぎて下り出すと、まさかの鎖!
そこを下ると登山道をたらたら歩いて、いきなり踏み跡が消える。
え?
どう行くの?
進路はどこも岩場で切れ落ちている。
まさかと思って一枚岩を見てみると鎖がダラリと下がっているのを見つける。
ここ下るの~~?
え?マジか?
うそだろおおおおおおおおお?
鎖場のトラバース 鎖のトラバースが続くがここは別に鎖が無くても良い。 ここに付けるくらいなら先ほどの岩場二か所に鎖を付けて欲しいわ~。 はるか下に赤いヘルメットの男性がいる。 え? 遭難者? しばらくするとその人が上がって来たのでかなり下に登山道があるらしい。 こんな狭い場所ではすれ違うのも一苦労で、岩壁にしがみついて待っていると、「こっち来ますか?」と言われて「いえいえ、どうぞ来てください」と焦りながら言った。 もう気持ちに余裕が無い。 その人が行き過ぎて下り出すと、まさかの鎖! そこを下ると登山道をたらたら歩いて、いきなり踏み跡が消える。 え? どう行くの? 進路はどこも岩場で切れ落ちている。 まさかと思って一枚岩を見てみると鎖がダラリと下がっているのを見つける。 ここ下るの~~? え?マジか? うそだろおおおおおおおおお?
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 浮石地帯が見えて来る
浮石地帯が見えて来る
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 鎖場を下る
鎖場を下る
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 かなり怖い一枚岩の鎖場
かなり怖い一枚岩の鎖場
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ロバの耳終了!
上から人が来るのでコルでやり過ごす

9:45
必死になって鎖にしがみついて、ゆっくり下るとコルに着いてロバの耳が終了!
馬ノ背手前の浮石地帯を下って来る人がいるのでコルでおにぎりを食べてやり過ごす。
ここは先ほど落石があった場所で、落石したてのホヤホヤの場所。
それを思うと滅茶苦茶怖くなってくる。

天狗沢で浮石を訓練済だったので、ここでは落石を起こさず登れた。
ドスン!と足を置くのはダメでゆっくりそーっと浮石じゃないか確かめながら歩くのがコツ。
登り切ると、小広い場所に着き、振り返るとかなり怖いガレガレの岩が積み重なっていて怖い。

行く手には奥穂高岳の山頂がもう間近だが、ここから岩稜が徐々に狭くなって行き、悪魔のようなナイフリッヂがそそり立っている。
うわ~~~~こえ~~よ~~~!
あそこ絶対死ぬでしょ!
ロバの耳終了! 上から人が来るのでコルでやり過ごす 9:45 必死になって鎖にしがみついて、ゆっくり下るとコルに着いてロバの耳が終了! 馬ノ背手前の浮石地帯を下って来る人がいるのでコルでおにぎりを食べてやり過ごす。 ここは先ほど落石があった場所で、落石したてのホヤホヤの場所。 それを思うと滅茶苦茶怖くなってくる。 天狗沢で浮石を訓練済だったので、ここでは落石を起こさず登れた。 ドスン!と足を置くのはダメでゆっくりそーっと浮石じゃないか確かめながら歩くのがコツ。 登り切ると、小広い場所に着き、振り返るとかなり怖いガレガレの岩が積み重なっていて怖い。 行く手には奥穂高岳の山頂がもう間近だが、ここから岩稜が徐々に狭くなって行き、悪魔のようなナイフリッヂがそそり立っている。 うわ~~~~こえ~~よ~~~! あそこ絶対死ぬでしょ!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 振り返ってロバの耳!
あんな怖いところを歩いて来たのか!
振り返ってロバの耳! あんな怖いところを歩いて来たのか!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ひえええええええ!
ロバの耳を登る人
ひえええええええ! ロバの耳を登る人
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ロバの耳とジャンダルム
ロバの耳とジャンダルム
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 浮石地帯を振り返る
浮石地帯を振り返る
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ロバの耳とジャンダルム
ロバの耳とジャンダルム
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 馬ノ背はだんだん痩せてくる
馬ノ背はだんだん痩せてくる
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ○と○の間を通る

狭い岩稜帯は手を突いてなんとか通過。
↑ウマノセと書かれたところから本日最大で最高に怖い場所が始まる。
ものすごいフィナーレや!(笑)
一番怖いところが最後だもんな~。
上から二人組が下って来ており、アドバイスしながら下っているので一人は経験者らしい。
馬ノ背の難所中の難所の一枚岩は、両手を伸ばしてストン!とバンザイした格好で狭い棚に着地している。
あれって滑ったら終わりじゃ~ん!
奥穂高岳から西穂高岳へ行くのは、私には無理だな。
こわすぎるよ~!
○と○の間を通る 狭い岩稜帯は手を突いてなんとか通過。 ↑ウマノセと書かれたところから本日最大で最高に怖い場所が始まる。 ものすごいフィナーレや!(笑) 一番怖いところが最後だもんな~。 上から二人組が下って来ており、アドバイスしながら下っているので一人は経験者らしい。 馬ノ背の難所中の難所の一枚岩は、両手を伸ばしてストン!とバンザイした格好で狭い棚に着地している。 あれって滑ったら終わりじゃ~ん! 奥穂高岳から西穂高岳へ行くのは、私には無理だな。 こわすぎるよ~!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ウマノセ核心部!
もう落ちてる姿にしか見えない!
ウマノセ核心部! もう落ちてる姿にしか見えない!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ウマノセの難所、一枚岩

二人が下って来たので、「ここは人が歩くところじゃないよね~!」と初体験らしき人と意気投合した。
でもここを登らないと帰れない!
意を決して登り出す。
尖った岩だけを見て必死に登って行く。
そして難所の一枚岩は確かに長野側に棚があるが、両手を伸ばしてやっと届く距離。
これは怖すぎる!
登りなら抱き付きで登れるという話しだが果たしてどうだろう?
岩にしっかりとしがみついて胸をこするように、カメレオンみたいに登るとこの難所を通過できた。
上から人がやって来たので、左の脇道へ行って、すれ違う。
2人まではすれ違いも容易だが3人はすれ違うのも大変で、事故が起きかねないなと思った。
ここを歩く時は2人以下がベストだろう。
岩稜を登り切ると、奥穂高岳が更に近づいていて、左の捲道を使って進むと行列のできる法律相談所…。
では無く行列のできている奥穂高岳山頂直下となり、行列に並ぶ。
どうも山頂での記念写真を待っている行列のようなので、パスして先へ進んだ。
ウマノセの難所、一枚岩 二人が下って来たので、「ここは人が歩くところじゃないよね~!」と初体験らしき人と意気投合した。 でもここを登らないと帰れない! 意を決して登り出す。 尖った岩だけを見て必死に登って行く。 そして難所の一枚岩は確かに長野側に棚があるが、両手を伸ばしてやっと届く距離。 これは怖すぎる! 登りなら抱き付きで登れるという話しだが果たしてどうだろう? 岩にしっかりとしがみついて胸をこするように、カメレオンみたいに登るとこの難所を通過できた。 上から人がやって来たので、左の脇道へ行って、すれ違う。 2人まではすれ違いも容易だが3人はすれ違うのも大変で、事故が起きかねないなと思った。 ここを歩く時は2人以下がベストだろう。 岩稜を登り切ると、奥穂高岳が更に近づいていて、左の捲道を使って進むと行列のできる法律相談所…。 では無く行列のできている奥穂高岳山頂直下となり、行列に並ぶ。 どうも山頂での記念写真を待っている行列のようなので、パスして先へ進んだ。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ウマノセから奥穂高岳
ウマノセから奥穂高岳
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ウマノセを振り返る
ウマノセを振り返る
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 馬ノ背終了!
馬ノ背終了!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 振り返ってジャンダルム
やった~!制覇したぞ~!
振り返ってジャンダルム やった~!制覇したぞ~!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 大混雑の奥穂高岳山頂

10:35
ジャンダルムで記念写真を撮ってしまうと奥穂高岳での記念写真なんてどうでも良くなってしまう。(笑)
ここから岳沢への道は以前歩いているが、あの時はガスってなにも見えなかった。
こんな雄大な眺めが広がっていたのね~。
7時間が経過し、疲労困憊だが頑張って今日中に帰ろう。
鎖場が続き、紀美子平まで遠く感じる。
岩峰が二つ並んでいるのが見え、ロバの耳であることに納得。
大混雑の奥穂高岳山頂 10:35 ジャンダルムで記念写真を撮ってしまうと奥穂高岳での記念写真なんてどうでも良くなってしまう。(笑) ここから岳沢への道は以前歩いているが、あの時はガスってなにも見えなかった。 こんな雄大な眺めが広がっていたのね~。 7時間が経過し、疲労困憊だが頑張って今日中に帰ろう。 鎖場が続き、紀美子平まで遠く感じる。 岩峰が二つ並んでいるのが見え、ロバの耳であることに納得。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 槍ヶ岳
槍ヶ岳
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 吊尾根を前穂高岳へ
吊尾根を前穂高岳へ
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ジャンダルム
ジャンダルム
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 また鎖場
また鎖場
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 涸沢方面
涸沢方面
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 前穂高岳
前穂高岳
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 長い鎖場
長い鎖場
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 テントの数がすごい!
テントの数がすごい!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ジャンダルムとロバの耳
ジャンダルムとロバの耳
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 紀美子平

12:03
大勢の人が休む紀美子平に到着。
この登山道を切り拓いた今田重太郎氏の娘の名が付いている。
「四人目に貰って来た紀美子、わしが今、一番の楽しみにしているこの子は、金次郎の孫にあたる。
赤ん坊のときから育てたが、とても元気で明るく、今年は高校生になる。
この子が元気に幸せに育ってくれるように、そして山に対する愛着をますます深めていってくれるようにーそればかりがこの子に対するわしの願いだ。」と、とある本に書いてあり、重太郎氏はそれ以前に二人の養子を病で亡くし、一人も病弱だったので帰していて、紀美子が四人目の養子だった。
登山道開削をしていた際に幼少の紀美子さんを遊ばせていた場所なので紀美子平の名が付いたという。
紀美子平 12:03 大勢の人が休む紀美子平に到着。 この登山道を切り拓いた今田重太郎氏の娘の名が付いている。 「四人目に貰って来た紀美子、わしが今、一番の楽しみにしているこの子は、金次郎の孫にあたる。 赤ん坊のときから育てたが、とても元気で明るく、今年は高校生になる。 この子が元気に幸せに育ってくれるように、そして山に対する愛着をますます深めていってくれるようにーそればかりがこの子に対するわしの願いだ。」と、とある本に書いてあり、重太郎氏はそれ以前に二人の養子を病で亡くし、一人も病弱だったので帰していて、紀美子が四人目の養子だった。 登山道開削をしていた際に幼少の紀美子さんを遊ばせていた場所なので紀美子平の名が付いたという。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 長い鎖場を下る
長い鎖場を下る
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 梯子
梯子
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 雷鳥広場
雷鳥広場
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 重太郎新道
重太郎新道
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ジャンダルム
ジャンダルム
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 岳沢パノラマ
岳沢パノラマ
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 鎖場
鎖場
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 鎖場
鎖場
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 鎖場
鎖場
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 鎖場
鎖場
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 梯子
梯子
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 色づいたナナカマド
色づいたナナカマド
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 カモシカ立場

疲れているが、休んでいると帰りのバスに間に合わないので、そのまま素通りする。
岳沢方面はいきなりの鎖場でこれがけっこう長い。
ジャンダルムで鎖場にはうんざりしていたので、疲労がどんどんたまって行く。
梯子を登ると雷鳥広場で木枠に岩がはめ込んである下りとなる。
岳沢パノラマからは黄色くなっているダケカンバの中を下るようになる。
鎖場が続いて梯子を下るとカモシカ立場。
カモシカ立場 疲れているが、休んでいると帰りのバスに間に合わないので、そのまま素通りする。 岳沢方面はいきなりの鎖場でこれがけっこう長い。 ジャンダルムで鎖場にはうんざりしていたので、疲労がどんどんたまって行く。 梯子を登ると雷鳥広場で木枠に岩がはめ込んである下りとなる。 岳沢パノラマからは黄色くなっているダケカンバの中を下るようになる。 鎖場が続いて梯子を下るとカモシカ立場。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 下り一方通行
下り一方通行
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 なが~い梯子

下り一方通行の看板に従って右から下ると、長~い梯子をひーひー言いながら下る。
もうクタクタなので、何人もの人に追い越される。
コロナ禍の運動不足がまだ回復していない。
追い越す人はみな軽快にスタスタと下っている。
うんざりする急下降がようやく終わって樹林帯のジグザグになると傾斜が緩んで来る。
途中ですれ違ったテント装備のカップルは大丈夫だろうか?
夜道を覚悟していると言っていたが、ここから穂高岳山荘まではかなり遠い。
鎖場を夜登るなんて怖すぎる!
天狗沢を夜登った人に言われたくないだろうけど…。(笑)
重太郎新道より天狗沢の方が楽なような気がするのは私だけだろうか?
なが~い梯子 下り一方通行の看板に従って右から下ると、長~い梯子をひーひー言いながら下る。 もうクタクタなので、何人もの人に追い越される。 コロナ禍の運動不足がまだ回復していない。 追い越す人はみな軽快にスタスタと下っている。 うんざりする急下降がようやく終わって樹林帯のジグザグになると傾斜が緩んで来る。 途中ですれ違ったテント装備のカップルは大丈夫だろうか? 夜道を覚悟していると言っていたが、ここから穂高岳山荘まではかなり遠い。 鎖場を夜登るなんて怖すぎる! 天狗沢を夜登った人に言われたくないだろうけど…。(笑) 重太郎新道より天狗沢の方が楽なような気がするのは私だけだろうか?
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 岳沢テン場
岳沢テン場
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 戻って来た

13:53
テン場は広々していて、ここまで頑張れば良かったなと後悔した。
おそらく寝心地もいいだろう。
霞沢岳と乗鞍岳が見えてロケーションも最高だ!
さあ、我が家に着いて、撤収撤収!
疲れている体に鞭打って脇目も降らずに片付けて行く。
戻って来た 13:53 テン場は広々していて、ここまで頑張れば良かったなと後悔した。 おそらく寝心地もいいだろう。 霞沢岳と乗鞍岳が見えてロケーションも最高だ! さあ、我が家に着いて、撤収撤収! 疲れている体に鞭打って脇目も降らずに片付けて行く。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 岳沢小屋

14:29
今まで撤収作業に1時間ほどかかっていたが、トイレを済ませてもお釣が来てしまうほど早く撤収できるようになっていて嬉しい。
100Lザックはパッキング不要でポンポン入れるだけだから簡単なのだ!

昨日間違えてしまったので歩いていない樹林の中の道を下る。
なるほど涸れ沢は渡っていたのね。
昨日は上ばっかり見ていたから間違えたのだろう。
なぜかこの重たいザックを背負うとパワーがみなぎって来てガンガン下れるようになるから不思議。
軽装の登山者を次々に追い越すと「大きなザックですね~?」と後ろから声がかかるので「100Lなんですよ~!」と言うとみんなびっくりする。
パッキングが楽だし、何より背負いやすいのがいいんだよね。
モンベルのゼロポイント。

風穴を通過すると16:20であ~あ~前回の16:40バスは間に合わないか~?
と思ったら腕時計がなぜか進んでいて、スマホの時計を見たらまだ15:40!
なんで一時間も進んでるの~?
もう日が暮れるのになんで登る人多いんだろうな~?
と思っていたら時計が進んでいたのだ。
もしかしたら、16:40のバスに余裕で間に合いそうだな。
岳沢小屋 14:29 今まで撤収作業に1時間ほどかかっていたが、トイレを済ませてもお釣が来てしまうほど早く撤収できるようになっていて嬉しい。 100Lザックはパッキング不要でポンポン入れるだけだから簡単なのだ! 昨日間違えてしまったので歩いていない樹林の中の道を下る。 なるほど涸れ沢は渡っていたのね。 昨日は上ばっかり見ていたから間違えたのだろう。 なぜかこの重たいザックを背負うとパワーがみなぎって来てガンガン下れるようになるから不思議。 軽装の登山者を次々に追い越すと「大きなザックですね~?」と後ろから声がかかるので「100Lなんですよ~!」と言うとみんなびっくりする。 パッキングが楽だし、何より背負いやすいのがいいんだよね。 モンベルのゼロポイント。 風穴を通過すると16:20であ~あ~前回の16:40バスは間に合わないか~? と思ったら腕時計がなぜか進んでいて、スマホの時計を見たらまだ15:40! なんで一時間も進んでるの~? もう日が暮れるのになんで登る人多いんだろうな~? と思っていたら時計が進んでいたのだ。 もしかしたら、16:40のバスに余裕で間に合いそうだな。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 1999年の岳沢ヒュッテ
1999年の岳沢ヒュッテ
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 上高地でバス待ち

16:17
上高地バスターミナルに着いて、並ぶ場所にザックを置いてトイレに行き、ジュースを買う。
16:30にバスがやって来て、土曜日ということもあり、車内はガラガラ。
家には23時に着いたので、ジャンダルムからその日のうちに帰宅してしまった!
ジャンダルムは怖かったけど、クライミング経験があればなんとかなりそう。
っていうかなんとかなったし…。
ウマノセが最大の難所だけど、天狗のコルから行けばそんなに危険は無い。
ロバの耳の岩場二ヶ所の下りの方がやばかった。
やっぱり難しいのは下りなのだな~。
崩壊だらけの島々谷で何度か死にそうになったら、怖いもんがなくなってジャンダルムも行けてしまったのだ~!
上高地でバス待ち 16:17 上高地バスターミナルに着いて、並ぶ場所にザックを置いてトイレに行き、ジュースを買う。 16:30にバスがやって来て、土曜日ということもあり、車内はガラガラ。 家には23時に着いたので、ジャンダルムからその日のうちに帰宅してしまった! ジャンダルムは怖かったけど、クライミング経験があればなんとかなりそう。 っていうかなんとかなったし…。 ウマノセが最大の難所だけど、天狗のコルから行けばそんなに危険は無い。 ロバの耳の岩場二ヶ所の下りの方がやばかった。 やっぱり難しいのは下りなのだな~。 崩壊だらけの島々谷で何度か死にそうになったら、怖いもんがなくなってジャンダルムも行けてしまったのだ~!

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