活動データ
タイム
07:56
距離
17.7km
のぼり
1166m
くだり
1163m
活動詳細
すべて見るここ数年で、紅葉の山としてすっかり有名になった三ツ石山は、今が紅葉の盛りです。 錦織りなす中を、大深山から小畚岳、三ツ石山へと続く稜線を歩きました。 この山々の紅葉は、色のバランスが素晴らしく、笹やハイマツ、シャクナゲの緑を下地に、ミネカエデのオレンジや赤がパッチワークのように織り込まれています。錦絵のような味わいは、日本一と称される栗駒山の紅葉とはまた違った趣があります。 天気は晴れたり曇ったりで、常に青空の下を歩くわけではありませんでしたが、日が射して輝くし瞬間が何度も訪れ、その度に息を飲むような感動を味わいました。 いつものように夜中に家を出て、東北自動車道を北上します。 古川周辺は霧が多く、そこを過ぎるとすっきりした夜景に変わりました。 今日は中秋の名月です。パーキングエリアで空を見上げると、すでに沈んだ後なのか、月は見えませんでしたが、雲は少ないようです。 松川温泉の駐車場には5時半ごろに到着しました。平日にもかかわらず、駐車場はすでに満車状態でした。一台だけ止められるスペースがあったので、ここに車を入れて、出発の準備を整えます。軽く昼食を摂り、6時20分に出発です。 青空が広がっています。今日は、絶好の日和になりそうです。 松川温泉を抜け、変電施設の脇を通ってブナの森に入りました。湿った登山道には木道が敷かれています。木道はだいぶ古くなって、凹凸もなくなり、滑りやすくなっています。登山道には導水管が敷かれています。これは温泉に水を引くためのものでしょうか。 ブナの森は静かで、奥深く、ここもまた素晴らしい場所です。ミズナラやダケカンバ、アオモリトドマツも混じり、一部紅葉しているものもあります。道は平坦に近く、時々、登りも現れますが、息が上がることもありません。 いつの間にか、緩い上りが始まり、やがて傾斜を増してくると、右手が開けてきました。岩手山が見えています。裾野には雲海が広がっています。ここからはもうひと登りで水場に着きます。大きなダケカンバの先に水場がありました。ここで最初の休みを取ります。 水場からは急な登りになります。周囲は細いダケカンバに変わり、樹間から左手に源太ヶ岳が姿を現しました。岩の多い道をしばらく登り、粘土質の道に変わってまた登ると、視界が開けてきました。大深山荘への分岐点を左に進むと、源太ヶ岳へのトラバースが始まりました。左手に岩手山を見ながら、山腹をジグザグに登っていきます。振り返ると、大深山荘周辺の湿原が見えます。その背後に見えるのは八幡平でしょうか。 ようやく肩に乗り上げると、絶景が広がりました。右に岩手山、正面には三ツ石山から大深山へ続く稜線が見えています。残念ながら、稜線の多くはガスに覆われていました。時折、ガスが薄くなります。その奥に見えるのは、秋田駒ヶ岳でしょうか。ガスが取れるのを待ちましたが、その気配がないため、先に進みます。少し歩くと、源太ヶ岳山頂がありました。ここが山頂だったのですね。 山頂から大深岳に向かいます。八幡平方面には青空が広がり、アオモリトドマツの森に点在する赤やオレンジが一際鮮やかです。大深山荘への分岐点は、まっすぐには進まず、右に折れて大深山荘に立ち寄ります。往復50分程度、余計にかかりますが、いつか松川温泉から八幡平へ縦走したいと思っているので、その予習です。 大深山荘から先の池塘を見て引き返し、分岐点から大深岳に進んで展望のない山頂を踏みます。その先は小畚岳への下になりますが、ここの紅葉は実に見事です。小畚岳の山腹には錦の絨毯が広がり、左手には岩手山、源太ヶ岳が姿を見せています。ここは今日の見所の一つです。 鞍部はミネカエデの赤とオレンジで、鮮やかな色彩の洪水になっていました。この色のトンネルを進んで、急な登山道をじっくりと登っていきます。今日の山行では、源太ヶ岳への登り、そして小畚岳への登りがきついのですが、あとは稜線歩きなので、歩行距離の割には負担は少ないようです。景色が素晴らしいので、疲れを感じないのかもしれません。 小畚岳山頂からは三ツ石山へ、なだらかな稜線が続いています。 この景色がも素晴らしい!山頂には十数人の登山者が休んでいましたが、どの顔も満足感で一杯のようでした。 さあ、いよいよ三ツ石山への稜線歩きです!あとは写真で語ることにしましょう。
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