初秋の宝剣岳と木曽駒ヶ岳

千畳敷カールから宝剣岳と中岳・木曽駒ケ岳を巡ってきました。 美しい青空と穏やかな風の下、少し色づき始めた中央アルプスの山々が、娘と父のゆっくり登山を優しく迎えてくれました。私のペースを気遣いながら先頭を進んでくれた娘に感謝です。 2600m付近にある千畳敷カールは、雲海の上。ところどころ赤や黄色の彩が付き始め、青空と澄んだ空気にカールの岩稜が美しく映える絶景が楽しめました。東側には伊那谷の雲海を挟んで南アルプスの山々、甲斐駒ヶ岳や仙丈ケ岳が優美な姿を見せてくれました。そこから乗越浄土までの八丁坂は、右に和合山岩稜、左にオットセイ岩や宝剣岳の急峻な岩肌を見ながらの登り、途中イワヒバリくんが何度か姿を見せて、元気づけてくれました。 乗越浄土からは、天狗岩を左に見ながら宝剣岳を目指しました。宝剣岳は千畳敷カールから正面に見える岩峰、最後の鎖場は右に切れ落ちる宝剣沢を足元に感じながら、カニ歩きのトラバース、岩場を登り切ると2931mの山頂へ。岩が重なる狭い頂上からは、登ってきた千畳敷カールとホテル千畳敷の赤い屋根が一望に見下ろせ、遠く南アルプスの山々と富士山が見渡せました。 宝剣岳を下山後、木曽駒ケ岳へ。稜線沿いに標高2925mの中岳を登りきると、目の前には木曽駒ケ岳や遠く御嶽山が見え、振り返れば、さっき登頂した宝剣岳の険しい山容を見ることができました。 鞍部にある駒ケ岳キャンプ場を超え、最後の登りを約30分、標高2956m木曽駒ケ岳山頂へ到着しました。山頂からは360度の絶景、中岳と宝剣岳の向こうには甲斐駒ヶ岳・仙丈ケ岳・北岳の南アルプスに加えて富士山が見え、南側は木曽前岳の後ろに御嶽山、北側には乗鞍岳や槍ヶ岳や立山など北アルプスの山々が見渡せました。おにぎり弁当を食べながら景色を堪能、山頂の岩場にはカヤクグリさんが遊びに来てくれました。雷鳥さんには会えず、次回に期待です。 その後は中岳巻き道経由で乗越浄土へ戻り、八丁坂を一気に降下、これが一番膝に来ました。 下山後は駒ケ根ソースカツ丼とジュースで乾杯、美しい中央アルプスで過ごせたひと時に感謝しました。 娘との木曽駒ヶ岳登山、お天気と美しい景色に恵まれ、思い出深い山行となりました。 機材：Nikon D7500, Nikkor 18-200mm VR、iPhone