登れた❗️穂高岳・奥穂高岳

2020.09.25(金) 3 DAYS

注意情報

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活動データ

タイム

17:02

距離

21.8km

のぼり

2059m

くだり

2058m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
2 時間 29
休憩時間
0
距離
4.1 km
のぼり / くだり
671 / 7 m
DAY 2
合計時間
9 時間 54
休憩時間
1 時間 7
距離
5.7 km
のぼり / くだり
1259 / 1131 m
DAY 3
合計時間
4 時間 38
休憩時間
8
距離
10.6 km
のぼり / くだり
124 / 903 m

活動詳細

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自分の脚に、一抹の不安抱えて京都竹田からツアーバスに乗り込む。 京都を出るときは、土砂降り。 途中、車走れど走れど土砂降り。 京都を出たのが予定より遅かったので、タイムテーブルが気になる。どう考えても、岳沢小屋に今日4時到着は無理だ。 平日であるため、平湯温泉でバスを乗り換えることなく、上高地に乗り入れる。 もはや、土砂降りは気にもならない。平湯を過ぎたあたりで、皆さん黙々とカッパ着用。さすが上級者ばかり、とまた気後れする。今回のパーティーは11名。槍ヶ岳コース11名と同じバスに同乗している。 上高地下車、あの!河童橋でポーズ取って写真撮影することは無く、黙々と歩を進める。雨に煙って、前方そびえ立つ北アルプスの偉容。 槍ヶ岳を目指すパーティーは直進、我々は河童橋を渡って岳沢小屋を目指す。 間も無く、登山道に入り足元は悪くなる。すでに滑りかけてますけど!何なら、汗ダクダクですけど。 時計を見ることはやめた。どう考えても、小屋到着は5時回る。着替えもそこそこに夕食になるのは間違いない。 やっと、岳沢小屋到着。5時過ぎ。乾燥室に火が入っていて、これはあすあさまでには乾く!と期待する。 新しい綺麗な小屋、一室4人で使用。贅沢。 しかし、寒い。既にウェアは汗でびしょびしょ。荷物を軽くするために選別した為、着替えはあと1セット。まさか、初日からこんなにびしょびしょになるとは。冷汗だろう、多分。 全部、乾くことを期待して乾燥室に吊す。 夕食は、美味。寒くてもビールは外せない。お味噌汁が絶妙。 さっさと就寝。寒くて途中何度か目が覚めた。 翌朝4時に目が覚める。ベッドライトつけて、いそいそと乾燥室に。 ガーン、乾燥室の火は落とされていて(当然)カッパすら乾いていない。もちろん、ウェアも。しかし、幸い雨は上がり、はるか上空星が見えた。 朝ごはん美味。味噌汁が絶品。 由緒ありげに包装されたお弁当渡されて、パッキンする。 ここで、大変なことに気づく。いつも当然のように渡されていたお茶がない😱考えると当然。しかし、極限まで少なくした荷物に余分のペットボトルはない。飲み物は一本のみ。悩んだ‥実はペットボトルはあと一本ある。あるにはある。残念ながら中身が、大切な中身が詰まっている。焼酎、赤霧島。山小屋で仲間たちと酌み交わすことができればと、重さを覚悟して持参したのだ。 あまり悩まなかった。山の神さまへのお供えとして、赤霧島を流し、ペットボトルを洗って水とポカリパウダーを入れた。これで、安心。 出発。間も無く、シャツとアンダーだけで充分なほど暑くなり、着衣調整。 ほぼ垂直移動。所々景色を見渡すことのできるスペースがあり、見下ろすとがっかり。小屋から離れていない!垂直にのみ離れている。これが十太郎新道。覚悟はしている。雷鳥広場、カモシカの立場を越えたあたりから、周囲の山々を既に見下ろしていることに気づく。 一昨年、頑張って登った焼岳も、もはや下に見下ろす。テンション、少し上がる。 紀美子平到着。ここは、かつて重太郎さんが、小さな娘、紀美子を連れてきて遊ばせたとか。恐るべし、紀美子! ここに荷物をデポして、前穂高山頂を目指す。 岩、岩、何が何やら訳もわからなくなる。しがみつきよじ登り、それでも着々と高度は稼いでいる(多分)。 前穂高山頂到着。もうこれで充分や〜と心の声。 慎重に紀美子平まで下山して、ここからはるか先の奥穂高を目指す。岳沢小屋が見えなくなったので、本当に嬉しかった。これから先、吊り尾根。上高地から白く遠く見えたアレに今、私はいる。 奥穂高山頂到着。ランナーズハイ。 アタマの中はほぼ、涸沢ヒュッテのテラスで呑むビールしかない。 ここから、一気に穂高岳山荘まで降りる。意識、ぶっ飛ぶ。当に奈落を降る雰囲気。はるか下に山荘が見える。しかし、遠い!脚はヨレヨレ。 何とか到着、転がるようにトイレ目指す。 山荘テラスでビール呑む人達を羨みながら、ここから涸沢カールを目指す。 ザイテングラート! 四つ脚歩行が基本、時に三足歩行。はるか下に涸沢カールが見える。思わず、これがかの有名な涸沢カールか!と口にしてしまい、同行者達に笑われる。文字通りカール!大きく掘り出したボールのよう。ただし、ここから見ると奈落の底。 紅葉を期待していた。しかし景色が次第に明らかになっていくにつけても、その気配さえなし。テント村のいろとりどのテントで、目をなぐませる。ななかまども青々している。 かなり下部まで下降したつもりでも、ここからもさらに遠い。遠いよ、涸沢ヒュッテ。 やっとカールの底部にたどり着いても、そこはまだ涸沢小屋、フュッテまで最後の力を振り絞る。依然として紅葉はなし。 憧れのテラスビールは、テント泊の方達が既に陣取り、調理中とあって、諦める。必然的におでんも諦める。 部屋は、一つの独立した建物を2室に分けてある。我々ツアーのメンバーで、一室を女子部屋、もう一室を男子部屋として使用。女子はガイドさんも加えても9人で利用。かなりのゆとり。4人で利用する男子部屋は尚更だろう。 夕食、美味。ビール🍺も。 夕食後、テラスの売店でTシャツ購入。同室の方にここは山ではなくて、カールやでと言われる。そっか〜と思うものの、嬉しがる気持ち抑えきれない。 布団に潜り込んでしばらくすると、激しい雨、雨。 目を閉じると眼裏に岩、岩。登りの岩、下の岩が浮かんで、眠れそうにない。アドレナリン出まくり。 結局、2時過ぎから多分眠りについたよう。朝は3時40分に起床。5時前には食堂に並ぶように言われていたので、さっさと洗面に。星が出ていた! 朝食、美味。 モルゲンロード見たかったけれど、出発時間となり、フュッテを出る。 ここで、YAMAP再起動を忘れる。パノラマコースの屏風岩のコルすぎてから、気がついた。その為、ログは不完全。 このパノラマコース、ガイドは最後までこのコースとることを渋っていた。先週、危険箇所に救助ロープ張ったばかりと、山荘の方が言っていた。 スキーする人間には、パノラマコースと銘打つと、どのゲレンデでもなだらかな広々とゆるやかな斜度のコースになる。馬の背やウサギ平がその逆であるのと同様に、これはお約束。 ところが、ここではその常識は通じなかった。 コース入り口に厳重注意立て看板。これより先は、健脚者、超熟者以外立ち入り厳禁と。 不吉な予感は直ぐに理解できた。 ロープなんてどこにもないやん!差し渡し10センチくらいの幅の要所も再々ある。しかも左側、抉れてはるか下まで岩がガレキになって重なっている。 時々、細いロープが頼りなく設定されて、これを頼りに進む。ガイドさんからの注意が厳しく何度も飛ぶ。 岩にへばりついて進む自分は、ヤモリに似ているなと思いながら。 屏風のコル過ぎると、危険箇所はかなりクリアできたとのこと。しかし、ここからも気を抜けない岩場がひたすら続く。 梓川の川音が聞こえ、道幅が広くなり、やっと下界が近いと喜んだら、最後にあった。新村橋。前の人と10メートル離れて通行と注意書きのある細い吊り橋。揺れる。泣ける。 徳沢小屋で有名なカレーを食し、ここで解散。思い思いに上高地まで行けとのこと。土産を買いたかったので、ソフトクリームはやめて一路上高地にむかう。 延々、遠い。疲れた足に応える。よく考えたら、2時間の歩行時間て、難波から梅田までの距離の2倍か〜結構な距離やな〜とボンヤリ考えながら歩く。 河童橋のたもとで、ビール購入。一気飲み干して、降りてきた穂高の山並みを見上げる。臭く汚い自分に気付いて、お土産購入はごく短時間ですませることにした。 平湯温泉で汚れを落としバスに乗り込み、一路帰途につく。 人生観さえ変わりそうな、3000メートル越す北アルプス。私に登れた! 最後のガイドさんからの一言、登りたい山と登れる山は違うと言う言葉が、重く響いた。

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