燕岳を経由して餓鬼岳

2020.09.27(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
10 時間 36
休憩時間
51
距離
22.3 km
のぼり / くだり
2607 / 2606 m
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活動詳細

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10月は忙しくて山に行けそうにないので、9月最後の週末は何とかして山に行きたい。 普段、北アルプスをメインフィールドとしているが、そういえばその中でもまだ登っていない山があることを思い出し、行先を餓鬼岳に決めた。が、なんと餓鬼岳へのメインルートである白沢登山口からのルートは通行止だという。 迷った挙句、燕岳から縦走ができないかと考えた。これまで大天井岳まで足を延ばして日帰りしたことは何回かあったので、何とか行けるだろうと考えた。 中房温泉の駐車場に4時前に到着できるように車を飛ばす。県道中房線の入り口付近でガードマンに止められ「第3駐車場しか空いていません」と聞く。今年は燕山荘もテン場も予約制らしいが、日帰りできる燕岳はあまり関係ないのかもしれない。 ガードマンの言う通り、4時前にも関わらず第1、第2駐車場は既に満車、第3駐車場に車をとめる。急いで支度を済ませ、4時に駐車場を出発。天気は何とか持ちそうだが、ほんのさっきまで雨が降っていたらしく、登山道には水たまりがたくさんあった。 27km歩いた前回の白山から中4日。疲れは残っていないと思っていたのに足が重い。今日も長丁場になりそうなのでペースをあまり上げずに一定のスピードで歩く。空はどんよりと曇っている。予報では回復に向かうらしいが、いつ降り出してもおかしくない空だ。 いつもより少し遅めに燕山荘に到着。さすがは人気の山荘、人数制限があるとはいえ、山荘もテン場もたくさんの人で賑やかだった。 休まず燕岳を目指す。山頂付近はガスっていて何も見えない。しかも、山頂付近に差し掛かると心配していた雨が降り出してくる。幸いひどい降りではないのでジャケットだけを着た。 今回、燕岳の山頂は通過点に過ぎない。目指すは遥か遠くの餓鬼岳山頂だ。山頂で少し休憩した後、早速北燕岳方面に進む。 これまでの賑やかさとはうって変わって、人はほとんどいない。北燕岳までの間に2~3人とすれ違ったが、そこから東沢乗越までは誰にも会うこともない。当然そんなルートだから、これまでのような整備が行き届いた道ではない。ハイマツや灌木、草などが登山道に迫り、歩くと身体に触れる。今回悪いことにそれが雨に濡れているため、カッパを着ようと思う前にあっという間に下半身はベタベタになってしまった。 一気に500mほど下り、ようやく東沢乗越に到着する。が、ここから餓鬼岳方面のルートを見て驚いた。登山道が笹に覆われ、山に還りつつある。どうりでネットで検索してもこのルートの報告が少ないはずだ。正直、濡れた笹薮を漕いでこの先に進む気がしなかった。でも、このまま沢を下っても昼前に中房温泉に着いてしまうため、意を決して先に進むことにした。 そこからは、ひどいところで胸の高さ、まだましなところでも膝くらいまである笹薮漕ぎをしながら進むことになる。幸い、登山道すべてが笹薮化しているわけではないので、何とか先に進むことができた。 東沢岳から餓鬼岳までは、ルート案内などにあるように、岩場のアップダウンが連続する。また、剣ズリと言われる大きな岩峰こそ巻くが、その他無数にある岩のピークはほぼ忠実に直登するため、体力の消耗が激しい。 想像よりかなりの時間を要したが、何とか餓鬼岳山頂に到着。ガスで周りの山々の展望はなかったが、そのころになると天気も回復し、山頂では濡れた服を乾かしながら休憩することができた。 帰りは来た道を戻り、東沢乗越からは沢沿いのルートで中房温泉まで一気に下った。 東沢乗越から餓鬼岳の間は誰にも会わず一人の山歩きを楽しんだ(?)が、休業中の餓鬼岳小屋でテント泊している2人組の方にお会いし少しお話しすると、通行止のはずのルートから登ってきたとのこと(正式には未だ通行止のようです)。なかなかのチャレンジャーである。 今回もかなりハードな山行になってしまったが、笹薮漕ぎさえなければこのルートは適度なスリルも味わえ、楽しいルートには間違いない。歩きやすさなどを考えると、決して皆さんにお勧めはできないが、賑やか過ぎるルートが嫌な方にはお勧めである。 さて、明日は取り損ねていた夏休み。 明日も懲りずに日帰り山行を計画している。

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