黒部縦走1週間(黒部五郎〜高天原〜水晶〜室堂)

2020.09.19(土) 7 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 28
休憩時間
1 時間 3
距離
7.5 km
のぼり / くだり
1065 / 125 m
1 19
1 6
36
12
DAY 2
合計時間
6 時間 37
休憩時間
25
距離
12.8 km
のぼり / くだり
950 / 899 m
8
1 27
37
1 22
DAY 3
合計時間
12 時間 11
休憩時間
2 時間 35
距離
15.6 km
のぼり / くだり
1348 / 1599 m
1 27
40
23
1 40
14
24
17
15
DAY 4
合計時間
10 時間 51
休憩時間
2 時間 26
距離
16.1 km
のぼり / くだり
1631 / 869 m
1 19
28
52
27
36
22
50
20
1 9
30
DAY 5
合計時間
10 時間 20
休憩時間
1 時間 10
距離
17.0 km
のぼり / くだり
1001 / 2423 m
DAY 6
合計時間
12 時間 4
休憩時間
3 時間 54
距離
14.0 km
のぼり / くだり
1759 / 953 m
DAY 7
合計時間
44
休憩時間
0
距離
2.3 km
のぼり / くだり
213 / 59 m

活動詳細

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太郎平 1日目☀️:折立→薬師峠⛺️(4時間) 2日目🌤:薬師峠→黒部五郎小屋⛺️(7時間) 3日目☀️:黒部五郎→水晶岳→温泉沢の頭→高天原🏠♨️(8時間半) 4日目☀️:高天原→雲の平→野口五郎岳→水晶小屋🏠(9時間) 5日目☀️:水晶→赤牛→奥黒部→平の渡し→平の小屋🏠(8時間) 6日目🌤:平の小屋→五色ヶ原→室堂→雷鳥沢⛺️(7時間半) 7日目☔️:下山 変なおっちゃんに行く先々で会ったり、小屋泊で色々考えたり、「人」がついて回る山行だった。晴天に恵まれて無理のない行程で体力的に楽だった。 1日目 ・霧雨スタートだが途中から晴れ。薬師岳の白い山頂が広がって綺麗。 ・テント場の平地は既に埋まっているので、雨が降ると水が溜まるのであろう場所に張る。夕方には道もないほどテントがひしめく。ペンギンの営巣地みたいだ。見たことないけど。 雨でも霧でもない、乾いたテントでごろごろするのはいつ以来だろう。 2日目: ・4時出発。見晴らしの良い稜線が続くので、景色を楽しむためにもう少し明るくなってからでも良かったかも。木道が長く続く。 ・黒部五郎までは凹凸の少ない歩きやすい道。コースタイム7時間半、補給箇所がなく昨日も暖かかったので水2.5Lを持ったが2L近く余った。稜線は風が冷たく、汗をかかなかったため。 ・笠ヶ岳のトンガリを見ながら歩く。笠と言うのでもっとなだらかな山頂をイメージしていたが、富士山のように突き出している。去年登ったが遠くからだとこう見えるのか。テント場から山頂まで急登な訳だ。 ・10時半には黒部五郎小屋に着く。 時間と体力が勿体ないので、激混みであろう三俣まで行くか、折角予約の取れた黒部五郎に留まるか迷いながら歩いていたけれど、黒部五郎小屋の素敵な景色を見たらあっさり停留に決まった。黒部五郎のカールや小屋のある台地の景色は、黒部の山でも特に好き。 夕方までぶらぶらのんびり過ごす。 3日目 ・黒部五郎小屋から三俣へ向けて少々樹林の中を上がる。じきに見晴らしの良い尾根。 ・雲海の先の遠く突き出した雲だけに日が当たって白く輝いている。昨晩読んでいた宮沢賢治の、「遠い雲の峰がギラッと光って」などはこういう情景か。 ・三俣の手前、昨年は夜明け前に登り口がわからず右往左往したガレ場の雪渓はずいぶん小さくなっている。 ・三俣のテント場は斜面やロープの外や小屋から随分離れた高い場所や、悪条件地にまでテントが張られていて混雑が伺えた。 ・黒部源流まで下ってまた岩苔乗越まで登って、明日泊まる水晶小屋に荷物をデポさせてもらう。ずいぶん軽くなったぞ。 ・水晶岳を過ぎると一気に人がいなくなる。すれ違ったタフガイ2人組は、薬師平という薬師岳のパノラマがバンと広がる湿地帯から、道があるんだがないんだかを藪漕ぎして来たんだそうな。すごい。 ・粉砂糖をまぶしたように白く野口五郎がみえる。あっちも行ってみたいなぁ、良いルートなんだろうなぁ裏銀座。ずぅっと山並に沿って道が続いていくことを考えるとどこまでも歩いて行きたくなる。 ・湯の沢からの高低差600mは、事前情報で「足にくる」「あそこを登るのは体を虐めたい人」「雨が降ると渡渉で膝まで濡れる」「ザレて砂利で足が滑る」などと聞いていた。ひたすら下るけど、正面に薬師岳、右手に赤牛岳の素晴らしい景色。ちょっと膝に来た。 ・温泉沢は沢の中を下りていく。荷物が軽いから流れの岩を飛び越えて行けるけど、テント背負ってると大変そう。岩は苔などなく滑らないので、その点は安心。目印を探しつつ歩けるところを歩くので10回近く渡渉があった。増水時はやめといた方が良い。 登山道の脇に当たり前のように露天風呂が現れる。白い濁り湯だから良いけどびっくりした。それなりに疲労が溜まってたけど、温泉後は身体が軽い。 3日目: ・高天原から雲の平を経て水晶小屋へ。スイス庭園の湿地には薄く氷が張っていた。 ・水晶小屋は新しくお洒落で清潔。音楽がずっと流れているのも良い雰囲気。 ・小屋の二階の梁が低く、頭をぶつけた。イテッと零したら、側の人がフッと笑って「3人目」と呟いていた。 ・アタックザックで野口五郎へ往復。荷物が軽くて道もなだらかで楽。復路は体力がなくなりつつあったけど。 ・今日歩いたのはコースタイム9時間15Km程度のはずだけど、お話したトレランの方は「40Km走って下山する」と言われてて理解出来なかった…。平地でも40Kmって相当だけど、それを山で…?猛者がわんさかいるなぁ。 ・夜はウクレレの演奏会。水晶小屋は居酒屋みたいな明るく若い空気でちょっと系統が違うなぁとか思ってたけど、おかげで一気に寛げた。 ・連休の立山は切符買うのも数時間かかるとか、バスが渋滞で遅れて予定が狂ったとか聞こえてくる。シルバーウィークは山に入るだけでも大変みたい。 ・黒部はとことん遊んでいる人が多いので、耳を澄ませて知らない人達の会話を聞いているだけで勉強になる。 4日目 ・赤牛岳まで風もなく、暖かくて静かで平和な稜線歩き。雲海の先の空が、日の出で赤く染まるのも当たり前になってきた。贅沢。 ・水晶小屋から奥黒部ヒュッテまで歩き通して6時間半。船の時間に余裕があるので大休憩を取る。船着場までは1時間半。手作り感のある丸太梯子を20回ぐらい超えていく。段の間隔が広いので慣れない人は怖いかも。と思ったけど、そもそもこんなルート、慣れた人しか来ないから大丈夫か。川縁の細い道に桟橋がつけられている感じは水平歩道に少し似ている。 ・船着場から避難小屋まで10分。避難小屋に泊まれるかなと見に行ったが、他の人と被ると気まずい狭さだし湖岸の縁にぎりぎり建っておりほかにテントを張れるスペースもないし、あんまり勝手にテント張るのも国立公園内だし。大人しく平の小屋に泊まることにした。標高低いしよく晴れた温かいテン泊日和なんだけどな。晴天に3連続小屋泊かぁ。 ・平小屋は釣り人の宿。 ご主人は話が豊富で面白く、黒部の川を知り尽くしてる方だった。ご主人が語る川は流れや岩や水深など立体的で理解が深いなぁと感心した。過去の暴力話は過激でびっくりしたけども。刑務所で看守の首を締めたとか。「黒部の山賊」はまだここにいるんだなぁ。 ・釣り人による登山者批評が始まりだしたので談話室を退散した。「山で化粧をする女性は何か。いらない。」とか言われてもなぁ。価値観が違う人が邪魔くさいのはわかるけど、否定しても始まらないぜ。お洒落かつ、沢やスキーやクライミングやらがっつり遊んでる猛者もここから1500m上がればわんさかいるよ。 でも濃い世界が覗けて面白かった。ご主人はお客さんみんなに気を配っているし、渓流釣りをされている男性にはお薦めの宿。 5日目 ・五色ヶ原経由で獅子岳まで1300m登る。大きい動物が一頭走り去る音がしたけどなんだったんだろう。鹿は鳴くし数頭でいることが多いよな。今年はブナが不作で山小屋やキャンプ場にも熊が出ているらしいので、熊でも不思議じゃないなぁ。 ・釣り人は「花も紅葉もない五色ヶ原が面白いか?」と言ってたけど、山々に囲まれて空が広い中に佇むのも、ハイマツとチングルマのなだらかな斜面を木道伝いに歩いていくのも楽しいけどな。釣りも、釣れる日にしか行かないわけじゃなかろうに。 ・晴天続きで全く会わなかった雷鳥だけど今日は四羽。白いふくふくと毛の生えた足が可愛い。こんな自然の厳しいところで彼らの悠長さでよく生きていけるなぁ。 ・室堂はゴミが捨てられる、食料とホッカイロが買える、お風呂に入れる、Wi-Fiが飛んでる、すぐ下山もできる、のでとても頼りにしている。元々室堂の売店をあてにした計画で5日弱の食料しか持ってなかった。辿り着くとホッとする。 ・地獄谷からのガスがすごい。風の通り道のハイマツが全部枯れてる。顔を向けると目がちくちくする。 ・雷鳥荘の温泉。きれいでドライヤーと展望湯があって700円。安い。館内もきれいで居心地良い。喫茶店の営業時間6時30分〜19時までというのもありがたい。 雷鳥ヒュッテの古臭い館内や、水で薄めて入る泥っぽい温泉も違う味があって良いけど。 ・雷鳥沢でテント泊。明日から雨のせいか、テントは数えるほどしかいない。暖かい日でゆっくり眠れそう。 6日目 ・朝方までは天気が持つ予報が、1晩中雨がテントを叩いている。風も強い。夜中に動物の息遣いが聞こえてギョッとして起きた。熊かな、聞き違いかな。 ・3時起きで大日岳のつもりだったけど、稜線にでる天気じゃない。雨の中無理に行ってもその山の良さがわからないので、下山することに。まだ歩きたいけど、この天気なら諦めもつくかぁ。 晴天続きのんびり良い山行でした! まだ体力も休暇も残っているので雨飾山に寄って帰るぜ!

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