大御影山・三重嶽周回-2020-09-23

2020.09.23(水) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 18
休憩時間
1 時間 28
距離
15.6 km
のぼり / くだり
1069 / 1072 m
43
1 22
34
2 40
42
28

活動詳細

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高島トレイルの大御影山から三重嶽を周回してきた。先週の三重嶽・武奈ケ嶽周回に続けて高島トレイルを散策した。前回もそうであったが、トリカブトの花が彼方此方に沢山咲いていてとても綺麗であった。 前回は石田川ダムから入ったが、河内谷は函館山からの方が近いのではないかと思って入谷した。しかしながら帰り際に滋賀県職員の人から聞いたところによると、河内谷から石田川ダムへは土砂崩れで通過不可能と今津役場で聞いたとのことであった。前週と同じ経路であったら引き返しての入山になった可能性大であった。 大御影山への登路は河内谷林道ゲートから本谷橋まで林道を歩いてから南尾根を登り、大御影からは大日尾根分岐を経て三重嶽へ進み、三重嶽北東尾根を下降して河内谷ゲートに戻るコースとした。 林道を歩いていると本谷橋手前で、滋賀県職員の山仕事らしい車が我々を追い越していった。本谷橋前にその車は駐車してあって左(西)の谷で仕事を始めているようだ。我々は本谷橋を越えて東に進んですぐのところに左の尾根を登る踏み跡を見つけた。周囲を観察してから地図をみると、どうもここが南尾根の取りつきのように思われた。GPSの軌跡には本谷橋から少し谷を西に入った場所からのものもあるが、踏み跡が明確にあることと尾根芯に近いことから、ここから登り始めた。登り始めは何処も急傾斜で、倒木もあるので踏み跡も薄くなってしまい、探しながらの辛い上りであった。しかし、30分ほど登ると明確な踏み跡となり赤テープも彼方此方に見られるようになると、傾斜も緩んで一息付けられる状態になった。 標高が600mを越えたと思ったら、山毛欅の木が見えだし、徐々に増えたと思っていたら大きな山毛欅に出迎えられた感じであった。江若丹(近江=志賀、若狭=福井、丹波=京都)府県境周辺の山並みは山毛欅林が多く、且大きな木が目立つのである。如何してなのだろうか?要因があるはずだが、私は知らない。南尾根856mPからは大御影山も見え、東の大谷山方向の山に続く稜線もよく見えた。山毛欅と杉の樹林から灌木帯になって、足元や顔当たりの木々が増えて歩きにくくなった。石灰岩も足元に現れると大御影山と反射板もよく見える白い岩のピークに着いた。細かな石灰岩のピークでは西側が開け、午後に歩く大日分岐から三重嶽への稜線が見えてきた。岩のピークからは一投足で反射板脇を通って大御影山山頂に到着した。しかし、ここは見晴らしが何も効かないので、山頂の北にある展望地に行って昼食にしようと高島トレイルから少し北へ進み展望の良い草地にどっかと座って昼食とした。此処は美浜トレイルと標識らしきものにあった。 この尾根は大御影の北尾根とでも言うのかもしれないが、松屋へ下降するコースである。でも踏み跡はかなり薄い状態でルートファインデイング力が必要なコースではないかと思ったが、雪の季節には豪快な長い尾根で素晴らしい日本海の景色が見えるのだろう。 昼食後は大日尾根分岐迄の稜線歩きは楽勝かと思ったが、掘割の古道らしく溝が狭くて足元が見えにくく、歩きにくかったが、ここは古道近江坂と表示があった。だが、この尾根も山毛欅の大きな木が多く、歩きにくいが山毛欅はこの上なく良いものであった。ほぼ予定通りの時間に大日尾根分岐に着くと、このピークにも大きな山毛欅が沢山屯しているのには驚いた。このあたりで、北西にある山が気になったのでGPSの縮尺を変えると、どうも美浜の雲谷山のようである。一度は行ってみたいと考えた山であるが、初めて意識してこの山を見たものと思う。 三重嶽迄の稜線はアップダウンが少なく、快調に山毛欅林の稜線を歩くことができたが、三重嶽のみえる手前のピークから高島トレイル分岐迄は意外にルートファインデイングが難しい場所もあって中々楽しいルート探しであった。三重嶽山頂は1週間ぶりである。山頂から直ぐの南東尾根との分岐を過ぎて、足元の見えにくい灌木の木々に悩まされてコース探しは難しいが、それを楽しみながら藪を漕ぐ感じであった。今日下山する北東尾根の途中から南に下降する尾根がある。この南への尾根を下ればゲートは近いのだが、すでに廃道らしくコースロストが多く大変だったとの記録があることから、ここは敬遠して急坂の北東尾根を下降した。踏み跡は確かであるが、上部は急傾斜の一直線で、登りに使わなくてよかったなと安堵したものだった。分岐から300mの標高差をあっという間に降りて本谷橋近くの三重嶽登山口標識に到着した。 林道を歩こうとしたときに、本谷橋方向から車が来て道を開けたら、今朝の滋賀県の車が我々の所で停車した。『ゲートの前に車を止めてるか?タイヤがパンクしているよ』とのことだ。 その車のメンバーは親切にも、パンクの確認、JAFへの連絡など携帯の不通でもあるので、心配してくれて一人は車に乗せられるから、どう処置するかも含めてゲートまで乗って行きませんか?と提案してくれた。親切な提案に断る理由はないのは当たり前で、すぐに乗ってゲートへ急いだ。仲間は3~40分後に到着するはずだ。 ゲートで車を見ると、後輪の右タイヤがぺちゃんこだ。スぺアタイヤのない車なので、パンクのままタイヤをつぶして携帯の通ずる場所まで行くか?と考えたが、滋賀県の職員の人が『スペアタイヤがなければ応急処置の装備があるはずだが!』というので思い出した。そうだ、パンクしたらエアを入れて、パンク部分を塞ぐ薬剤を入れることができるような器具があったはずだ。慌てて、探すとあるではないか!滋賀県の人は『取り合えず、タイヤに空気を入れてその抜け具合を確認する方が先だ』といいながら、その器具を使ってエアを入れ始めた。私はその器具の取り扱い方も知らないので、ただただ見ているだけだった。そして通常のエア圧までエアを入れて、抜けるのを見ていると直ぐにはエア圧は落ちないので大きな穴が開いているのではないと予想できた。『これで、行けるまで行って、またエアを入れながら、何とかJAFへ連絡すればどうか?』と教えてくれた。 そして、『それでは頑張って下さい』と言って、帰っていった。本当に一から十まで何から何まで教えてくれて、みんなやってくれた。本当にありがたいことであった。感謝感謝以外の何物でもない。どこかでお逢いして御礼を申し上げたいと車を見送りながら頭を下げた。 そうこうする内に、仲間の2名がゲートまで戻ってきた。パンクの様子が心配で帰るのをどうしようか悩んでいたようだ。そうだろう悩んだハズだ。『タイヤにエアを入れたがすぐに圧力が下がらないので、走っていてエア圧が低下したらエアを入れて、また走ることにする』旨説明した。帰路であるが、朝は石田川ダムから帰る方が近いかもと考えていたが、石田川ダム側は通行不能と教えてくれたので朝来た函館山へ登ることにした。 河内谷の道はダートで石ころだらけなのでゆっくりと走り、函館への道は舗装なのでタイヤには優しくなる。 何とか函館山を越えて、日置前への道でタイヤのチェックをすると、エア圧は1Kg/cm2未満に低下していたので2.2Kg/cm2まで増加させた。1.0未満でもタイヤは見た目にはへこんだ様には見えなかった。その後もう一度エアを入れて、70Km以上を走って無事自宅まで走り帰ることが出来た。 翌日パンクタイヤを修理してもらうと、ガラスの破片が中迄達していた。以前にガラスを踏んでタイヤの中に入り込んだものが時間経過とともに奥に入ってパンクしたものと思われる。大変な思いをした山行であったが、とても親切に処置してもらい種々教えて戴いたことが、無事帰宅できた要因である、どんなに感謝をしても、感謝しきれるものではない。自分の車なので、処置の仕方は判っていないとNGと突き付けられた感じだ。山で言えば遭難騒ぎである。 ”八”、”竹” L

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