活動データ
タイム
06:10
距離
15.1km
のぼり
1350m
くだり
1160m
活動詳細
すべて見るこの4連休、北アルプスやみなみアルプスの山を歩いた友人からの写真が続々と届く。登山の最適期にも関わらず、コロナで山小屋はそれほどの混雑でもないそうだ。いてもたってもいられず、六甲山の中にあるアルプスを歩くことにした。 阪急電鉄六甲駅を降りて北へ坂道をどんどん登っていく。この辺りは中学高校大学の多い地域だ。神戸大学、神戸松蔭女子学院、六甲中学高校。落ち着きのある街並みである。やがて長峰霊園の前を過ぎると、舗装路が途切れて登山口が現れた。ここから杣谷(そまだに)峠を目指す。 木段が延々と続く。この道は徳川道と呼ばれる道だ。何度か登ったことのある木段だが、登りごたえは変わらない。いい加減に飽きてくるくらいの木段である。涼しくなったとはいえ、山を歩けば汗が噴き出る。何度も何度も顔の汗をタオルで拭いながら登っていく。道が分岐している。何度か間違えてはYAMAPの地図データでズレを確認し、引き返しては登り直す。我が人生にも無数の分岐があった。もしあの時、転校が無かったら。もしあの時、別の高校に進んでいたら。もしあの時、深夜ラジオを聴いていなければ。もしあの時、妻と出会わなかったら。もしあの時…。これで良かったのだろうか。でもYAMAPを見て引き返しての登り直しはそこには無い。 いつになったら杣谷峠に着くんだ、いい加減休憩しようかと思った矢先、峠に着いていた。ここから穂高湖を半時計回りに半周し、シェール槍という槍ヶ岳に想いを託した名前の山に登る。槍の名が申し訳ないほどの低山である。山頂手前は本家と同様に急登である。僅か1-2mではあるが。山頂は誰もいない。ここで梅おにぎりを頬張りながら景色を眺める。直ぐ南の山は摩耶別山。西側には新穂高。淡路島と明石海峡大橋も遠望できる。心地よい風。いつかは本家の槍ヶ岳に登りたいが、今日の槍も満喫しておきたい。 ここからいったん下山し登り返して新穂高岳へ。笹が生い茂り足元がはっきり見えない道を登っていく。急登はなく山頂に着いたが、山頂碑も何も無い。 ゴールの谷上駅へ。その前に石楠花山と双子山へも足を向ける。石楠花山の手前の天狗岩からの眺望は素晴らしかった。たっぷりと歩いた一日。気持ちよく帰路に着いた。
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