東俣〜蝙蝠〜胴島 奈良田から

2020.09.20(日) 3 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 23
休憩時間
0
距離
8.1 km
のぼり / くだり
1079 / 190 m
24
33
DAY 2
合計時間
18 時間 11
休憩時間
1 時間 3
距離
24.8 km
のぼり / くだり
2669 / 3000 m
2 55
5 37
1 8
13
50
1 15
23
DAY 3
合計時間
8 時間 30
休憩時間
13
距離
14.9 km
のぼり / くだり
1097 / 1663 m
6 18

活動詳細

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※注意※ 僕はそれほど経験値とか技術とか無いですが、 熟達した登山者の方が対象だと思います。 以下本文。 今回は一般登山道では無いところを中心に。 藪漕ぎ、沢登、地形読み、GPSなどなどを駆使し、無い頭を絞り、ダラけた頭と身体に喝を入れて行ってきた。 主に3つの関門で、「池の沢を下り東俣へ」「雪投沢を遡上し仙塩尾根へ」「胴島尾根で奈良田に下山」。どれもマイナーで歩く人は居ない。蝙蝠尾根が賑やかな感じがした( ´ ▽ ` ) 日曜午後から火曜日にかけては晴天。こんな時の山行きは稜線を楽しむもんだけど、登ったり下ったりで、胴島尾根にしても見晴らしが良いとは言えない。まあ、でもそれはそれで楽しみ方はある。気楽に踏み込めないところではあるが、ディープな山行きの一端を感じて歩いていた。 次回はどこかを一つに絞ってゆっくり堪能したいな。ちょっと駆け足気味で行ってきた感じ(⌒-⌒; ) (コース状況) 奈良田~大門沢~広河内岳(一般登山道):標高差2000m。渡渉部分は木の橋が架けられているが増水時など注意。一部崩壊部分あるが、迂回路設置済み。 池ノ沢ルート:昔は登山道記載があったらしいが、今はない。テープでの目印は数か所。上流部にはケルンもある。藪は少な目だが、ふみ跡が明瞭なところは少ないので、完全に登山道をトレースすることはできない。沢沿いをあまり離れず右岸中心に下る。滝があって巻かないと下れないところはほぼ無いが、倒木・崩壊など多数あるので、それを嫌ってついつい獣道を辿って高巻き気味になると、進退窮まる可能性もある。特に池の沢池から下流は要注意。 雪投沢ルート:沢靴推奨というか必須(*^^*)この沢も滝があって巻かないと進めないところは無い。沢としては難易度が低いと思われるが、沢経験がないとルートファインディングのコツがわからなく苦労すると思う。最奥地なので慎重に。下流部は倒木だらけで進み辛い。踏み跡や目印はほぼ無い。上流部の最終水場の位置はわかりづらい。結局GPSで確認してこのあたりだなあと判断した。さらに、トラバース道(というか薄いふみ跡)を見つけるのに苦労した。 蝙蝠尾根(一般登山道):ほんと歩きやすい道が続く。山と高原地図では破線だが、なぜ破線なのだろうか。 二軒小屋~転付~胴島尾根入口:一般登山道と林道。安心して歩ける。 胴島尾根ルート:奈良田まで下るが小ピークも沢山あり距離も長く体力を使う。林道から尾根に入る部分は緩い丘のようになっているので、特に方向さえ間違わなければ、どこからでも尾根筋に行けると思う。細尾根部分の稜線は踏み跡があるものの、藪が濃い場合が多くて進むのに苦労する。傾斜が緩ければ、厳密な尾根上を歩くより、数m~十m程度外れた尾根沿いを並行して進むトラバースぽい踏み跡(あるいは獣道)が楽。これでいくつかの小ピークを省略した。ほとんどのトラバースのふみ跡は尾根の南側にある(北側は傾斜が急で崩壊地もあり)。1583ピークから奈良田に行くか湯島側に下るか別れるが、奈良田側すぐに急こう配の斜面がある(ここが核心)。またラスト奈良田に降りる所も急。地図の等高線などを注意深くみて下る。尾根は迷いやすいし、目印は少ないので、GPSは必須。

塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 雨が止んだ奈良田スタート。農鳥小屋のご主人がいたので今回のコースの説明をした。良いアドバイスを貰った。アドバイスはコースだけではなく、山屋としてのものだった。心が熱くなった。
雨が止んだ奈良田スタート。農鳥小屋のご主人がいたので今回のコースの説明をした。良いアドバイスを貰った。アドバイスはコースだけではなく、山屋としてのものだった。心が熱くなった。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 大門沢の入り口の林道付近。昨年は土砂崩れ状態だったがすっかり復旧していた。
大門沢の入り口の林道付近。昨年は土砂崩れ状態だったがすっかり復旧していた。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 途中から福井からきた方と一緒に大門沢小屋に向かう
途中から福井からきた方と一緒に大門沢小屋に向かう
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 新しい倒木。南アは毎年来てるけど、何かは変わっている。
新しい倒木。南アは毎年来てるけど、何かは変わっている。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 大門沢小屋手前の橋。いつも大雨の後は心配。
大門沢小屋手前の橋。いつも大雨の後は心配。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 大門沢小屋は今年は休業だけど、避難小屋として開放。小屋には感謝。今夜は小屋に8人。テントが2張だった。
大門沢小屋は今年は休業だけど、避難小屋として開放。小屋には感謝。今夜は小屋に8人。テントが2張だった。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 良く寝れた。明るくなったら「池の沢」を下りられるように逆算してこの時間スタート。
良く寝れた。明るくなったら「池の沢」を下りられるように逆算してこの時間スタート。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 大門沢下降点から甲府盆地の夜景と富士山。夜明け直前。
大門沢下降点から甲府盆地の夜景と富士山。夜明け直前。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 広河内岳。後は農鳥岳。チョコっと間ノ岳。高曇りだがこれから晴れてくる予報。
広河内岳。後は農鳥岳。チョコっと間ノ岳。高曇りだがこれから晴れてくる予報。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 塩見岳。一旦その手前の谷を下りて、正面の沢(雪投沢)を登り返して仙塩尾根に辿り着く。昨日の奈良田での農鳥のオヤジの言葉を思い出した。「天気良いんだから稜線にずっといれば良いのに」。ごもっとも(^◇^;)
塩見岳。一旦その手前の谷を下りて、正面の沢(雪投沢)を登り返して仙塩尾根に辿り着く。昨日の奈良田での農鳥のオヤジの言葉を思い出した。「天気良いんだから稜線にずっといれば良いのに」。ごもっとも(^◇^;)
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 魅力的な南嶺の稜線。今回はこの手前の谷を下りていく
魅力的な南嶺の稜線。今回はこの手前の谷を下りていく
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 藪漕ぎの合間のケルン。先人たちに感謝。僕も石を積んだ。今年ここを歩く人は何人いるのだろうか。少なくとも山レコヤマップ合わせては僕のほか1名。その方のレコなどを熟読した。奥は蝙蝠岳と最奥は悪沢岳。
藪漕ぎの合間のケルン。先人たちに感謝。僕も石を積んだ。今年ここを歩く人は何人いるのだろうか。少なくとも山レコヤマップ合わせては僕のほか1名。その方のレコなどを熟読した。奥は蝙蝠岳と最奥は悪沢岳。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 ルートを誤らなければ深い藪に突入することはない。広河内岳山頂付近の藪は平和( ´ ▽ ` )
ルートを誤らなければ深い藪に突入することはない。広河内岳山頂付近の藪は平和( ´ ▽ ` )
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 基本沢沿いを歩く。このあたりまでは多少藪はあるけど平和。
基本沢沿いを歩く。このあたりまでは多少藪はあるけど平和。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 たまにマーキングが有るが、踏み跡が消えているところが多く、簡単には下れない。
たまにマーキングが有るが、踏み跡が消えているところが多く、簡単には下れない。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 池の沢池。周りは動物の足跡だらけ。綺麗で有名らしいが、土砂も流れ込んでて見惚れるほどでない。光の加減かな?確かに透明度高い(^^)
池の沢池。周りは動物の足跡だらけ。綺麗で有名らしいが、土砂も流れ込んでて見惚れるほどでない。光の加減かな?確かに透明度高い(^^)
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 足跡が有れば良い方だけど、緊張を強いるところもある。ルートファインディング必須。足跡は人間か獣かの見極め必須。鹿道追いかけていきなり進退極まることもあり得る。ここで怪我しても、誰もいないのでより慎重になる。
足跡が有れば良い方だけど、緊張を強いるところもある。ルートファインディング必須。足跡は人間か獣かの見極め必須。鹿道追いかけていきなり進退極まることもあり得る。ここで怪我しても、誰もいないのでより慎重になる。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 奥は蝙蝠尾根かなあ。確かに本日はわざわざ稜線を下ることはないか 笑笑
奥は蝙蝠尾根かなあ。確かに本日はわざわざ稜線を下ることはないか 笑笑
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 東俣本流近くにある池の沢小屋。多分、釣りバカか山バカか流域管理の人しか来ないところ。まずここまで来れて一安心。
東俣本流近くにある池の沢小屋。多分、釣りバカか山バカか流域管理の人しか来ないところ。まずここまで来れて一安心。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 小屋内。初日の午前の天気が良ければ、ここで1泊目をする予定だった。
小屋内。初日の午前の天気が良ければ、ここで1泊目をする予定だった。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 人の気配が全く無い東俣。奥は、仙塩尾根の新蛇屈方面。
人の気配が全く無い東俣。奥は、仙塩尾根の新蛇屈方面。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 沢履を履く前に渡渉でドボン(^◇^;)せっかく持ってきた道具の出し惜しみは止めよう!気を取り直して沢登り装備装着。第二の関門「雪投沢の遡上」スタート。
沢履を履く前に渡渉でドボン(^◇^;)せっかく持ってきた道具の出し惜しみは止めよう!気を取り直して沢登り装備装着。第二の関門「雪投沢の遡上」スタート。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 最初は倒木で荒れている。沢履は必須。上級者なら無くても可だが、歩いている安心感が違う。
最初は倒木で荒れている。沢履は必須。上級者なら無くても可だが、歩いている安心感が違う。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 沢登りはソロでは初。レベルは難しいとは思わないが、浮き石も多いし、苔でスリップもあるし、とにかくここで身動き取れなくなったら誰も見つけてくれない。だから慎重に行く。とは言いつつ、楽しい沢登りでもある。
沢登りはソロでは初。レベルは難しいとは思わないが、浮き石も多いし、苔でスリップもあるし、とにかくここで身動き取れなくなったら誰も見つけてくれない。だから慎重に行く。とは言いつつ、楽しい沢登りでもある。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 上流に上がってきた。奥は南嶺の稜線。
上流に上がってきた。奥は南嶺の稜線。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 そろそろ水流が無くなりそうなので、補給。この付近から沢を詰めずに、わかりにくいトラバース道を見つけて進む。ここを登り詰めてしまうとゲキヤブが待っている(^◇^;)
そろそろ水流が無くなりそうなので、補給。この付近から沢を詰めずに、わかりにくいトラバース道を見つけて進む。ここを登り詰めてしまうとゲキヤブが待っている(^◇^;)
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 もうすぐ仙塩尾根。
もうすぐ仙塩尾根。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 予定より遅れて仙塩尾根に到着。正面は塩見岳。
予定より遅れて仙塩尾根に到着。正面は塩見岳。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 仙塩尾根の最奥に間ノ岳。右は農鳥から南嶺の稜線。
仙塩尾根の最奥に間ノ岳。右は農鳥から南嶺の稜線。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 思った以上に時間がかかり塩見を断念し、蝙蝠尾根に向かう。心の声が言う「お前の塩見愛はその程度か」。
思った以上に時間がかかり塩見を断念し、蝙蝠尾根に向かう。心の声が言う「お前の塩見愛はその程度か」。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 悪沢岳方面。もう1泊できれば北尾根行く予定だった。
悪沢岳方面。もう1泊できれば北尾根行く予定だった。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 蝙蝠尾根と中心は蝙蝠岳。あの辺でテント泊したいけど、明日は早めの下山予定なので、二軒小屋くらいまで行くことにした。
蝙蝠尾根と中心は蝙蝠岳。あの辺でテント泊したいけど、明日は早めの下山予定なので、二軒小屋くらいまで行くことにした。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 蝙蝠尾根のトレイルはほんと歩きやすい。
蝙蝠尾根のトレイルはほんと歩きやすい。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 蝙蝠岳山頂。ここで幕営したい!
蝙蝠岳山頂。ここで幕営したい!
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 飛んで、蝙蝠尾根登山口。ここで重大なミス。ライト用の充電池が切れてしまった。多分充填が不十分だったのであろう。この辺りから危険地点以外は、最弱ライトモードにする。それでも切れて予備電池にした。でも、いつ突然ライトが消えるリスクもあり、ナイトハイクの選択肢が減る。節約モードでいくしか無い。
飛んで、蝙蝠尾根登山口。ここで重大なミス。ライト用の充電池が切れてしまった。多分充填が不十分だったのであろう。この辺りから危険地点以外は、最弱ライトモードにする。それでも切れて予備電池にした。でも、いつ突然ライトが消えるリスクもあり、ナイトハイクの選択肢が減る。節約モードでいくしか無い。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 二軒小屋の方がテント張っても良いよと言ってくれたけど、僅か3時間程度の睡眠にテント張るのが億劫で、ベンチでごろ寝をした。
二軒小屋の方がテント張っても良いよと言ってくれたけど、僅か3時間程度の睡眠にテント張るのが億劫で、ベンチでごろ寝をした。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 翌朝は2時頃には出発。転付峠迄は安心感があるルート。ライトが3~4時間持ってくれれば良し。最弱ライトモードで進む。
翌朝は2時頃には出発。転付峠迄は安心感があるルート。ライトが3~4時間持ってくれれば良し。最弱ライトモードで進む。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 稜線に出た。峠でテント泊をされてて、今から笊ヶ岳方面に行く方と会話。
稜線に出た。峠でテント泊をされてて、今から笊ヶ岳方面に行く方と会話。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 薄暗くなり始めた頃、腹が減って、急遽林道で調理。胴島尾根を下る体力をつける( ´ ▽ ` )
薄暗くなり始めた頃、腹が減って、急遽林道で調理。胴島尾根を下る体力をつける( ´ ▽ ` )
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 この辺りから「胴島尾根」に取り付く。ここから奈良田まで稜線が繋がっている。
この辺りから「胴島尾根」に取り付く。ここから奈良田まで稜線が繋がっている。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 朝日を浴びる樹林帯。
朝日を浴びる樹林帯。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 稜線沿いは踏み跡があるところもあるが、難儀。トラバースしている獣道など楽に歩けそうな部分はそうさせてもらった。
稜線沿いは踏み跡があるところもあるが、難儀。トラバースしている獣道など楽に歩けそうな部分はそうさせてもらった。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 笹のトレイルもあるが全体的には少ない。
笹のトレイルもあるが全体的には少ない。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 目印があるが、僅か。GPSを頼りに歩く。僕はスマホなので、冬場とか心配。
目印があるが、僅か。GPSを頼りに歩く。僕はスマホなので、冬場とか心配。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 急な斜面を下ると、
急な斜面を下ると、
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 胴島尾根最大の急坂だったような。
胴島尾根最大の急坂だったような。
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 最後も急坂。下山してようやく緊張も解け自撮り( ´ ▽ ` )
最後も急坂。下山してようやく緊張も解け自撮り( ´ ▽ ` )
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳 下界は今日も暑かった。バリづくしの山行き終了!
下界は今日も暑かった。バリづくしの山行き終了!

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