活動データ
タイム
12:59
距離
20.7km
のぼり
1764m
くだり
2244m
活動詳細
すべて見る前日、あまり眠れなかったという今回の主人公307さんを名頃登山口まで送る役を仰せつかった男は緊張していた なぜなら男は朝方30分に一回尿意をもよおすという頻尿だったのだ ソロの場合なら最悪路肩で立ちションできるが今回だけは体裁が悪いので膀胱が破裂しても我慢するしかない 決死の覚悟であった しかし何度かトイレに立ち寄るも無情にも押し寄せる尿意 もうトイレは遙か先の名頃登山口にしかない 妙な汗が噴き出し始める そこにLINEの着信 のりタマチーム、名頃着きました🚗ほぼ満車です💦 トイレ、水不足で使用禁止… 男は足元が崩れるような感覚につつまれた 膀胱の悲痛な叫びに耐えながら名頃駐車場でのりタマチームと合流 ここで男にとって朗報がもたらされる かづら橋のトイレは使えますよ 九死に一生だった こうして無事男は1day剣山~三嶺縦走のスタートを切った 夜が明ける前はガスで満たされていた剣山山頂だったが日の出と供に晴れ渡るという奇跡が一行にもたらされる そして珍しいとされているブロッケン現象のつるべ打ち 307さんの初縦走に相応しい一座目だった のりタマコンビの万全のサポート体制で縦走は順調だった それに呼応するように男の尿意はウソのように収まった 縦走は後半へと差しかかり白髪分岐からカヤハゲ手前で牙をむき始める 激下りと疲労から膝に痛みが出はじめた307さん 徐々に歩みが辛くなっているようだった この縦走はここからが本番なのだ ここまで来たら歩ききるしかない 必死で一歩一歩と積みかさねる そして、登りきると今まで歩いて来た縦走路が静かにひろがっている やり切った その男は自分が初めて縦走したときと重ねて柄にもなく感動していた 頻尿のくせに あとは山頂の小屋で最後の休憩をし下山するだけである ここで男は致命的なミスをするのである この事が後々惨劇を生む 下山は307さんにとって苦行であった 目に見えて膝が辛そうで 一歩一歩が激痛を伴っていたことだろう サポートできることは限られている 痛む膝で下山するしかないのだ 最後はヨロヨロになりながらも無事下山 感動の瞬間である 気の緩んだ男にまたあの感覚が襲いかかる そう耐え難い尿意 もちろん朝と同様に名頃のトイレは使用禁止 しかし、かづら橋のトイレは使えると男は余裕だった 他のメンバー気づかれない程度に車をかっ飛ばす男だったが目に飛び込んで来たのは清掃中のトイレ 男は窮地に立たされる そう三嶺小屋で男はトレイに行くのを忘れていたのだ 自分自身を恨みながら再び他のメンバー気づかれない程度に車をかっ飛ばす だが路面のギャップが膀胱を直撃 限界だった もう路肩に車を駐めようかと思った瞬間、見ノ越の駐車場が見えてくる 本来ならトイレから遠いのりタマコンビの車に寄ってから行くのだが、もはや余裕はない リフト駅のトイレに車を乗りつける もうギリギリだったが何とか便器まで辿りついた ジーザス 1秒 そう出すのに1秒だけ手間取ってしまった 2滴ほどSOSOUしたのである 頻尿男が己との闘いにやぶれた瞬間である 大惨事になることは避けられたが負けは負け 膝痛と闘いながら縦走をなしとげた307さんの横顔が眩しかった 次は負けない そう決意する頻尿男の脳裏には何故か草薙剛のCMが流れていた へっどらーい てぇーるらい 旅はぁまだおわらーないー ぢゃ、またYAMAPで
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