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初めての八ヶ岳 硫黄岳編の写真

2020.09.21(月) 13:05

この写真を含む活動日記

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06:39

16.0 km

1305 m

初めての八ヶ岳 硫黄岳編

八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) (山梨, 長野)

2020.09.21(月) 日帰り

今日は八ヶ岳を目指すことにする。 目指すは硫黄岳。 前回、硫黄岳に行こうとして、天狗岳に 行ってしまった反省を活かし、前日に 航空写真で道を確認する。 ちなみにだが、私は方向音痴である。 地図と現実がいまいち結びつかない。 しかし、ビジュアルなら理解できる為、 航空写真の風景を前日にインプット をしてきた。 今日は夜18:30から別の予定がある。 しっかりと準備して、 早く行って早く帰る作戦を決行する。 朝は5:00にスタートを切る。 ガソリンにも余裕がある。 いつも朝は近所のガソリンスタンド が閉まっている為、ガソリン補給に 苦労する。 今日は珍しく準備がいい。 良いスタートができている。 さて、朝食だ。 今日の朝食はたまごサンドではない。 なんと少し辛口、朝カレーだ。 車中にカレーの香りに包まれる。 カレーとは不思議な食べ物だ。 香りとともに色々な思い出が蘇って くる。 ちなみに今日は小さい頃にキャンプ していた時に知らないおじさんが 朝にくれたカレーを思い出す。 冒険の香りだ。 運転中にカレー、しかも白いシャツ。 これもまた冒険であろう。 前回間違えた天狗岳との分岐も 難なくこなす。 今回の硫黄岳は駐車場が3カ所ある。 桜平の上中下である。 いうまでもないが、上が登山口にもっとも 近い。 できれば近くに止めたい。 桜平(下)に着くと、 車はあと数台しか止められない程度だ。 致し方なく下に駐車する。 想定をしていなかった事態だ。 ここから今日は開始だ。 地図を見ると、なんと登山口まで1:30は かかりそうだ。 これはまずい。 もともと5時間半ぐらいを想定していた。 このままでは+3時間である。 開始時刻は7:30を回っていた。 このままでは16:00下山。 次の予定に遅れるわけには行かない。 急がねばならない。 足に自信があるわけではないが、今日は 修行になることを心の中で決める。 困難が精神を鍛えるのだ。 登山口までの道中に数台の車に追い抜かれる。 停められるのかという気持ちと、 ちょっとそこまで乗せて…という気持ちが 混じる。 早くも邪念が湧き上がる。 邪な気持ちを振り払い、 なんとか50分ほどで登山口には着けた。 上々だ。 だが登山口到着の頃には足はすでに 仕上がっている。 過ぎたウォーミングアップである。 程なく夏沢鉱泉に到着する。 ここでお手洗いを拝借する。 朝のカレーのおかげだろうか。 お腹の調子が良すぎて、トイレに 行きたかったのだが、心を無にして きた。 100円では感謝しきれない安堵感がある。 休憩もそこそこに進む。 八ヶ岳の特徴なのであろうか。 森林の間は苔の森である。 そして今日の森は水の流れる音と 時折鳥の囀りが聞こえる程度。 静かな森である。 聞こえるのは自分の心臓の鼓動だ。 常に早い。急いでいるからだろう。 オーレン小屋に到着。 たくさんの人がいる。 小屋はどんな様子なのだろう。 ゆっくりしてみたい気もあるが、 進むことにする。 程なくヒュッテ夏沢に到着。 ここでは、硫黄岳の爆裂火口が眼前に 広がる。 ガスがかかっていたが、待っていれば 見えそうだ。 ここでフルーツ休憩を取る。 今日のフルーツは梨にキウイだ。 私の中では桃、梨、ぶどうが三大フルーツ である。 どうでもいい発表だが、共感してもらえた ら嬉しい限りだ。 ここから山頂までは、ガレた急登となる。 足が重い。 何度も休みたい気持ちになる。 振り返れば、この前登った天狗岳が 姿を現す。 旧友に会えた気持ちに近いものを抱く。 爆裂火口も間近に見る事もできる。 山頂では、さらに驚きの光景が広がる。 雄々しい山容は、そう歴戦の勇者、 赤岳である。 山を擬人化することを見かけることが あるが、この山を見て思ったことは 「こんな男に私もなりたい」である。 そんな勇姿を見ながらお楽しみの昼食だ。 昼は塩ラーメンと決めていた。 しかも、生卵付きだ。 割れぬよう大事に運んできたのだ。 塩ラーメンには生卵を落とし、少しだけ 火を通す。白身が固まりかけたところで、 火から下ろす。 黄身を麺に絡めながら食べるのがいい。 冷たい風に吹かれながら食べるラーメン は格別にうまい。 食べ終わると、あたりはガスに包まれる。 急激に冷え込んできた。 頃合いだ。下山することにする。 いつも下山が苦手なのだが、急いで 降りることで、少しコツを掴んだかも 知れない。 ちょっぴり早くなってきた。 残りは 例の車道を下るのだ。 山道ほど上手く歩けない上に、もう 足が限界を迎えている。 気を紛らわすものもない。 気持ちでやりきる。 駐車場までたどり着くと、どっと疲れ がでてくるが、爽快である。 時刻は14:30を過ぎたところ。 これなら次の予定にも間に合いそうだ。 帰路につく。 カーナビをセットする。 到着予定は19:30 何ということだ。 渋滞が発生している。 これでは予定に間に合わない。 思わず天を仰ぐ。 今日の天は試練を与えてくる。 とにかく進むしかない。 急いではいるのだが、行きの途中で見かけ た道の駅のようなところには寄りたい。 ここは外せない。 ここでは、3大フルーツの3位のぶどうを 購入。ナガノパープルという品種だ。 実が大きい。絶対おいしいやつだ。 他には地元産のやたら大きいナスや ピーマン大のとうがらしなど、 普段いただくことのない珍しいもの を数点購入した。 高速道路に入り早々、渋滞が始まる。 カーナビを見ていると新たな事故が 発生したようで、帰宅予定は、 21:00に変わっていた。 車に翼がない限り間に合うわけがない。 近くのサービスエリアに停車する。 お腹が空いたので、天丼を頂く。 合わせて今日のご褒美を探す。 目当てのあんこがない。 代わりに目に入ってきたのは、 ロールケーキだ。 コーヒーとロールケーキも至福な 組み合わせだ。 18:30からの予定はTV通話で対応する ことを決めた。便利な時代だ。 この予定は3時間。 眠気との戦いだ。 ロールケーキパワーで乗り切る。 時刻は22:00。 予定も終わり、前に進む。 まだ渋滞は続いている。 渋滞の列にいる間、給油ランプが点灯。 思いの外、減っていた。 次のSAまで持つのか。 心配になってくる。 おかげ眠気はない。 たどり着けなければ、ロードサービス。 この渋滞で、迷惑をかけたくはない。 祈りは通じる。 時刻は0:30 SAに到着。 安堵とともにまたお腹が空く。 本日4度目のご飯だ。 夜中なので、うどんですます。 長い1日だ。 顔を洗い、歯を磨き、眠りにつく。 しかし、秋の夜の車中は寒い。 ガソリンはSAの出口付近にある。 続々と車が入ってくる。 動いたら2度と駐車できないかも しれない。 よってガソリンは使えない。 仮眠用の寝袋はない。 震えながら眠るが、すぐ起きてしまう。 何度か起きて、身体の震えが止まらない。 これで寝れてしまったら2度と起きない かも知れない。 再度出発を決める。 幸い、道は空いてきていた。 一気に帰る。 空が白む朝5:00到着。 丸一日の山行だった。 明日が休みでよかった。 風呂で暖まり眠りにつくことにする。