大失敗登山 光岳

2020.09.16(水) 2 DAYS

活動詳細

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今回の山行は南アルプス、本来は畑薙ダムから登り光岳から聖岳の縦走を2泊3日で計画していました、天気が不安定な状況だったので天気次第で計画変更しようと思っていました。 結果的には、天候が悪くなる方向の様子だったために光岳だけで帰ることにしました、雨の中ウソッコ沢前後の急登を降りるなんて危険だと思ったからなのですが・・・ 実はそこよりもずっと手前で横窪沢小屋まで15分くらいの稜線で滑落してしまいました、 今回は自分への備忘録と、こんなこともあるんだと思ってもらえたらと投稿することにしました。 今こうやって更新できていることに感謝です。 それは突然やってきました、どこの山にもある樹林帯の稜線1650メートルくらいの場所で2メートルくらいの落差を丸太のスロープで階段になっていた所でした、 丸太が濡れていて滑るのは明らかですが横棒に足をかけて一歩一歩降りていると突然足がすくわれて身体が宙を舞いました、次の瞬間どさっと落ちて転がります、何とか転がりを止めようと、もがきますが何もつかめずなすすべもなく転がり続け「この勢いで岩にぶつかればケガでは済まない」と思いましたが何もできません。 やっと止まり手足の動きを確認します、右足の違和感、首の痛み、血の味のする口以外は問題なさそうでした、見上げると20m以上落ちているようでした、まず気持ちを落ち着かせ、持ち物の確認。 目の前に水筒を拾い左手の折れたポールを外します、もっと下の方にも何か落ちているようですが上を目指します5~6メートル登るとスマホ発見、画面は液晶まで割れていました、作動するか確認して、動いたので一安心。 立ち木や岩に掴まりながら急な斜面を登り何とか稜線に戻り、荷物を下ろしましたどれくらいの時間そうしていたのか覚えていませんが、なんでそうなったのか確認しました、スロープの一番下の横木が破断していることが確認できた、だからあんな転び方になったんだと妙に納得、落ちた瞬間は何が何だか分らくなっていました。 再度荷物と身体を確認、眼鏡もないGOPROもないポールは一本は無傷で回収、身体は顔の擦り傷と首の痛み、右足は痛いが足は着ける何とか下れそうだと判断して、とりあえず横窪沢小屋まで下ることに、 もう一度そこで判断しようと降りていくと、これから登るというソロの男性が居て、滑落の恐怖を吐露した、 心配してくださって出来ることありますか?と声をかけていただき、濡れタオルや、傷を消毒してもらいました「ありがとうございました」 時間も12時過ぎとまだ早かったのでとりあえず行けるところまで明るいうちに行ってみようと移動再開、 しかしここからの急登は痛めた足には厳しい斜面、安全確保しながら、ゆっくりと下山、やっぱり雨の降っていないうちに下山して良かった? 4時間以上かかりやっと大吊り橋へ着いた時、心底安堵しました右足の膝はあんまり曲がりませんが、デポした自転車があって助かった、あの距離を歩くなんてなったら日が暮れてしまうところでした。 そして今日病院で診察、右膝十字靱帯部の剥離骨折だそうで膝は血でパンパンです、滑落後の降りを下るべきではなかったもしれませんが、自分の体と相談しながら慎重に行動したつもりです。 でもあんな状況で打ち所が悪ければどうなっていたかわかりません。 失ったものもありますが、命があるだけで感謝です、気を付けて歩いていたつもりでしたがこんなことも起こるのが山歩きです、一層安全に歩こうと思うのです。 参考にしようもない話ですがこんなこともあるんだと思ってもらえれば幸いです。

聖岳・大沢岳・光岳 朝4時過ぎに暗い畑薙大吊り橋を渡りヤレヤレ峠へここまでも急登あり、狭い登山道です
朝4時過ぎに暗い畑薙大吊り橋を渡りヤレヤレ峠へここまでも急登あり、狭い登山道です
聖岳・大沢岳・光岳 最初の仮設?の橋
最初の仮設?の橋
聖岳・大沢岳・光岳 高い所の吊り橋は無事の様子
高い所の吊り橋は無事の様子
聖岳・大沢岳・光岳 ここも大きな吊り橋だったようですが流木や岩に持って行かれたのでしょうか
ここも大きな吊り橋だったようですが流木や岩に持って行かれたのでしょうか
聖岳・大沢岳・光岳 ウソッコ沢小屋への急登、こんな所マーク無ければ登らないよ
ウソッコ沢小屋への急登、こんな所マーク無ければ登らないよ
聖岳・大沢岳・光岳 通年無人小屋
通年無人小屋
聖岳・大沢岳・光岳 橋の横の滝
橋の横の滝
聖岳・大沢岳・光岳 ここで道間違い、右手に進まないといけません、左の尾根を上がってしまい戻りました
ここで道間違い、右手に進まないといけません、左の尾根を上がってしまい戻りました
聖岳・大沢岳・光岳 横窪沢小屋が見えてきました
横窪沢小屋が見えてきました
聖岳・大沢岳・光岳 本当、無事帰らないとね
本当、無事帰らないとね
聖岳・大沢岳・光岳 小屋前で少し休憩
小屋前で少し休憩
聖岳・大沢岳・光岳 茶臼小屋までもう少し
茶臼小屋までもう少し
聖岳・大沢岳・光岳 中間点まで1時間ほど
中間点まで1時間ほど
聖岳・大沢岳・光岳 結構ガレています
結構ガレています
聖岳・大沢岳・光岳 天気は曇りがち
天気は曇りがち
聖岳・大沢岳・光岳 茶臼小屋、綺麗な小屋、勿論今期は無人で冬期小屋は開いてます
水も豊富
茶臼小屋、綺麗な小屋、勿論今期は無人で冬期小屋は開いてます 水も豊富
聖岳・大沢岳・光岳 来た道
来た道
聖岳・大沢岳・光岳 乗越方面
乗越方面
聖岳・大沢岳・光岳 天候次第で光岳か聖岳と思っていました、天気は持ちそうと判断して光岳からの縦走を選択
天候次第で光岳か聖岳と思っていました、天気は持ちそうと判断して光岳からの縦走を選択
聖岳・大沢岳・光岳 聖岳が良く見えます
聖岳が良く見えます
聖岳・大沢岳・光岳 茶臼岳方面
茶臼岳方面
聖岳・大沢岳・光岳 ギリギリの富士山
ギリギリの富士山
聖岳・大沢岳・光岳 今回一番の眺望でした
今回一番の眺望でした
聖岳・大沢岳・光岳 光岳方面どれがテカリなのか?
光岳方面どれがテカリなのか?
聖岳・大沢岳・光岳 庭園の様な木道
庭園の様な木道
聖岳・大沢岳・光岳 いい眺め
いい眺め
聖岳・大沢岳・光岳 木道が見えます
木道が見えます
聖岳・大沢岳・光岳 静高平への登りが岩だらけ
静高平への登りが岩だらけ
聖岳・大沢岳・光岳 一気に開けます
一気に開けます
聖岳・大沢岳・光岳 きれいな水場、水量充分でした、小屋前の水場ここから小屋まで15分程度
きれいな水場、水量充分でした、小屋前の水場ここから小屋まで15分程度
聖岳・大沢岳・光岳 高原の小道のようです
高原の小道のようです
聖岳・大沢岳・光岳 光小屋見えました
光小屋見えました
聖岳・大沢岳・光岳 今回もテン泊
今回もテン泊
聖岳・大沢岳・光岳 届いたばかりの新居
届いたばかりの新居
聖岳・大沢岳・光岳 ツェルトより安心感のあるバスタブ付きで前室もありポールもオフセット出来るので広々便利
ツェルトより安心感のあるバスタブ付きで前室もありポールもオフセット出来るので広々便利
聖岳・大沢岳・光岳 ここも綺麗な小屋で冬期小屋解放されてます、水場は20分と遠いので来る途中で多めに!
ここも綺麗な小屋で冬期小屋解放されてます、水場は20分と遠いので来る途中で多めに!
聖岳・大沢岳・光岳 とりあえず光岳山頂へ
とりあえず光岳山頂へ
聖岳・大沢岳・光岳 山頂は直ぐです
山頂は直ぐです
聖岳・大沢岳・光岳 なぜか2つある標識
なぜか2つある標識
聖岳・大沢岳・光岳 行ってみますか
行ってみますか
聖岳・大沢岳・光岳 展望台展望なし
展望台展望なし
聖岳・大沢岳・光岳 光石少し展望ありそう
光石少し展望ありそう
聖岳・大沢岳・光岳 少しだけ見えました、この白い石がテカリの由来だそうで、下から光って見える
少しだけ見えました、この白い石がテカリの由来だそうで、下から光って見える
聖岳・大沢岳・光岳 展望台に戻り雲が切れるのを待ちます
展望台に戻り雲が切れるのを待ちます
聖岳・大沢岳・光岳 来た方面少し晴れてきましたが
来た方面少し晴れてきましたが
聖岳・大沢岳・光岳 沸き立つ雲は消えることなく
沸き立つ雲は消えることなく
聖岳・大沢岳・光岳 残念ながらテントに戻ります
残念ながらテントに戻ります
聖岳・大沢岳・光岳 整備されたいいテント場です
整備されたいいテント場です
聖岳・大沢岳・光岳 まずは一杯
まずは一杯
聖岳・大沢岳・光岳 やりながらの炊飯
やりながらの炊飯
聖岳・大沢岳・光岳 今回初導入の小型ラジオ、クマよけと情報収集、翌日から前線北上とのことマズイな
今回初導入の小型ラジオ、クマよけと情報収集、翌日から前線北上とのことマズイな
聖岳・大沢岳・光岳 少し硬くなってしまったので、修正
少し硬くなってしまったので、修正
聖岳・大沢岳・光岳 どんなお米でもカレーなら安心
どんなお米でもカレーなら安心
聖岳・大沢岳・光岳 やれることをやります
やれることをやります
聖岳・大沢岳・光岳 夜中に何度も雨が降りました、午前3時から支度して真っ暗のガスガスの中出発
夜中に何度も雨が降りました、午前3時から支度して真っ暗のガスガスの中出発
聖岳・大沢岳・光岳 天候回復を期待しましたが、予報より悪い
天候回復を期待しましたが、予報より悪い
聖岳・大沢岳・光岳 この状況で聖岳に登るのは意味がないので中止して下山開始
この状況で聖岳に登るのは意味がないので中止して下山開始
聖岳・大沢岳・光岳 茶臼小屋内部、少し休憩して下ります
茶臼小屋内部、少し休憩して下ります
聖岳・大沢岳・光岳 少しだけ明るくなった?
少しだけ明るくなった?
聖岳・大沢岳・光岳 ここの水場は糸の様な水が出ています
ここの水場は糸の様な水が出ています
聖岳・大沢岳・光岳 横窪沢小屋への中間点、小屋で昼食にしようと下ります
横窪沢小屋への中間点、小屋で昼食にしようと下ります
聖岳・大沢岳・光岳 これは登山道ではありません、滑落してカメラを発見して作動確認した時の写真です、落ちたのはこれよりも下、上の稜線からなので結構落ちました。
これは登山道ではありません、滑落してカメラを発見して作動確認した時の写真です、落ちたのはこれよりも下、上の稜線からなので結構落ちました。
聖岳・大沢岳・光岳 からがら稜線にもどり状況確認、一番下の横棒がすっ飛んでます、その先は滑り台です、結果滑落
からがら稜線にもどり状況確認、一番下の横棒がすっ飛んでます、その先は滑り台です、結果滑落
聖岳・大沢岳・光岳 滑落現場上から、写真より急こう配で岩もあったのでぶつかっていたらと思うとゾッとします
滑落現場上から、写真より急こう配で岩もあったのでぶつかっていたらと思うとゾッとします
聖岳・大沢岳・光岳 この階段の横で止まれれば良かったのですが‥・転がりに転がってしまいました
この階段の横で止まれれば良かったのですが‥・転がりに転がってしまいました
聖岳・大沢岳・光岳 登山あるある降りてくると晴れる
登山あるある降りてくると晴れる
聖岳・大沢岳・光岳 青空出てるし
青空出てるし
聖岳・大沢岳・光岳 もうトラウマです、人工物は壊れる
もうトラウマです、人工物は壊れる
聖岳・大沢岳・光岳 いくつもの沢を越え、雨が降って増水も困るのでこれで良かったんだと言い聞かせ
いくつもの沢を越え、雨が降って増水も困るのでこれで良かったんだと言い聞かせ
聖岳・大沢岳・光岳 ヤレヤレと牛歩の歩みで
ヤレヤレと牛歩の歩みで
聖岳・大沢岳・光岳 やっとのことで大吊り橋
やっとのことで大吊り橋
聖岳・大沢岳・光岳 汗だく、泥だらけの体を洗い右足の腫れをまじまじと見る、今はもっと腫れてます、靱帯部剥離骨折だそうです
汗だく、泥だらけの体を洗い右足の腫れをまじまじと見る、今はもっと腫れてます、靱帯部剥離骨折だそうです
聖岳・大沢岳・光岳 大破のスマホ、頭じゃなくて良かった
大破のスマホ、頭じゃなくて良かった

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