活動データ
タイム
26:35
距離
0m
のぼり
0m
くだり
0m
活動詳細
すべて見る今回の山行は南アルプス、本来は畑薙ダムから登り光岳から聖岳の縦走を2泊3日で計画していました、天気が不安定な状況だったので天気次第で計画変更しようと思っていました。 結果的には、天候が悪くなる方向の様子だったために光岳だけで帰ることにしました、雨の中ウソッコ沢前後の急登を降りるなんて危険だと思ったからなのですが・・・ 実はそこよりもずっと手前で横窪沢小屋まで15分くらいの稜線で滑落してしまいました、 今回は自分への備忘録と、こんなこともあるんだと思ってもらえたらと投稿することにしました。 今こうやって更新できていることに感謝です。 それは突然やってきました、どこの山にもある樹林帯の稜線1650メートルくらいの場所で2メートルくらいの落差を丸太のスロープで階段になっていた所でした、 丸太が濡れていて滑るのは明らかですが横棒に足をかけて一歩一歩降りていると突然足がすくわれて身体が宙を舞いました、次の瞬間どさっと落ちて転がります、何とか転がりを止めようと、もがきますが何もつかめずなすすべもなく転がり続け「この勢いで岩にぶつかればケガでは済まない」と思いましたが何もできません。 やっと止まり手足の動きを確認します、右足の違和感、首の痛み、血の味のする口以外は問題なさそうでした、見上げると20m以上落ちているようでした、まず気持ちを落ち着かせ、持ち物の確認。 目の前に水筒を拾い左手の折れたポールを外します、もっと下の方にも何か落ちているようですが上を目指します5~6メートル登るとスマホ発見、画面は液晶まで割れていました、作動するか確認して、動いたので一安心。 立ち木や岩に掴まりながら急な斜面を登り何とか稜線に戻り、荷物を下ろしましたどれくらいの時間そうしていたのか覚えていませんが、なんでそうなったのか確認しました、スロープの一番下の横木が破断していることが確認できた、だからあんな転び方になったんだと妙に納得、落ちた瞬間は何が何だか分らくなっていました。 再度荷物と身体を確認、眼鏡もないGOPROもないポールは一本は無傷で回収、身体は顔の擦り傷と首の痛み、右足は痛いが足は着ける何とか下れそうだと判断して、とりあえず横窪沢小屋まで下ることに、 もう一度そこで判断しようと降りていくと、これから登るというソロの男性が居て、滑落の恐怖を吐露した、 心配してくださって出来ることありますか?と声をかけていただき、濡れタオルや、傷を消毒してもらいました「ありがとうございました」 時間も12時過ぎとまだ早かったのでとりあえず行けるところまで明るいうちに行ってみようと移動再開、 しかしここからの急登は痛めた足には厳しい斜面、安全確保しながら、ゆっくりと下山、やっぱり雨の降っていないうちに下山して良かった? 4時間以上かかりやっと大吊り橋へ着いた時、心底安堵しました右足の膝はあんまり曲がりませんが、デポした自転車があって助かった、あの距離を歩くなんてなったら日が暮れてしまうところでした。 そして今日病院で診察、右膝十字靱帯部の剥離骨折だそうで膝は血でパンパンです、滑落後の降りを下るべきではなかったもしれませんが、自分の体と相談しながら慎重に行動したつもりです。 でもあんな状況で打ち所が悪ければどうなっていたかわかりません。 失ったものもありますが、命があるだけで感謝です、気を付けて歩いていたつもりでしたがこんなことも起こるのが山歩きです、一層安全に歩こうと思うのです。 参考にしようもない話ですがこんなこともあるんだと思ってもらえれば幸いです。
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