【「筑波山(女体山)」日本百名山ピークハントクエスト〜三座目〜】

2020.09.09(水) 日帰り

活動データ

タイム

07:48

距離

8.5km

のぼり

805m

くだり

807m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 48
休憩時間
1 時間 57
距離
8.5 km
のぼり / くだり
805 / 807 m

活動詳細

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夏休み最後の山行は、7年前に一度登ったこともあり、標高も低く日本百名山でもあるのでついでにピークハントもできる標高877mの筑波山をチョイス。 前回訪れた時は電車とバスを乗り継いで来たため、筑波山全容のシルエットを見ることがなかったが、今回は筑波山へと車を走らせる道中見事な筑波山のシルエットを捉えることができた。 なるほど、「西の富士、東の筑波」と謳われるだけあって圧倒的存在感。 登山のスタートは筑波山神社から。 筑波山神社に併設されている駐車場に車を駐め、今年2月に建て替えられたばかりの大御堂と筑波山神社でお参りを済ませいざ出発。 前回は白雲橋コースからスタートしたが、今回は御幸ヶ原コースで男体山を先に目指し、その後筑波山山頂である女体山を目指す。 ほぼ独立峰に見える筑波山は、尾根歩きのようなアップダウンは基本的にほとんどないため、ケーブルカーを横目に樹林帯の中をひたすら登っていく。 木の根っこや階段状に整備された道、丸岩やゴツゴツした岩場を歩き、少しずつ高度を上げていくが、9月とは思えない暑さに、身体中の水分がみるみる汗で流れ出ていってしまう。 おまけに風もないものだから、序盤から体力が削られていく。 更に登山靴のソールが剥がれてしまうアクシデントも発生し、歩きにくさも手伝って中々思うように先に進まない。 こんな序盤で体力を使いきりたくないので、早めにストックを使い体力を温存しながら登っていく。 体力が落ちているのか、御幸ヶ原コースの登りがきついのか、前回登った時よりも何倍もハードに感じる。 道中、下ってきた美人マダムの連れた黒ラブには心底癒された。 登り始めて約2時間、なんとか標高800mの御幸ヶ原に到着。 目の前に飛び込んで来た「氷」の文字に飛びつき、見浦亭でかき氷を注文。 ふわっふわのかき氷で、火照った身体の熱が一気に冷めていった。 少し休憩し体力も回復したので、ここからは男体山を目指す。 男体山山頂までは御幸ヶ原から10分ほど。 男体山に咲くアザミに群がるアサギマダラやツマグロヒョウモンはとても綺麗で、近づいても全く逃げずに蜜に夢中な姿は愛らしくもあった。 山頂でのお参りと記念撮影を済ませた後は、御幸ヶ原に下ってお昼休憩。 筑波山での山飯は地元仙台のパン屋のパン3個。 コマ展望台に登り、日光方面を眺めながらの昼食。 昼食後30分ほど仮眠し、体力を回復させ筑波山のピークポイント女体山を目指す。 紫峰杉に寄り道し、せきれい石やガマ石などの奇岩がある道を通過し20分ほどで女体山山頂に到着。 女体山でもお参りをし、山頂標識で記念撮影をし、三角点も確認し日本百名山三座目のピークハントに成功。 女体山山頂は足を踏み外したら真っ逆さまに下に落ちてしまう大きな岩が積み重なっていて少し危険だが、この岩場に腰掛けて眺める関東平野は格別の風景。 平日で人が少ないとはいえ、女体山はロープウェイやケーブルカーでも簡単にアクセスできるので常に人がひっきりなしにやってくるので、余韻に浸る間もなく下山開始。 下山コースをどうするか少し迷ったが、まだ時間も十分あるためロープウェイのつつじヶ丘駅を経由するおたつ石コースを選択。 いきなり急勾配の岩場を下り、様々な奇岩・怪石を巡りながらの下山。 白雲橋コースと分岐するまでのこの道程はなかなかに楽しめる。 白雲橋コースとの分岐路からは、ある程度下ると一気に視界が開け、眼下につつじヶ丘駅を捉えることができる。 標高を落とすに連れ、暑さとの戦いも再びやってくるが目の前の風景が活力を与えてくれる。 道中藪刈りをしてくれる職人さん達に遭遇したが、彼らのおかげで快適に登山ができていることにただただ感謝。 つつじヶ丘駅にたどり着き少し休憩した後は、石階段で舗装された迎場コースを通り一気に筑波山神社を目指す。 この迎場コースは筑波山万葉古路にもなっており、道中筑波山を歌った歌碑がいくつか建てられている。 道中休憩できるように東屋もいくつか設置されており、万葉歌碑を詠みながらゆっくり散歩するのもまた一興だろう。 約40分後に筑波山神社にたどり着き、無事下山できたことをお参りし本日の山行終了。 2009年にいきなりマレーシアのキナバル山でデビューし、その後海外の山も日本の山もいくつも登った相棒の登山靴はソールがボロボロになり、現状ではもう次の山は登れない。 過酷な山々を一緒に歩いてきた相棒だけに、簡単にさよならとはいかない。 修理をして履き続けるか、今までお疲れ様と供養するか、現時点では答えは出ないが相棒にとって一番良い選択肢を後日選びたいと思う。 下山後の温泉は、「つくば湯」にて。 閉館時間が近づいていたが、ゆっくりするには十分な時間は残っていたので、本日の疲れを癒ししばしくつろぐ。 汗を流した後は、麓付近にあったお蕎麦屋さんののぼりがまだ立っていたのでお蕎麦を食べようと立ち寄ったらちょうど自分の前のお客さんでお蕎麦が完売してしまっていた。 残念だったが女将さんに麓でのご飯屋さんを紹介してもらい「樽や」へ。 お蕎麦を食べようと思っていたが、メニューにあったつくば美豚が気になり、美豚ロースかつ定食を注文。 もちろんご飯は大盛り。 おまけに豚ホルモン一人前まで頼んでしまい、さすがに頼み過ぎたかと思ったが、山行の後ではペロリとたいらげてしまった。 美豚ロースもホルモンもとても美味かったが、それ以上に感動したのが炊きたての筑波米。 つやっつやの表面で、噛めば噛むほど甘みが口の中に広がり、筑波米をおかずに白飯が食えるんじゃないかというレベルの美味しさ。 樽やさん、ご馳走様でした。 前回の筑波山登山の経験から楽勝だと思えた今回の山行だが、登ってみれば中々ハードな一日となった。 運転や立て続けに登ってきた山の疲れもあると思うが、低山といえど舐めてかかってはいけないと改めて学んだ。 四座目の日本百名山はどこの登ろうか。 もうそんなことを考えているが、夏休みも今日で終わり。 これから山々は紅葉の時期に向かい、過ごしやすい季節にもなる。 次の山に想いを馳せながら、ゆっくりじっくりと計画を練っていきたい。

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