尼ケ岳・四ノ峰・大洞山(雄岳)・大洞山(雌岳)

2020.09.12(土) 日帰り

活動データ

タイム

06:00

距離

12.8km

のぼり

1113m

くだり

1031m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間
休憩時間
1 時間 25
距離
12.8 km
のぼり / くだり
1113 / 1031 m
1 17
25
2
3
15
8
27
34
9
4

活動詳細

すべて見る

三重県の名張といえば、小生が高校時代には大阪への通学圏の最果ての地であった。名張から通学していたクラスの友人がいた。近畿は2府4県。大阪京都兵庫奈良滋賀和歌山。東海は愛三岐の3県。愛知三重岐阜。今日は兵庫県神戸から、そんな最果ての地、三重県名張にはるばると出かけた。 近鉄名張駅から三重交通バスに乗り換え。このバスの始発が午前10:10。これに間に合うように自宅を出たのは午前7:15。既に3時間弱かかっている。バスの乗客は小生含めて4人。皆さん地元の人のようで、登山口バス停に着く前にそれぞれ降車し、最後は小生一人になった。バスはワイパーを動かし始めた。天気予報では午前中は雨、その通りの展開だ。 午前10:55にバスを降りる。早速歩き始める。車内でスパッツを履いたり、ザックの中の雨具を整えたりと下を向いていたせいで、少し乗り物酔い気味で気分が悪い。一方で、早い朝食だったこともあり、まだ全然歩いてないのに既に腹が減ってきている。今日はどんな一日になるのだろう。 歩き始めると直ぐに汗が出てくる。雨は霧雨、気温は低いが湿度が高い、おまけに風が無い。余計なことを考えず一歩一歩脚を前に出す。東海自然歩道を歩いていくが、途中で分岐し尼ヶ岳につながる富士見峠を目指す。富士見峠か。尼ヶ岳は伊賀富士と呼ばれているのでそんな峠の名前なんだろう。でも今日の天気では眺望は期待できないな。 ◯◯富士という山は全国に沢山あるが、共通しているのは裾野が広めで山頂部がとんがっていること。つまり山頂直前が急登であることだ。例に漏れず尼ヶ岳もだんだんと急登へ変化した。それも普通の登山路ではなく、延々と続く階段がだんだんと急になるのだ。この階段はキツい。大阪の金剛山、鳥取の大山など、他の階段地獄の山にもひけをとらぬ。夏にこの山に登るのは、登山を楽しむのでは無い、自分を鍛錬する為である。 山頂には先客がいた。40歳くらいのソロ男性。大きな音でラジオの天気予報を聞いていた。三多気の桜から登ってきて、またそちらに降りるそうだ。彼は一足先に下山。小生はここで昼飯にする。カップ麺にサーモスから熱湯を注ぐ。4分間待つ。その間、梅おにぎりを頬張る。美味い。この塩味、酸っぱい梅味が疲れた体にちょうど良い。おにぎりを食べ終わってカップ麺へ。暑い時に熱い麺、これまた美味い!汁を捨てられぬので全部飲み干す。 12:45、ここから大洞山へ歩き始める。稜線を南へ歩いていく。左側から即ち東から西へ風が吹いている。その涼しいこと!気持ち良い風だ。この辺りは青山高原に近い。山頂部に沢山の風車が回っている、あの青山高原だ。日本海若狭湾と太平洋側伊勢湾を結ぶ風の大動脈である。心地よい風は、この後も終始途切れることがなかった。 大洞山雄岳の手前は急登。山頂と思ったらさにあらず。その先さらに登ったところに山頂があった。ガスガスで眺望は無し。そこから15分歩いて大洞山雌岳へ。山頂には、周囲の山を示す円盤図が置かれていたが、ガスで周囲の山は全く見えず。来春桜の時期に天気が良ければ再訪して眺望を楽しみたいと思う。 雌岳から南へ下山。急な階段の下り道が、これまた延々と続いている。雨で階段の木段や石が濡れている。下山こそが大切。滑らぬように注意しながら降りていく。15:00登山口に無事下山できた。 ここから舗装路を西へ。道の駅御杖に温泉が併設されている。姫石の湯という名前である。身体を洗い、ジェット風呂、つぼ湯、露天風呂と次々に湯を味わう。極楽である。風呂から上がって、小腹が空いたので狐うどんをいただく。美味いな〜。小生の隣の席で見知らぬ男性が生ビールを飲んでいる。と、その奥さんらしき人が来て「子供にアイスクリーム食べたらアカンと言っといて、自分はビール?そりゃアカンで!」と旦那に文句。旦那は苦笑いしながら、アイスクリーム代の小銭を渡そうと、ポケットを探している。小生も心の中で奥さんに賛成した。 17:10のバスに乗って近鉄名張駅へ。1時間ほどのバス旅だったが、終盤まで乗客は小生一人きり、貸し切り状態。贅沢である。 18:04名張駅到着。やれやれ、ここから自宅までまだまだ時間はかかるが、これで一安心だ。無事下山を喜び、家族に感謝しつつ家路に着いた。

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。