油断が事故にも 棒ノ折山

2020.09.10(木) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 12
休憩時間
1 時間 8
距離
14.7 km
のぼり / くだり
1315 / 1321 m
50
1
20
2
7
38
14
17
6
12
37
38
7
6

活動詳細

すべて見る

予期せぬ事故と遭難と 長い休みが終わる頃、毎年届く残念なニュース、山での怪我と遭難事故のことを少し考えてみた話。 (興味の湧かない方はスルーして下さい) 最近のこと、登山道を無心に歩いていて時々つまずく事があった。気を使いながら歩いていた筈でも、笹や木の根に足を取られて前のめりに転倒し掛けたり、粘土質の急斜面で足を取られて尻餅を付くことも幾度かあったが、予測をしながらの事柄で大事に至らぬのは有り難い。気がつけば、知らぬ間に体のあちらこちらに擦り傷があり少しも油断などできないが、怪我には結びつかないだけ幸運かなと足らぬ注意を戒めている。 警察庁の調べでは、2019年度に発生した山岳遭難事故は全国で2531件あり、遭難者が2937人もいた。この話はニュースでも度々と聞かされていて、死者・行方不明者が299人、負傷者は1189人の数字には驚く。更に、遭難者のうち1488人、死者・行方不明者のうち206人が60歳以上である。だが、サラリと流すこの数字、目は釘付けとなり憂うのは60歳以上の山岳遭難事故の多さである。全国での遭難者全体の半数を占め、死者・行方不明者に至っては7割が帰らぬ人となっている恐怖!それでも山に行きますか?と問われれば、私は大丈夫と強がるか、下を向き無言を通すしか今は他に無い。 ちなみに言うが、年齢層別で目を引くのは何も高齢者(60歳以上)だけでは無い。遭難者のうち40歳以上が2335人と全体の8割を占め、40歳から60歳までの中年層がそのうちの3割(847人)を占めている事実にも、しかと着目すべき事である。 年齢を問わずに起きた遭難事故の詳細は、道迷いが4割を占め、次いで滑落、転倒となっていて、登る山への準備不足が招く災害だが、尊い我が命を捧げたかのような悲劇に何をか思う。 貴方はそれでも大丈夫?先ずは自らにと問いながら今日の山の話をする。 棒ノ折山(ぼうのおれやま・969m)である。 別称は棒ノ嶺(ぼうのれい)とも呼び、低山ながら数あるコースが人気となり訪ねる人の絶えない山である。この山から見る奥秩父の山並みは、遥か奥深くまで連なり見せて登山者をその気にさせる魅惑の山でもあるのです。 始まりは、いつもの高水山の表参道から足を入れ、つづら折れの道を辿り山頂直下のお寺「常福院」を目指す。 久々に歩く参道は今年の1月以来だが、それまで何度も訪ねては痛む右足のリハビリを重ねていた所で、泣き言を捨てストイックに取り組む結果が今に至っているのです。 今回の登山は、高水山表参道登山口から岩茸石山へ向かい、尾根通しに黒山を経て棒ノ折山に登る予定。下山では黒山まで戻り小沢峠経由で登山口に戻る周回コースをノンビリと6時間を掛けて歩いてくる予定。 コースの難易度は初級レベルだが、道迷いや滑落などの危険箇所も少しはあり、過去に何件かの死亡事故(体調不良、転落、落雷、道迷い等々)が起きた山域だと知れば、何一つも油断などできない。こんな山でも命の危険は常に有るのだと知り、安全な山歩きを楽しむ予定である。 登山詳細は添付画像をご覧下さい。 振り返り 今日の登山は、毎年5月に開催されるトレイルランのレースが行われるコース、スタートからゴールまでを辿って見たのだが、難易度が低いと言いながらも狭く滑り易い登山道を高速で走り抜ける猛者達に驚いている。登山では、危険性が薄いところでは無く近年でも2人の死亡者が出ているコースだと知って歩いて欲しいものです。 おまけ 確かに多い登山者の事故、高齢者がとは一律に判断せずとも数字には違いない事実に目を逸らさず向き合いたいものだ。 まだまだ若いと自負する方々の「自分は大丈夫!」とかの根拠を伴わない自信なんて、絶対に無いのである。 おまけのおまけ 岩茸石山から黒山までの稜線の登山道で、熊の新しい糞(今朝方か?まだ濡れていた)を確認した。通る人には注意を促します。

高水山・岩茸石山・惣岳山 高水山表参道入り口から登山開始する。
不動心とは、「何事にも動じない精神」だが、私的には「心が騒がない」とか「感動が薄い」と感じてしまうのは如何なんでしょうね!修行が足りないのかな?
高水山表参道入り口から登山開始する。 不動心とは、「何事にも動じない精神」だが、私的には「心が騒がない」とか「感動が薄い」と感じてしまうのは如何なんでしょうね!修行が足りないのかな?
高水山・岩茸石山・惣岳山 ここも、暴挙の門だったなと振り返っている。
昨年3月、リハビリ登山はここから始まった。
ここも、暴挙の門だったなと振り返っている。 昨年3月、リハビリ登山はここから始まった。
高水山・岩茸石山・惣岳山 高水山常福院直下にある水場。今日はたっぷりと出ています。
高水山常福院直下にある水場。今日はたっぷりと出ています。
高水山・岩茸石山・惣岳山 岩茸石山山頂の山頂標識の左脇にこれから向かう棒ノ折山が見える(頂きが平らな面の山)
岩茸石山山頂の山頂標識の左脇にこれから向かう棒ノ折山が見える(頂きが平らな面の山)
高水山・岩茸石山・惣岳山 振り返ると高水山が。
振り返ると高水山が。
高水山・岩茸石山・惣岳山 右奥に棒ノ折山、左奥に雲取山が見える。左側の登山道から一気に滑りやすい急斜面を下り名坂峠へと向かっていく。
右奥に棒ノ折山、左奥に雲取山が見える。左側の登山道から一気に滑りやすい急斜面を下り名坂峠へと向かっていく。
高水山・岩茸石山・惣岳山 岩茸石山直下の名坂峠
岩茸石山直下の名坂峠
高水山・岩茸石山・惣岳山 峠からいきなりの急登は短い!
峠からいきなりの急登は短い!
高水山・岩茸石山・惣岳山 足元が危なげな斜面を下る
足元が危なげな斜面を下る
高水山・岩茸石山・惣岳山 滑りやすい粘土質の急斜面。濡れると更に危険性が増す。
滑りやすい粘土質の急斜面。濡れると更に危険性が増す。
高水山・岩茸石山・惣岳山 小さくとも危険性は変わらない。注意が必要。
小さくとも危険性は変わらない。注意が必要。
高水山・岩茸石山・惣岳山 稜線上には滑りやすい急斜面が多く、注意しながら下る。
稜線上には滑りやすい急斜面が多く、注意しながら下る。
高水山・岩茸石山・惣岳山 こんないやらしい木の根が露出した急斜面があり、濡れれば危険性が増す
こんないやらしい木の根が露出した急斜面があり、濡れれば危険性が増す
高水山・岩茸石山・惣岳山 下山時に通過するときには注意が必要な所
下山時に通過するときには注意が必要な所
高水山・岩茸石山・惣岳山 画面では分かりにくいが、岩塊の頂点を抜ける痩せ尾根。滑れば滑落の危険性がある。左側に頼りない虎ロープが張られている。
画面では分かりにくいが、岩塊の頂点を抜ける痩せ尾根。滑れば滑落の危険性がある。左側に頼りない虎ロープが張られている。
高水山・岩茸石山・惣岳山 黒山山頂!下山では、ここから小沢峠へと下山していく。
黒山山頂!下山では、ここから小沢峠へと下山していく。
高水山・岩茸石山・惣岳山 ルートロスし斜面を強引に登る相方😁。足元ばかり見ているとこうなります。注意注意!
ルートロスし斜面を強引に登る相方😁。足元ばかり見ているとこうなります。注意注意!
高水山・岩茸石山・惣岳山 ゴンジリ峠の分岐
ゴンジリ峠の分岐
高水山・岩茸石山・惣岳山 棒ノ折山山頂直下には、木の根が露出して歩き辛い急登がある。下山時には注意が必要。
棒ノ折山山頂直下には、木の根が露出して歩き辛い急登がある。下山時には注意が必要。
高水山・岩茸石山・惣岳山 棒ノ折山山頂の山頂標識はデカイ!埼玉県の心意気か?
棒ノ折山山頂の山頂標識はデカイ!埼玉県の心意気か?
高水山・岩茸石山・惣岳山 山頂標識の根元に置かれたミニュチュアの狛犬😁 なぜ?
山頂標識の根元に置かれたミニュチュアの狛犬😁 なぜ?
高水山・岩茸石山・惣岳山 山頂でキンキンに冷えたノンアルで乾杯。旨し!
友に感謝!m(_ _)m
山頂でキンキンに冷えたノンアルで乾杯。旨し! 友に感謝!m(_ _)m
高水山・岩茸石山・惣岳山 アキアカネが飛び交い秋の気配が
アキアカネが飛び交い秋の気配が
高水山・岩茸石山・惣岳山 都心方面は晴れ!副都心のビル群やスカイツリーも見えている。
都心方面は晴れ!副都心のビル群やスカイツリーも見えている。
高水山・岩茸石山・惣岳山 ゴンジリ峠では、道標が草に隠れていたので、草刈りを。
結構道迷いが有る所なんです。
ゴンジリ峠では、道標が草に隠れていたので、草刈りを。 結構道迷いが有る所なんです。
高水山・岩茸石山・惣岳山 草刈り中に登ってきた登山初心者。地図を持たず体力も怪しく、行く先も分からぬようだったので、下山先を詳しく教えているの図。沢通しに登ってきたが、下山は怖くて無理だと泣き言を・・・よくぞ私に声を掛けてくれた👏 正解!
草刈り中に登ってきた登山初心者。地図を持たず体力も怪しく、行く先も分からぬようだったので、下山先を詳しく教えているの図。沢通しに登ってきたが、下山は怖くて無理だと泣き言を・・・よくぞ私に声を掛けてくれた👏 正解!
高水山・岩茸石山・惣岳山 黒山まで戻ってきた。空は怪しく雨雲が迫ってきている。
この場所だけAUの携帯が使えます。少し移動するとアウト!
黒山まで戻ってきた。空は怪しく雨雲が迫ってきている。 この場所だけAUの携帯が使えます。少し移動するとアウト!
高水山・岩茸石山・惣岳山 小沢峠へと向かう
小沢峠へと向かう
高水山・岩茸石山・惣岳山 急斜面なんです!ここ!トレランランナーは、ここをものすごい速さで下って行くんですが、考えられません😱
急斜面なんです!ここ!トレランランナーは、ここをものすごい速さで下って行くんですが、考えられません😱
高水山・岩茸石山・惣岳山 小沢峠に到着
小沢峠に到着

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。