活動データ
タイム
11:05
距離
5.6km
上り
1820m
下り
356m
活動詳細
もっと見る近代登山史に名を刻む ウォルター・ウェストンと上條嘉門次が、初登頂したという奥穂南稜ルート。歴史好きな私としてはなんとも魅力のあるクラシックルート…アルプス初のバリエーションルートに挑む 岳沢小屋から雪渓を歩き岸壁の麓へ進み、取り付いた。 奥壁に取り付くまでほぼ崖を登り続ける。 やっとの思いで奥壁下部へ取りついたが、たった1ピッチ技術・体力不足で登りきれず。二子山でお師匠殿に習った事が何も活かせなかった事を猛反省⤵️ あとの行程、自身のキャパを踏まえてもっと早く決断しなければいけなかった屈辱のロワーダウン⤵️ 降りたとはいえ降るには危険なので 懸垂降下で別ルートへ復帰しトリコニー岩峰を目指す。 先ほどのクライミングで腕力も時間もかなりロス。天候もガスに包まれ視界が狭い。スピード感を持って進みたいのに気持ちと身体がバラバラだった。 私の戦闘能力の低さ。 コレは日々の努力で備えられた事だった。 要するにトレーニング不足😖 さらに時間だけが進み、状況は悪化。暗くなり始めルートロスト。強風が壁に吹き付け落石音も轟く中迫られる決断。ビバークも覚悟したが、急峻な吹き曝しのこの場所には立っていることさえもやっとで長くはいられない。降りるにもどこまで降りれば安全な場所?ここを降りる?踏み跡も見えなくなってる中でそんなの無理だ… クライムダウン⤵️のリスクよりあと少しの稜線へ出るほうがわずかばかり安全と判断。もう12時間以上歩き続け体力も限界に来ている。焦るヤスくんの動揺も伝わるが、私には歩き続ける事しかできなかった。ただ、行動不能にならないようにそれだけを考え、行動食を口にした。 小屋で待つゆりっぺも、小屋番の方も心配しているLINEが入る。必ず小屋までたどり着きます。と、現在地を報告した。電波が入る場所で本当に良かったと思う。 南陵の頭に着き、看板を確認した瞬間に 『やっと来た…』 涙まじりに声が出たが、 泣くのはまだ早いよ💦って。 そうだ。。ここがゴールではない 強風が吹き付ける稜線を越えて、小屋まで少しでもスピードを上げたいが一歩一歩すすむのがやっと。足の疲労もあり風に煽られてよろけていたが、小屋に辿り着く最後の最後まで声をかけ続けてくれた。 頑張れ‼️あとちょっと‼️‼️ 霧で視界が閉ざされた中、前を行くヘッドランプのわずかな明かりを追いかけ、励まされる声に導かれようやく眼下に小屋の明かりが見えた。梯子を踏み外さないように慎重に降り、土を踏み締めた安堵感。 長い1日がおわった… 暗がりの寒い小屋の前で迎えてくれたゆりっぺ、長い時間お待たせしてしまったね。心細かったよね。楽しいはずの夕食も1人で食べのは寂しかっただろうし、ホントにごめんね🙇♀️ 何を置いても、私よりももっと重圧やもどかしさを感じながら小屋までの道を歩いていたはずなのに、心身共に不甲斐ない相方を引っ張り続けてくれた、ヤスくんのおかげで頑張れた。いつものグータッチ🤜🤛お疲れさまでした。 覚悟はしていたものの、崖登りは険しく、いくら地図やルート概念図🗾文献を見たところで現場で体感するそれとは異なることもある。 安易に立ち入れないぶん、そこに行ったものだけが味わえる素晴らしい感動を得るためにまた、山へ行く。 厳しい世界に足を踏み入れてしまったのかもしれないが、こんな冒険が出来ることを幸せに思う。 ならば、もっと強くならないと。 たくさん心配や迷惑をかけてしまったことはしっかりと反省しなければいけない。私の力不足により相方に苦い黒歴史をつけてしまったが、大惨事に至らず怪我なく下山。ここでこの様な山への警告体験をし、正直ダメージは大きかったが、今だからこそ自らに喝を入れられて良かったのだと前向きに捉えたい。やるべき事はやり、必ずまた記憶と、記録のアップデートをしに共に行きませう😌 ※諸々あって、ログを切ってしまったので1日目終了。 2日目へ続く。
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