苗場山 (中退)

2017.03.25(土) 2 DAYS

活動詳細

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4月から海外出張1年のbandaと「1年後会おう~」という趣旨でリクエスト通りテント泊雪山山行にいったが、「出張7月からになりました」(笑) と往きの車で聞いた。まぁそれならそれで、ラストは沢でもいこうか? 上越エリアを教えたくて、昨年いろいろ練っていたが沢は天候不順で行けず。積雪期の上越はじめとなった。谷川エリアはここんとこ多かったので、最近興味をもっていた苗場山へ。yoshiさん、gankoyaさんともに「よい山」という話をされていたので行ってみた。 初日はアプローチ移動が長くスタートは昼前。15~16時に幕営地決めるつもりで進む。予想外にトレースが多い。スキー跡と手で編んだと思われるワカン。途中下りのスキーヤー二人組とすれ違う。小赤沢三合目登山口付近に7人組。どうもこのあたりの小屋だかを掘り起こす作業をされていて、その方々のワカン跡だったようだ。ラッセルのお礼をいい先へ進む。以降はスキートレースのみ。登山口付近からスキートレースと別れ東へ続く尾根へ乗るのだが、ここの取り付きで斜面下に大きな空洞ありbandaが落ちた。自分が進む際に足場を固めた段階で空洞につながる穴が出来、下が見えたため両手両足荷重分散し辛うじて通過。体重が自分よりあるbandaは落下。いきなり姿が見えなくなった。2m以上ゆうにあり脱出は困難を窮めるかと思ったが、尾根下側へ地下空洞がつながっていてそこから脱出。ロープ類は持ってきておらず、スコップで延々掘る事も想定したのでラッキーだった。この斜面はもう使えないので少し東側から取り付いてもらった。以降はこのやや痩せた尾根を詰めていく。雪は緩み遅々として進まない。1510mのやや斜度が緩んだ地点でどうするか考える。天候はよいが15:20を過ぎているし、これ以上いくと日も早く山に隠れそうなのでここでのんびりしよう。という事でテント設営。 食材は準備不足もあり軽量化無視でそこそこ持ってきた。アルファ米すらなし。レンジで作るタイプのごはんだ。15分沸騰加熱。ただこれで食べたカレーは旨かった。いつもついアルファ米のジップロック袋にカレーを突っ込むが、まずうまく混ざらないしパサパサ感は残る。やはり平な皿で食べた方がカレーは断然いいですね。ビールウイスキー焼酎をほどほどにして20:30には就寝。 翌日、目覚ましをかけたにもかかわらず寝坊。別に二日酔いでもないのに。行動開始6:30。当初夏道ルートを考えていたが前日眺めて「斜度が強すぎるな~、尾根もよくわからんなぁ。」という事で、手頃なところから猿面峰から本峰へ続く尾根へ取り付いて辿るかな~と、かなり漠然とだが考えていた。朝雪が締まっていれば大して時間もかからないだろうとタカをくくっていたがこれが大誤算。割と最近に雪が降った模様。しかも湿雪。。ラッセル地獄となってしまった。。地形図を見て分かる通り延々緩斜面が続き、深そうな沢筋を避けるが明瞭な尾根にもならないので風による氷化も皆無。10分交替で4時間ひたすらラッセルに明け暮れた。天候は進むに連れて悪化。南岸低気圧で悪くなる予報はみていたが北部ほど影響が少ないと思いなんとかなるかと思っていた。結局はずっと降雪。途中薄く太陽が見える事もしばしばあったが、尾根に取り付くころには風も吹き荒れるようになっていた。事前に「尾根筋で天候みて決めよう」と話しており、1850mで撤退決断。かなり消耗した事と、この天候でモチベーション上がらず。ルートが明瞭な尾根筋でないためトレースがかき消されて見失うと、コンパス頼りになるため帰りもラッセルとなる恐れがあった。トレースを辿りとっとと降りる。往きと帰りの時間差に驚いた。たぶん1/5くらい。強風による落雪シャワーをたびたび浴びながらもテントまで帰還。まったり昼飯を食べ下山した。 ちょっと下調べが足りなかった気がする。冬期はどこを登るのが普通なのであろうか。ヤマレコでは夏道を辿ってるものがあり、それを辿ろうと思ったが壁がそびえている感じで、あまり行く気にはなれなかった。今回辿ったルートは浮力が無いと非常に厳しい。これからネットで調べてみようかと思う。

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