月山・姥ヶ岳(晴天。展望良し。リンドウ咲く)

2020.09.06(日) 日帰り

活動データ

タイム

06:32

距離

14.1km

のぼり

1079m

くだり

1079m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 32
休憩時間
57
距離
14.1 km
のぼり / くだり
1079 / 1079 m

活動詳細

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月山の山頂を初めて踏んだのは2008年7月です。山歩きを始めて3年目のことでした。 リフト上駅からリフトを利用して姥ヶ岳に登り、稜線を上り下りして月山山頂に至るという入門コースで、下りはリフトを使わずに下りました。残雪がまだ豊富な時期でした。花も美しく、見晴らしは良くなかったものの、巨大な山容に圧倒されたことを覚えています。 初登頂後、月山の周辺はよく通りました。 大朝日岳、以東岳、障子ヶ岳、寒江山、高館山、鳥海山、摩耶山などから月山を眺めた回数は、数十回になるでしょうか。それなのに月山に足が向かなかったのは、リフトで登れるということもあり、あまり登りごたえを感じなかったのが大きな理由でした。また、登山者が多く、渋滞しがちなことも敬遠していた理由の一つです。 今回、12年ぶりに月山を選んだのは、周辺の山々の中で、「てんくら」の予報が終日良かったのはここだけだったからです。このように消極的な理由で選んだものの、予報通りの天気に恵まれ、月山の印象は大きく変わりました。 晴れの仙台を山形に向かうと、笹谷峠手前から天候は変わり、雲が厚くなりました。山形に出ると、平野部は晴れているものの、月山周辺は雲の中でした。 ところが、午前7時に姥沢小屋駐車場に着くと、雲から下界に出たように青空が広がり、姥ヶ岳と月山が大きな姿を現しました。湯殿山山頂には滝雲が流れ、その先は雲に隠れています。登る山の方面だけが晴れている不思議な天気です。 協力金200円を払って、リフト上駅に向かいます。今回はリフトは利用せず、右手に進んで登山道を歩きます。姥沢小屋から出発して樹林帯を抜け、月山へは向かわずに姥ヶ岳に進み、そこから稜線伝いに柴打森を通り、月山山頂へ向かうルートです。 山頂からは八号目の方にしばらく進んで湿地を眺め、引き返して山頂に戻り、そこから姥ヶ岳を通らずに姥沢小屋へ下ります。このルートは、約15kmの歩行距離になりますので、登りごたえもあります。ついでに、山頂部でいろいろなルートの確認もしてみました。 月山は素晴らしい山でした。その雄大な山体を眺め、広大な湿地帯を見下ろし、稜線伝いに歩いていきます。天気は次第に良くなり、秋田県側は快晴に近い状態となりました。庄内平野はもちろん、日本海や鳥海山もくっきりと見えています。この季節は、リンドウが主役で、エゾオヤマリンドウ、ミヤマリンドウの紫が深い色合いで目に飛び込んできました。 山頂周辺からこれまで登った山々を同定します。朝日連峰は雲に隠れていますが、大朝日岳と西朝日岳が雲の上に顔を出していました。摩耶山そして高館山の山頂付近に立つテレビ塔も確認できました。これまでは、あちらから見ていた山から見返したことになります。初めて登った時は、雲がかかって姥ヶ岳が見えただけだったので、なるほど、こうなっていたのですねという感じです。 この月山山麓に風力発電計画が持ち上がっていると聞きました。新聞や Webでも関連の記事を読みました。月山山頂から庄内平野へ続く眺めを見ていて、この計画はダメだと改めて思いました。自然エネルギーにも長所と短所はあり、経済効率だけでなく、設置場所の歴史や風土、文化なども合わせて考慮し、設置するのが良いかどうかを判断しなければなりません。 直木賞を受賞した森敦『月山』を、久しぶりにもう一度読み返してみようと思います。

月山 姥沢小屋駐車場。湯殿山に雲が流れています。
姥沢小屋駐車場。湯殿山に雲が流れています。
月山 協力金200円を払って入山。
協力金200円を払って入山。
月山 リフトは使わず、登山道を登ります。ブナの大木が美しい。
リフトは使わず、登山道を登ります。ブナの大木が美しい。
月山 木道が整備されています。
木道が整備されています。
月山 第一の水場です。水場はこの先にもう一箇所あります。冷たくて美味しい水です。
第一の水場です。水場はこの先にもう一箇所あります。冷たくて美味しい水です。
月山 水場から月山山頂方面を見ます。この辺りは初夏まで雪が残ります。
水場から月山山頂方面を見ます。この辺りは初夏まで雪が残ります。
月山 オタカラコウ
オタカラコウ
月山 ミヤマシシウド
ミヤマシシウド
月山 ヨツバヒヨドリ
ヨツバヒヨドリ
月山 雲の上に頭を出しているのは赤見堂山でしょうか。
雲の上に頭を出しているのは赤見堂山でしょうか。
月山 もう少しで分岐点です。
もう少しで分岐点です。
月山 エゾオヤマリンドウの紫が美しい
エゾオヤマリンドウの紫が美しい
月山 振り返ると朝日連峰が雲に巻かれていました。
振り返ると朝日連峰が雲に巻かれていました。
月山 山頂へは行かずに姥ヶ岳に向かいます。
山頂へは行かずに姥ヶ岳に向かいます。
月山 歩いてきた広大な湿原を見下ろします。登山者が歩いています。
歩いてきた広大な湿原を見下ろします。登山者が歩いています。
月山 姥ヶ岳への分岐点に着きました。リフト上駅が見えます。
姥ヶ岳への分岐点に着きました。リフト上駅が見えます。
月山 月山山頂部を右手に見ながら姥ヶ岳山頂を目指します。
月山山頂部を右手に見ながら姥ヶ岳山頂を目指します。
月山 朝日連峰の下を大井川が流れています。
朝日連峰の下を大井川が流れています。
月山 ウメバチソウ
ウメバチソウ
月山 ここが姥ヶ岳山頂です。
ここが姥ヶ岳山頂です。
月山 山頂部を一周できる木道があります。
山頂部を一周できる木道があります。
月山 木道を周り、品倉尾根の先に庄内平野を見ます。
木道を周り、品倉尾根の先に庄内平野を見ます。
月山 海岸線近くに酒田の町が見えます。
海岸線近くに酒田の町が見えます。
月山 鳥海山もくっきりと見えています。
鳥海山もくっきりと見えています。
月山 稜線を歩き、月山山頂を目指します。振り返ると姥ヶ岳が見えました。
稜線を歩き、月山山頂を目指します。振り返ると姥ヶ岳が見えました。
月山 月山の山頂小屋付近が見えています。この先でいったん下り、また登り返します。
月山の山頂小屋付近が見えています。この先でいったん下り、また登り返します。
月山 姥ヶ岳の中腹を登山道が通っています。湯殿山から登る道でしょうか。
姥ヶ岳の中腹を登山道が通っています。湯殿山から登る道でしょうか。
月山 石畳の道が続きます。道端にミヤマリンドウが咲いていました。
石畳の道が続きます。道端にミヤマリンドウが咲いていました。
月山 振り返ると月山湖が見えました。
振り返ると月山湖が見えました。
月山 いよいよ急登が始まりました。ここが最大の難所です。
いよいよ急登が始まりました。ここが最大の難所です。
月山 きつい登りがしばらく続きます。思ったよりも長い登りです。姥ヶ岳の奥に湯殿山が頭を出しました。
きつい登りがしばらく続きます。思ったよりも長い登りです。姥ヶ岳の奥に湯殿山が頭を出しました。
月山 鍛治小屋跡です。ここから山頂まではあと少しです。
鍛治小屋跡です。ここから山頂まではあと少しです。
月山 山頂部に着きました。月山神社の左に鳥海山が見えています。
山頂部に着きました。月山神社の左に鳥海山が見えています。
月山 山形県側には雲がかかっています。
山形県側には雲がかかっています。
月山 二度咲きのハクサンイチゲが咲いていました。
二度咲きのハクサンイチゲが咲いていました。
月山 月山神社本宮
月山神社本宮
月山 山頂小屋を振り返ります。
山頂小屋を振り返ります。
月山 山頂部には池塘が点在しています。
山頂部には池塘が点在しています。
月山 神社の東斜面にはアザミが群生していました。
神社の東斜面にはアザミが群生していました。
月山 ここが月山山頂です。本来の山頂は神社の中にあると聞きました。
ここが月山山頂です。本来の山頂は神社の中にあると聞きました。
月山 ウサギギク
ウサギギク
月山 山頂から8号目に向かいます。広大な稜線を歩いていきます。
山頂から8号目に向かいます。広大な稜線を歩いていきます。
月山 遠くに鳥海山が見えます。広々として爽快な景色です。
遠くに鳥海山が見えます。広々として爽快な景色です。
月山 白装束の修験者が見えました。
白装束の修験者が見えました。
月山 この辺りで山頂に引き返しました。
この辺りで山頂に引き返しました。
月山 修験者の後を歩きます。
修験者の後を歩きます。
月山 山頂に戻ってきました。
山頂に戻ってきました。
月山 ミヤマリンドウの大株です
ミヤマリンドウの大株です
月山 ハクサンフウロ
ハクサンフウロ
月山 シロバナトウウチソウ
シロバナトウウチソウ
月山 ここで昼食です。皆さん三密を避けて座っています。
ここで昼食です。皆さん三密を避けて座っています。
月山 肘折温泉への道を少し進んでみました。
肘折温泉への道を少し進んでみました。
月山 神社の左に大きく鳥海山が見えます。
神社の左に大きく鳥海山が見えます。
月山 ここを下って姥沢小屋へ向かいます。
ここを下って姥沢小屋へ向かいます。

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