この時の我々は地獄が始まっていることをまだ知らない。1時間以上も単調な激下りが続くことを。 戻る 次へ

大普賢岳周回コースの写真

2020.08.30(日) 10:22

この時の我々は地獄が始まっていることをまだ知らない。1時間以上も単調な激下りが続くことを。

この写真を含む活動日記

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10.9 km

1333 m

大普賢岳周回コース

観音峯山・大普賢岳・山上ヶ岳・稲村ヶ岳 (奈良)

2020.08.30(日) 日帰り

今回のテーマは「世界遺産「大峯奥駈道」をゆき修験者となりて日ごろの邪念を払う」。さて、邪念は払えたのでしょうか。それは各々のみぞ知るワケです。あっ、僕は払いきれませんでしたよ。 と言うのはただの建前で、本当の目的は奈良へ転職してしまった仲間に会うことが目的です。名古屋からは実に遠かったです。というワケで前夜泊で現地入り。和佐又山ヒュッテ手前の駐車場で車中泊。 前日は明るいうちに現地入りして、下山されてきた皆さんの情報を聞いたり(渡渉があるので沢の状態を確認)、トイレの確認を行いました。現在和佐又山ヒュッテとキャンプ場は廃止となり取り壊されている最中ですが、上北山村のホームページによるとトイレは使えるとのこと。ほんとか〜?と思いながら駐車場から5分ほど歩いたところにあるトイレへ行ってみる。すると、入口のシャッターを自分で開け閉めしながら使用できるようになっていました。しかもキレイ。ナイス👍上北山村のみなさんありがとうございます😊 さあ、やることやってしまったらもうやることは一つしかありません。徐々に集まってきた仲間たちと一緒に酒盛りスタート。ほぼキャンプ状態。宴は夜の9時ごろまで続くのでした。一説ではこれが一番楽しかったとか。 早朝は順調にスタートできましたが、この山域は雨が多いこととメンバーの体調を考慮して、大普賢岳に計画通りの時間に辿りつけなかったらピストンに計画を変更する予定。 大普賢岳へは予定より早く順調に到着。いいペースです。当初の予定通り周回コースを進みます。それにしても鎖場、はしごを含めた危険箇所の多いコース。雨が降っていたら来たくないところです。ほんとに。 国見岳を超えたあたりで振り返って大普賢岳を見ると、小普賢岳と寄り添ったシルエットがなんかいい感じの山ですね。 このコースで一番良かったポイントは国見岳から七曜岳の途中にある苔むしたところかな。北八ヶ岳へ行きたくなっちゃいました。 そして一番アカンポイントは七曜岳からの激下りアンドそこからの登り返し。暑い、つまらん、苦しい、長い、危険、帰りたい、の6拍子が揃っています。激下りの先にある無双洞はオアシスです。ここで生き返る人は多い筈。水も美味しくいただきました。しかしここからの登り返しは疲労と緊張感に身体が支配されます。岩場の登りを見た時は一瞬躊躇してしまいました。「マジ?」と、まさか垂直に近いように見えちゃう岩場の激登りがあるとは・・・。嫌いでは無いのですが、下りで心を折られてからはありがたくないワケで・・・。気力を振り絞って、落石に注意しながら慎重に進みました。 全員無事下山できたことにホッとして、全員家まで安全にゆっくり帰るのでした。